昨日は仕事ですぐ近くまで出かけたので ひろしま美術館で開催されている「柳宗悦の民藝と巨匠たち展」をみる。 (前売りをもっていなかったのでインターネットで出力した割引券で100円割引(^^)) ぼくがはじめて柳宗悦のことを知ったのもシュタイナーがきっかけである。 12年ほど前、知人の紹介もあって、東京出張の機会を利用して 高橋巌さんのシュタイナーについての講義を受けたときである。 そのときのテキストは『霊界におけるヒエラルキアと物質界におけるその反映』 その後、『シュタイナー霊的宇宙論』(春秋社)として邦訳されている。 そのとき印象に残っている話が「四大霊の解放」についてのことで そのときに柳宗悦の話がでていていたので興味をもった。 岩波文庫ででてういるというので、 そのときに話にでていた妙好人についての『柳宗悦妙好人論集』や 『南無阿弥陀仏』『柳宗悦茶道論集』などを読み感銘を受けたことを思い出す。 とくに『南無阿弥陀仏』は印象にのこっていて そこに書かれてあることではじめて 浄土思想についてやっと腑に落ちたことを今でもよく憶えている。 「柳宗悦の民藝と巨匠たち展」では、柳宗悦の生涯をたどりながら それぞれの時期の柳宗悦の「心と眼」にふれたさまざまのものたちが展示され、 さらに柳宗悦と関係の深い河井寛次郎や富本憲吉、棟方志功などの作品も 紹介されていて、見飽きるということはなかった。 とくに印象に残ったのは、それまで木喰上人作の木彫仏。 実際に見たのははじめてなのだけれどなんというその表情。 柳宗悦は1923年甲州ではじめてそれを目にしたという。 その木彫仏の図録がほしかったのだけれど 新刊ででているそれは数万円もするものなのであきらめる。 ぼくは必ずしもただただ柳宗悦を崇拝しようとかは思わないけれど その営為について理解しようとすることで得られるものは とても豊かなものだとは少なくとも思っている。 |
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