風日誌

アファナシエフのバッハ


2004.12.23

 

・アファナシェフのバッハ
・若林工房
・メジューエワ
・i-Pod
 
コロムビアから発売されているクラシックのクレスト1000シリーズの
第4回・全50タイトルの新聞広告を眺めていたら、
そのなかに、アファナシエフのバッハ、
平均律クラヴィーア曲集第1巻・第2巻や
武満徹の「秋」などを見つける。
 
そういえば、今年聴いた音楽のなかで、
ぼくのいちばん印象に残ったものといえば、
やはりアファナシエフだろう。
ブラームスにベートーベン、シューマンと
どれをとってもダントツの愛聴盤となった。
バッハやショパンなども聴いてみたいと思ったのだけれど、
あいにく見つけることができないでいた。
 
そもそもアファナシエフは
ライプツィヒの国際バッハコンクールで優勝し、
バッハ弾きとして登場したわけで、
やはりそのバッハを聴かないわけにはいかない。
そのバッハの平均律クラヴィーア曲集が
廉価版で登場というのはやはり見逃せない。
ということで、さっそくCDショップで探したところ、
そのほかにもショパンのノクターンのCDも見つけることができた。
今年最後の大切な贈り物を受け取ることができたのかもしれない。
 
バッハの平均律クラヴィーア曲集には、
手元にあるものだけでも、
グールドやリヒテル、エドウィン・フィッシャー、
そのほかにもチェンバロで演奏されたものやキースジャレットのものまであるが、
それにさらに真打ち登場のように、このアファナシエフが加わることになる。
 
ところで、アファナシェフのベートーヴェン、最後の3つのソナタのCDを
発売している若林工房というところから今年発売された
メジューエワの3枚のCDも忘れるわけにはいかない。
http://www.nice-tv.jp/~waka-kb/
アファナシェフとメジューエワが同じところから
発売されているというのは面白い。
(若林工房から発売されているのは、この2名と中野 振一郎の3名だけ)
このメジューエワはなぜかyuccaの弟の知り合いで、
そのCDのなかの解説のひとつをなぜか書いていたりもする。
それは別としても、この3枚のCDは3枚とも
「レコード芸術」の特選盤になっているように、
とてもすぐれた演奏ではないだろうか。
ちなみにメジューエワのメトネルを演奏したCDが
今回のクレセント1000シリーズ発売分のなかにも入っていたりする。
 
ふりかえってみると、今年もかなりいろんな音楽をきいたような気がするが、
ML上でたまたま紹介できたものといえばわずかでしかない。
それは今後の課題とするとして、
今年、音楽を聴く上でやはり大きな変化があったのは、i-Podの存在である。
CDを持ち歩かないでも、i-Podに放り込んでおけば、手軽に聴ける。
もちろんその手軽さが音楽を聴く耳の「軽さ」となりかねないところもあるが、
聴きたいときにどこいいても聴きたい音楽が聴けるというのはかなり嬉しい。
ぼくがいちばん聴くことの多いバッハの音楽も
もちろんこのi-Podのなかにたくさん収められている。
アファナシェフの手元にあるCDもすべてこのi-Podのなかにある。
 
 

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