あすは原爆投下58年、広島原爆の日。 事務所のある市街の近くのそこここに 警備らしき人たちがちらほら立っていたり、 右翼の宣伝カーがたくさん大型車を連ねて演説をぶっていたりした。 ぼくが広島にきて4回目の原爆の日になり、 それ以前よりなにかと原爆関連のことに関心を持たざるをえなくなっている。 シュタイナーの生きていた頃には まだ原子爆弾はつくられていなかったが、 物質より下位の世界のことに関して その危険性を示唆していたようである。 原子力が使われる前と後とでは さまざまな意味で世界のとらえ方が異なってこざるをえない。 その力が世界をある意味でひとつにすると同時に 世界の破局もまた非常に近しいものになった。 そういう意味でも、広島というのは、広島原爆の日というのは、 さまざまなものをそこに抱え込んでしまうことになる。 いろんな人がいろんな思いで広島原爆の日を過ごすことになるだろう。 ぼくの想像力ではとらえきれないほどのさまざまな思いで。 この原爆の日が忘れられてもかまわないほど 世界の破局から遠い在り方で人類が生きられる時代がくればいいのにと切に思う。 ところで、今日のBGMは、DUKE JORDANのPLAYS STANDARDS. これもCDを整理しているときにでてきて久しぶりにきいてみたもの。 I SHOULD CARE.ではじまる。 そんなに古い演奏ではなく1983年の録音のもの。 DUKE JORDANといえばFlight To Denmarkをきいてファンになった。 ジャズは、二十歳前後のころ、その頃あったジャズ喫茶に入り浸って 授業を休んで何も考えないでひたすらきいていた頃がある。 その後、それほどはきかなくなって、 DUKE JORDANのFlight To Denmarkをきいたのがひさびさのジャズで、 なんだかしみこんでくるような演奏だった。 ジャケットもよく覚えている。 DUKE JORDANはそんなに有名じゃないかもしれないけれど、 そのピアノはとてもあたたたくてきくたびに心がやさしくなる。
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