風日誌

岡山県立森林公園/精神科学による教育の改新


2005.5.16.Mon.

 

・岡山県立森林公園
・シュタイナー『精神科学による教育の改新』
・舟沢虫雄『For Butoh Vol.1』
 
昨日は久しぶりに、県北にある岡山県立森林公園で山歩きを楽しんだ。
夏鳥の声がそろそろ聞こえるのではないかということだったが
少しばかり寒さの戻ってきているのもあるのだろう
生憎夏鳥の飛来には少し早すぎたようである。
 
天候も少しばかり雨の気配。
そんななか森は新緑のなか
すっかり霧に包まれていた。
yuccaもぼくもほぼ同時に
ヘッセの「霧の中」という詩を思い出したくらいだった。
「霧の中を歩くのは不思議だ」というあれである。
 
たしかその詩は「人生とは孤独だ」というテーマだったと思うが、
yuccaと彷徨う森は孤独というのではなく、
静けさのなかでの幻想的な歩行となった。
霧のせいもあり鳥の撮影はできなかったが、
その霧に包まれた森の幻想的な風景は
近いうちにミュージアムに登録してみようと思っている。
 
さて、シュタイナーの新刊
『精神科学による教育の改新』(西川隆範訳/アルテ)が出ている。
1919年に設立されたシュトゥッツガルトのヴァルドルフ学校の
教育学的な基礎づけを行なった講演で
GA300のなかから最初の4つの講義を除く部分が収録されている。
その収録されなかった講義のなかには
「未来の人間の魂内容の造形者としての教育者」という講義もあったようで
それは読みたかったなと少し残念。
収録されているのは主に授業の仕方についてのもののようである。
 
ちなみに、この本の最後にある訳者プロフィールに
西川隆範氏のHPアドレスが載っていたので、
参考までにご紹介しておきたい。
http://i-debut.org/ivalue/0000403/
 
それによると、近刊で『聖杯の探求−キリストと霊界』(イザラ書房)が出るらしい。
それから、『美しい暮らし方』(仮題、風濤社)の翻訳を開始したということ。
『聖杯の探求』に関しては、イザラ書房のHPですでに知っていたが、
『神秘劇』が新田義之氏により全訳したものもそのうちでるらしい。
現在出ている『神秘劇』の訳はその一部で、人智学出版社から刊行されている。
 
さて、今日の音楽は、舟沢虫雄さんの『For Butoh Vol.1』。
 
森の中の幻想的な彷徨というのとは少し違うが、
夜更けに聴くこの音楽は、さまざまなイメージを喚起させてくれる。
実は昨夜もこの音楽を聴きながら眠りこんでいたところ
不思議な不思議な夢を見ることになった。
ちょっと怖い近未来SFのようなストーリーだったような・・・、
よく覚えてないけれど、久しぶりにリアルに感じたのだけは覚えている。
 
 

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