今日は早起きして、岡山県新見市で開かれた「石灰フェア」に出かけた。 新見市とその周辺は日本有数の石灰石の産地で、 今回のフェアは新見市の地域経済を支えている この石灰を地域の方々によりよく知ってもらい 業界の活性化を図るというのが目的らしい。 yuccaが朝日新聞の地域のニュースで紹介されていたのを見つけ、 そのなかで石灰の採掘現場や工場見学のできる 「ウォッチングツアー」もあるというので この機会を逃してなるものかと出かけたのである。 露天掘りの広〜い採掘現場のなかで大きなパワーショベルが 石灰石をどんどん運び込んでいく! しかし、暑かった(^^;)。 とはいえ、やっぱり現場のライブはなかなか得がたい体験だった。 先日も山口県の長登鉱山跡を見学したところだけれど、 今回のように現場で働いている人のガイド付きのツアーもいいものだ。 ところで、ノヴァーリスは鉱山技師だったが、 やはりこうした鉱山で得られる岩石、鉱物について さまざまに見識を深めながら 岩石、鉱物についての秘密にも迫っていたのだろうか。 さて、その新見の近くには、 何度もでかけている鯉が窪湿原があるので、 鉱山見学の後、でかけてみることにしたのだが、 今回は、驚くほどいろんな花たちを目にすることができた。 待望の「オグラセンノウ」をはじめ、「ビッチュウフウロ」、 「サワギキョウ」、「シラヒゲソウ」、「サギソウ」など あまりのうれしさに2時間ほどもyuccaと湿原を彷徨っていたことになる。 yuccaが次々に見つけてくれたこれらの花たちを デジカメでとても美しく撮影することもできたので、 近々「風のミュージアム」でもご紹介できると思う。 今日のBGMは、J.S.バッハの「フーガの技法」。 先日から樋口覚『グレン・グールドを聴く夏目漱石』(五柳書院)を 読んでるのだが、そのなかに、グレン・グールドが 夏目漱石の『草枕』を何度も読み、瞑想にふけり、 何冊も買って知人に配り、またカナダ国営放送でその第一章を朗読した という面白い話がでていた。 その朗読は、「ゴルトベルク変奏曲」の全曲録音の半年後のことだったらしい。 で、その『草枕』を、樋口覚が、蕪村の「春風馬堤曲」との関係で 「風雅の技法」というふうに形容していることから、 そうか、風雅はフーガなのだ、とか勝手に思い、 「フーガの技法」を選んだ次第。 ちなみに、今手元にあるのは、グールドの演奏のものではなく、 ラインハルト・ゲーベル指揮ムジカ・アンティクア・ケルンの演奏。 |
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