2003.7.30.〜
日記を書いたことはなく書く気になったこともない。
だから日記を書いてみようというのではなくこれは日誌である。
とはいえ日誌とはいったい何のことか自分でもよくわかっていないのだが、
なにか雑然とした日々のスケッチを書いてみようと先ほどふと思いたった。
メーリングリストではよく「ノート」とか称してよくわからないことを
ちょっと気どって書いてみたりもしているのだが
それとの比較でいうと紙のはしきれにでも書く「メモ」のような感じだろうか。
宮沢賢治は『春と修羅』という「心象スケッチ」を書いたが、
このスケッチはそれとはちがって風が吹いただけで
すぐにどこかに吹き散らばってしまうようなものになるだろう。
その意味でも「風日誌」である。
しかも日誌といいながら不定期のスケッチになることが
ほとんど運命づけられているようなメモ。
しかしそんなかなりいいかげんな姿勢のスケッチのいいところは
まさにそのいいかげんさにこそあって
めのまえを日々あれこれと過ぎっていくあれこれを
下手な水墨画でも描くように、いやもっと気軽に
デジカメで何気なくシャッターを押してみることで
「ほれ、なすび!」という感じで見せてみるのもまた
どこかでなにかがシンクロしてくるかもしれないのである。
ということでいちおう新しい連載です。
吹くときもあればぴたりと凪いでしまうこともあるようなそんな風日誌。
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