david sylvianの新譜 ''blemish''が発売された。
やはりこの声だ、この声を待っていた。
からだじゅうにふるえがくるような響きを伝えてくれる声。
全身を耳にして、その声を受けとめる。
これまで以上にダイレクトに伝わってくるその声を。
その響きがどこまでも貫いていきそうな鋭い、
それでいてどこまでもやさしく渡っていく声を。
　
音楽の状況が決してマス的には好ましくはないとしても、
こうして静かに、これだけのクオリティのアルバムがでるという事実を
喜ぶべきではないかと思う。
音楽をきいていて、自分なりに長くきき続けていて
こうしてそのことをこうして感謝したくなる時間を持てるのは
なんと喜ばしいことではないか。
　
        There is always sunshine
        Above the gray sky
        I will try find it
        Yes,I will try
        ('A fire in the forest'より）
　
そう、Yes,I will tryだ。
　
今日は、とても個人的なことだけれど、少しうれしい知らせもあって
（そういえば、いい知らせ、というのは「福音」ということだな）
あいかわらず世の中は 'the gray sky' かもしれないけれど、
Yes,I will try といえるような、そんな気持ちに少しだけなれた。
　
なぜ 'the gray sky' があるのだろう。
それは'sunshine'を見つけるためなのかもしれない。
もちろん、'moonlight'を見つけるための'clouds'もそうなのだろう。
月が雲からでて呵々大笑とまではいかないけれど、
静かにその知らせを喜ぶことくらいはできそうだ。
　
Yes,I will try