風日誌

新年に


2005.1.1

 

・新年に
・Jan Garbarek:In Praise Of Dreams
 
初詣にでかけるような慣習化された信仰をとくに持たないので、
正月になったからといってそういう行動はとくにとらない。
かといって神社に赴かないというわけでもない。
神社には関心がなくはないほうだと思っている。
あまりでかけないのは単に面倒だからという理由にすぎない。
 
正月はなにかと面倒だというのが正直な感想である。
仕事が休みになるというのだけはありたがく、
そうした慣習に便乗している。
 
新年ということに特に感慨はないが、
ある種の区切りにはなっているので、
それに少しだけ合わせて気持ちを新たにしてみよう
とかいう遊びを試みることはある。
仕事などの慣習化した場所では、
それなりの「お遊戯」をして誤魔化している。
 
さて、今年の正月は何をして過ごそうか。
とかいうことを年末に少しだけ考えて、
読みたい本や音楽などをピックアップして、
静かな時間を過ごそうと試みるくらいになるだろうか。
 
できれば、心静かに過ごしたいものだと思う。
そして「お遊戯」のひとつとして、
自分の来し方行く末のことを思いながら、
できうれば、宇宙におけるみずからの存在のそれにまで、
意識を広げてゆくことができればと思っている。
 
目の前のさまざまの喜怒哀楽や枝葉末節をも引き受けながら、
同時に永遠としての存在のなかにおける今この時を。
 
世界各地で起こっているさまざまの事件や
さまざまな人たちとの同時代的な「縁」を思いながら、
その「縁」の張り巡らされた超時代的な「縁」の網のなかで、
ぼくが今ここにいるということを確かに感じながら。
 
そして、その確かさをさらに広げるための新年の祈りを。
 
どうぞ私が人に慰められるより、人を慰めることができますように。
理解されるより、理解することを、
愛されるより、愛することを求めることができますように。
 
新年最初に聴くことになった音楽
Jan Garbarek:In Praise Of Dreams(ECM)
とともに。
そのアルバムの最期の曲は“A Tale Begun”
 

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