風日誌

オカルト生理学/中野振一郎


2004.12.28

 

・年末の掃除、片づけ
・シュタイナー『オカルト生理学』
・中野振一郎/J.S.BACHアルバム
 
今日は少し部屋の片づけや掃除などをする。
年末だから恒例のというのでもないが、
やはりいつもより少しちゃんと片づけものをすると
気持ちのほうも整理されてくるところがある。
 
あたまのなかも整理しようと思うと
やはりシュタイナーを読み直すのがいいと思い、
先日思い直して購入した
『オカルト生理学』(ちくま学芸文庫)を読み直しはじめる。
 
以前2回ほど読んだ覚えがあるのだけれど、
まるで忘れてしまっているが、
むずかしかったという印象だけが残っている。
再チャレンジである。
と、今度は比較的すんなり頭に入ってくる。
というか、「生理学」なので「からだ」に入ってくる、というか。
 
やはり石の上にも三年、いや三回は少なくとも読み返す必要があるのだろう。
もちろん三回でわかるとは到底思えないけれど、
何度も何度も10年を一単位とする感じで、
自分の視野を少しでも広げていく以外に
こうした神秘学的な視点をきちんと理解していく方法はなさそうである。
邦訳のでているもののほとんどは読んでいるつもりなのだけれど、
まあ、見事といっていいほどほとんどその内容を忘れ去ってしまっている。
やはりぼくのなかにその内容にきちんと対応できるものが
まだちゃんと根付いていないということが実のところだろうと思う。
見るためには、自分のなかに太陽を持っていなければならないのだ。
 
しかし今回読み直している『オカルト生理学』は
とてもとてもスリリングで説得的で面白く感じることができる。
『精神科学と医学』もそうなのだけれど、
医学系のシュタイナー講義はきわめてきわめて骨があって
なかなかこちらの理解が及びがたいところがあるのだけれど、
今回で少しでも理解の糸口を得られたらと思っている。
 
さて、今日聴いた音楽は、
中野振一郎(チェンバロ)のJ.S.BACHアルバム。
先日少し書いたアファナシェフのバッハのアルバムも入っている
DENONのクレスト1000シリーズのなかに入っていた。
 
アファナシェフとメジューエワもCDを出している
若林工房の3人目のCDがこの中野振一郎なので
そのうちぜひ聴いてみたいと思っていたところなので
とてもタイムリーだった。
演奏は、思った以上にとても素晴らしい。
これまできいたバッハのチェンバロ演奏では一番かもしれない。
この演奏を聴いてバッハを冷たい音楽だとかいう人がいたら
ちょっとおかしいのではないかとさえ思う。
 
中野振一郎の公式ホームページはここ。
http://columbia.jp/~nakano/
ほかの演奏もいろいろ聴いてみたくなった。
 
 

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