風日誌


上村松園展・宮尾登美子

メンデルスゾーン「ヴィオラ・ソナタ」


2003.09.09

 

今日から広島県立美術館で「上村松園展」がはじまった。
とりあえず前売り券を購入。
前期展示と後期展示があるようだが、
10月19日まで開催されているようなので
そのうちで出かけたいと思っている。
 
少し前だとまずこうした日本画、
とくに美人画などを見には出かけなかっただろうが、
足立美術館で「待月」を見て以来、気になっていて、
それに合わせるようにして今回の展示があるというのも
なにかの縁でもあるような気がするので
こういうときにはやはり実際の作品をまとまって見ておこうと思う。
 
そういえば、先日、松岡正剛の「千夜千冊」で、
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0839.html
宮尾登美子がとりあげられていたが、
上村松園をモデルにした『序の舞』という作品があるのを知った。
宮尾登美子の作品のことはその松岡正剛の紹介があるまで
まるで知らずにいたのだけれど、少し興味がわいたので、
香道をモチーフにした『伽羅の香』を先週読んでみたが、
内容はともかくとして、文章がなかなかよかった。
気になる作品がいくつかあるので、いずれ目を通してみたい。
 
さて、先週から、シュタイナーの『神秘学概論』の
「高次の諸世界の認識」の章あたりからノートを再開してみたが、
それに関連するシュタイナーの講義、たとえば『心理学講義』など、
いくつか併せて目を通してみたりしていて、
あらためて目を開かせられたところがたくさんあった。
それらについていろいろ書いてみたりもしたいと思うのだけれど、
読んでいくとどんどんわからないことも同時にふえてしまって、
テーマがテーマだけにそのぶん書きづらくなってしまうところがある。
むずかしいところだ。
 
今日のBGMは、メンデルスゾーンの室内楽から「ヴィオラ・ソナタ」。
 
メンデルスゾーンの弦楽四重奏などをまとまってききたいけれど、
CDショップでは見つかりにくまた予算的にもむずかしくて
そのままになっていたのが、先日、ヴァージンレコードで
メンデルスゾーンの室内楽の10枚セットが廉価販売されていたので
思い切って購入し、このところ毎日少しずつきいている。
今日きいたのがこの「ヴィオラ・ソナタ」。
 
弦楽四重奏をはじめ、弦楽五重奏、ピアノトリオ、
バイオリンソナタ、チェロソナタなど、どれも素晴らしい。
メンデルスゾーンの気品の高さを奏でているような作品ばかり。
あまりに安かったので演奏はどうかなとか心配していたのだけれど、
メジャーな演奏者ではないもののとても気持ちよくきける演奏である。
 
しかしなぜこれだけ傑作ぞろいのメンデルゾーンの室内楽が
あまりきかれないのだろうか、もったいない。
 
 

 ■「風日誌」メニューに戻る
 ■「風遊戯」メニューに戻る
 ■神秘学遊戯団ホームページに戻る