風日誌


野鳥観察逍遙宮島の旅


2004.01.19

 

このところ野鳥観察をしていないので、
昨日はyuccaと冬鳥をウォッチングに宮島に出かける。
宮島は野鳥の宝庫なのである。
 
昨年の今頃になるだろうか。
そのときは船着場から2キロほど東にある包ケ浦まで歩き
たくさんの野鳥たちに出会え、
なんとかデジカメにも小さいながら写ってくれた。
野鳥観察を始めた頃のことでもあり
何の鳥かわからないままに撮影していたが、
後で図鑑などをみながら、ああこの鳥だったんだと
あらためて感動していたりもした。
しかしそのときは天候も悪く
寒風のなか鼻水を流しながらの行程だった。
 
昨日は、青空がひろがり風もない。
これは楽勝かもしれないと、まずは包ケ浦まで。
しかし今年は最初暖かかったのが原因なのか
それとも観察の仕方がよくないのか
昨年ほど野鳥を見ることはできなかった。
森のなかではさまざまにさえずっているのだけれど
あまりに小さすぎてなかなか見分けることができない。
 
宮島町からでている野鳥についての本も
前に古書店で求めていたのだが、
その包ケ浦からさらに南に下った入浜という
あまり人の行きそうもないところ(自然の宝庫だという)には
ひょっとしたらたくさん冬鳥もいるかもしれないと
少しためらいながらも、
包ケ浦からさらに入浜へ。
以前見た地図では平坦に書かれていたように思うのだけれど
歩いてみると山道。
結局ひと山超えてそこから約4キロほどだった。
天気も次第にあやしくなってきた。
しかも鳥の鳴き声はほとんどヒヨドリばかり。
しかし峠から見える宮島の裏側の景色は
なかなかに素晴らしいものだった。
やはり同じ歩くにしても街中を歩くのと
こうした空気のすがすがしいなかを歩くのとは違う。
 
結局入浜までたどり着き
とくに野鳥観察の収穫もなく帰路に着く。
入浜の先は行き止まりになっていて
同じ路をひと山超えて包ケ浦へ。
往復8キロの山道というのは思いのほかきつい。
しかもほんの少しだけ雨も降り始めていた。
入浜から包ケ浦に着いたとき
ちょうど1時間半に1本ほどのマイクロバスがきていたが
yuccaもせっかくだから歩こうという考えのようで
結局船着場までの帰路も海岸沿いを歩く。
包ケ浦からから船着場までは海岸沿いに2キロ。
結局山道を含む往復12キロの逍遙の旅になったが
さすがに船着場近くになって足がかなり重くなる。
 
野鳥観察はいまひとつだったが
ふだんはなかなかこうした逍遙をする機会が少なく
とくに冬場は気軽に山登りもできないので
なかなかにいい体験になった。
一夜明けた今日、とくに疲れも残っていず
とても気持ちの良い朝を向けることもできた。
 
 

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