・講談社現代新書の装丁 ・川崎洋さんの死 ・星野道夫『魔法のことば』 ・アラスカのブルーベリー 講談社現代新書の装丁が変わった。 これは、読者に対するちょっとした裏切りではないか。 新書のなかでは唯一、とても手がかかったものだったのだけれど、 新書全体の売上のパイが変わらないままに ここのところ新書の創刊ラッシュだったのもあって 必然的に売上が低迷し、 ほかの新書のような編集・装丁費用の安くてすむ きわめて新書らしいものにすることになったのだろう。 今日、装丁なども手がけているプロダクションの方と 制作の打ち合わせをしていて、雑談のなかで 「ご存じですか」とそのことを話したところやはり 「それはちょっと許せないのでは」とのこと。 最近とくに装丁にお金をかける出版社が激減しているという。 面白くない。 先ほど知ったのだけれど 詩人の川崎洋さんが亡くなったそうだ。 そういえばつい数週間前、 その川崎洋さんの自作朗読詩集というのを図書館で借りてきて i-podにデータを入れてきいていたりした。 たんたんとしていて何ということもなさそうな声だけれど どこか暖かみのある声だった。 星野道夫さんの写真と文に浸っている。 講演集に『魔法のことば』というのがあって これがまるで語り部のようでいい。 雑誌「コヨーテ」の特集のなかに 「アラスカどうぶつ記」という 子どもたち語りかけている講演があって そのときスクリーンをつかって紹介した写真も載せられていて どきどきする。 ほんとうに素敵にどきどきする。 クマがブルーベリーを食べている写真もある。 秋になるとアラスカじゅうがブルーベリーになって クマもアラスカに住んでいる人も ブルーベリーに夢中になるという。 夢中になりすぎて気づかないうちに クマと人が接近遭遇ということもあるそうで、 山に木の実を摘みにいくとき 「クマと頭をぶつけないようにね」と言うのだそうだ。 |
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