風日誌


復活祭は桃の花


2004.04.11

 

今日は復活祭。
 
だからというのでもないが、
「日本のエーゲ海」ともいわれる牛窓にでかける。
 
なんという穏やかでやわらかい空気だろうか。
最初は曇っていたのが次第に晴れはじめ
展望台から見える景色も小豆島などの島々を遠景に
桜の花とオリーブの樹がたとえようもなく美しい。
ここに出かけた理由のひとつのオリーブオイルも買い求める。
 
思った以上に近い場所で家から1時間もかからないので
もう少しドライブをしようということになって、
結果的に倉敷を通って今日のもうひとつの候補地の方面である
吉備路へと向かい、五重塔が遠景からも望める備中国分寺へと至る。
桃の国だけあって、随所に咲き乱れている桃園が
まだ咲いている桜や菜の花とあいまって夢のような景色である。
 
日本で花といえば伝統的にいえば桜であるが、
かつて中国の道教的な影響下にあったときには
桜よりも桃が代表的だったようである。
伊邪那岐が伊耶那美に投げつけたのも桃の実だった。
そして桃太郎は鬼退治にでかける。
 
復活祭に桃の花である。
 
さて、途中倉敷ではケリというチドリ科の鳥などもウォッチング。
デジカメにもしっかりと収めることができた。
できればひさしぶりにHPの「風のミュージアム」にでもいれてみたい。
 
ところで、シュタイナー関連だが、
西川隆範『ゴルゴタの秘儀/シュタイナーのキリスト論』を
少しだけ見てみると、シュタイナーの転生について書いている。
 
それによると、『ギルガメッシュ叙事詩』のエンキドゥ、
ギリシアの哲学者クラテュロス、アリストテレス、
聖杯物語に登場する騎士シオナトゥーランダー(ジグーネの恋人)、
そしてトマス・アクィナスというふうに転生したとある。
 
これはどこからの情報かよくわからない。
シュタイナーとアリストテレスがとても近しいということは
その講義などを読み進めていればだれしもある程度わかるはずだけれど、
シュタイナーはこうしたことを明言していたのだろうか。
おそらくそうではないと思うのだけれど、どうなのだろう。
(どうも自分の転生が云々ということを臆面もなく言い始めて
それが話の中心になってくるとだいたいがろくなことはない(^^;))
それを公言していないとしたならば、こういう断定的な書き方は
あまりに軽率なのではないかと思ってしまうのだけれど、
実際のところはよくわからない。
どちらにしても、シュタイナー用語辞典もそうだが、
やはりこういうレジュメ的なものというのはどこか抵抗がある。
こうしたことでいったい何が認識されるのか疑問だからである。
 
アリストテレスの重要性に関しては、まだ買ってはないけれど、
発売されたばかりのはずの筑摩書房のシュタイナーコレクションの第6巻目。
yuccaが翻訳してこのトポスのHPにも登録してある講義内容も
収められていると思われる『歴史を生きる(人智学から見た世界史)』にも
じっかりとふられているはずなので、
シュタイナーの転生が云々というよりも、
そうした講義内容を理解することのほうが重要だろう。
 

 ■「風日誌」メニューに戻る
 ■「風遊戯」メニューに戻る
 ■神秘学遊戯団ホームページに戻る 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ん^