風日誌


三瓶自然館・埋没林展示館

BCJ・J.S.バッハ/教会カンタータ全曲シリーズVol.22


2003.09.07

 

 昨日は、三瓶山のふもとにある三瓶自然館と
三瓶山の3500年前の噴火の際の森林が奇跡的に残っている
埋没林を展示してある展示館を訪れた。
 
三瓶自然館は昨年リニューアルオープンして
その埋没林の展示を見てはいたのだけれど、
今回はその自然館から車で10分以上離れたところにある
実際に埋没した場所での展示館も併せて見ることができた。
 
通常噴火の際の火砕流などを受けて
木々は炭化してしまうのだけれど
この埋没林はそうならずに埋もれていたもので、
杉などもいまだその香りなどを残している。
だから、最初に樹齢500年くらいの杉が埋もれているのが見つかったとき
業者がそれを売りさばいてしまったのだという。
それほどに杉の保存状態がよかったということなのだ。
 
その展示館で、おそらくボランティアであろう係の方に
説明を受けることができたが、興味深いことに、
杉などは掘り出したあとも比較的長くその状態が保たれるが
(それでも特殊な薬品を散布し続けないといけないらしいが)
広葉樹などは早く崩れはじめるという。
通常が伐採後50年後くらいはむしろ広葉樹のほうが
その硬さが維持されるのだというが、
それ以降は針葉樹と逆転してしまうのだという。
 
さて、今日のBGMは、鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパンの
J.S.バッハ/教会カンタータ全曲シリーズVol.22〜ライプチッヒ1724-6。
 
このシリーズもう22週目というかまだ22週目というか
年に2〜3枚づつ発売されているが聴くたびごとに感動が新たになる。
あと10年ほどは楽しめそうなので数ヶ月に一度の贈り物を
これからも楽しみにしていきたいと思っている。
まだ日本語版はでていないが、輸入盤が店頭に並び始めた。
以下の3曲が収められている。
 
「おお永遠、雷の言葉よ」BWV20 
「我らの主キリスト、ヨルダン川に来たりぬ」BWV7 
「われ、いかで世のことを問わん」BWV94
 
ソリストは、(S)野々下由香里、(CT)ロビン・ブレイズ
(T)ヤン・コボウ、(B)ペーター・コーイ。
テノールはテュルクではなく、ヤン・コボウ。
伸びやかな声がなかなかいい。
 

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