・シュタイナー『教育の方法』 ・浦沢直樹の『20世紀少年・第17巻』 シュタイナーの『教育の方法』(西川隆範訳)が訳出された。 アルテ発行・星雲社発売の『子どもの健全な成長』に続き、 「シュタイナー教育講座」の2巻目。 これは、1924年の4月に、シュトゥットガルトで行われた ドイツでのシュタイナー最後の公開講座で、 GA308に収められているものを中心に そのほかのいくつかの教育関係の講義が訳されている。 やはり教育関係のものの翻訳は 秘教的な内容を扱っているものよりも需要が高いので 「シュタイナー教育講座」ということで訳出されているのだろう。 とはいえ、教育関係の講義には実際のところ 秘教的な内容が理解できなければ理解できないところがたくさんあるので 理解しようと思えば、神秘学概論をはじめとした著書などは 読んでおくのが前提となっているので実際かなりむずかしい。 やはり気長に取り組んでいく必要がありそうである。 浦沢直樹の『20世紀少年』の17巻目もでたところである。 この作品は完結するのがいつになるのかわからないけれど、 ぼくのなかでは、岡野玲子の『陰陽師』とともに 新刊がでたら読みたくなる数少ない漫画のなかの一つである。 そういえば、『陰陽師』の最終巻はいつでるのだろう。 ところで浦沢直樹の新作、手塚治虫の鉄腕アトムのエピソードを使った 『PLUTO』の1巻目も先日刊行された。 これを手塚治虫が読んだらどう思うだろうか。 興味深いところである。 それはともかく、『20世紀少年』の17巻目での 「どうすれば絶望に打ち勝てるのか……」 「絶望に打ち勝つ方法など……ない。 「ただ……歩き出すだけだ……」 ということばはかなり深く響いてきた。 |
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