風日誌

チョウゲンボウとミサゴ/メシアン「鳥のカタログ」


2005.2.20

 

・チョウゲンボウとミサゴ
・メシアン「鳥のカタログ」
・山下和美「天才柳沢教授の生活」全12巻
 
先週は、念願のチョウゲンボウ(またはコチョウゲンボウ)、
今週はミサゴを見ることができた。
とくに前者は電線にとまっているところを
比較的至近距離で撮影することもできた。
yuccaによると、どちらもタカ目であるけれど、
チョウゲンボウはハヤブサ科、ミサゴヒはタカ科らしい。
 
鳥といえば、メシアンに「鳥のカタログ」というピアノ曲がある。
第1番キバシガラス、第2番キガシラコウライウグイス、
第3番イシヒヨドリ・・・第13番ダイシャクシギというふうに、
鳥の声と自然を表現している。
(先日、アナトール・ウゴルスキのピアノ演奏のCD(3枚組)をきいた。)
「メシアンは野外に出て鳥のさえずりを譜面に書きとめながら
幾日も幾晩をも過ごしては、それを私たち人間の尺度に合わせて
速度を遅くしたり、音を数オクターブ下げたり、また音程を広げたりして、
それらを自分の曲に移調した」ということだ。
 
たしかに、鳥の声を意識して聞くようになると、
メシアンの思いがほんの少しだけれどもわかる気がする。
CDにあるノートに、鳥のさまざまなシーンの解説が細かくのっているので、
それにあわせて夜中にじっと耳をすませていると、
音ともに自分も飛翔したり鳴き交わしたりしているような
そんな感じになれるのがとても楽しい。
 
さて、先日、山下和美の「不思議な少年」という漫画を読んだのをきっかけに、
その代表作の「天才柳沢教授の生活」を一気呵成に全12巻を読破してしまった。
タイトルがなんだか変な感じだけれど、柳沢教授という人物をめぐる
かなり読み応えのある物語になっていて、
これまで読んだ漫画のなかでも忘れられない作品になりそうだ。
 
yuccaもぼくにつきあわされながら?
結局全部読んでしまうことになったのだけれど、
yuccaにいわれてあらためて気づいたのが、
この作品では、老人がしっかりと描かれているということだ。
老人「も」、というほうがいいかもしれないが、
こういう作品というのはたしかにあまり読んだことがなかったと思う。
年をとるということのある種の深みがうまく描かれているのである。
 
 

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