風日誌


銅ケ丸鉱山跡再チャレ

EPO「カウイ」


2003.11.01

 

今日は、風日誌2003.10.20でご紹介した島根県桜江町の
「小さな自然館」の反田さんの案内で、銅ケ丸鉱山跡にyuccaと再チャレンジ。
 
前回は道を間違えていたのだとあらためて気づく。
この銅ケ丸鉱山跡はやはり案内がないとわかりにくいし
沢を渡り崩れかけた山道を辿りズリを登っていく、というハードな行程だったが、
反田さんの親切な案内で無事、鉱山跡に行き、
閃亜鉛鉱、黄銅鉱や真緑の珪孔雀石、孔雀石、そして
岩壁に咲いているようなブルーの胆礬(?)など、
数々の美しいサンプルを採取することができた。
(しかし、帰り道のリュックの重いこと、重いこと)
 
途中、滝が流れている岩壁が一面緑になっている
不思議な光景を眼にすることができ、
そこで反田さんの化学実験授業?も受けることができた。
そこにころがっている真緑の珪孔雀石を希塩酸に溶かし
使い古しのカッターナイフ(鉄釘などでもOK)をつけると
そこに銅メッキができてくる。
この珪孔雀石が銅の二次鉱物であることがこれで実際にわかる。
 
鉱物探検遊戯終了後、「小さな自然館」で
館長さん(反田さんのお父さん)から
鉱物に関するいろいろなお話しをしていただき、
光る貝の化石やら霰石などの鉱物サンプルのお土産までいただく。
なにからなにまでお世話になりっぱなしの一日。
もちろんすべてが半田父子のご厚意。
館長さんのあの品のいい笑顔を思い浮かべながら帰途につく。
これからも何度も足を運ぶことになりそうだ。
 
今日のBGMは、1994年に発売されたEPOのベストアルバム「カウイ〜唄の谷」。
元気がほしくなったときふとききたくなるアルバム。
 
EPOの声というのはそんなに特別な声なわけではないけれど、
声そのもののなかに不思議な力の響きがあるように感じる。
矢野顕子ほど母性的なものが前面にでていない気持ちよさがあるし、
元気な声だけれどうわすべりしない落ち着きがある。
 
アルバムの最初にあるEPOのメッセージから。
 
        バリ島のほぼ中央、タンバクシリンという村に
        「グヌン・カウイ」という名前の遺跡があります
        ながい石の階段を降りていくと
        やがてそこには、うっそうと茂る森に囲まれた美しい谷
        そこにこの遺跡は眠っています
        巨大な岩にくりぬかれた洞窟の中で
        昔の王様や家来達は、日に何度も瞑想をしたといわれ
        時折、谷をわたる清らかな風が吹き抜けるこの場所が
        バリ人達にとっての聖地と呼ばれる所以もうなづける気がしました
        バリの人から聴く「カウイ」とは、
        「詩・文学」や「音楽」「哲学」「芸術」を
        もっと漠然とした「宇宙観」でとらえた言葉
        「WICA」にも通じる意味を持っています
        グヌンは「山や谷」、
        私よりに解釈するならば「唄の谷」、とでも訳せるでしょうか
        谷をわたる風が、人々にさまざまなエネルギーを運んでくる
        そんな場所なのかもしれません
 
そういえば、一度だけバリに行ったことがある。
イカットを買いにトゥガナン村に出かけた。
その村でしばらく風にふかれていたときのことを思い出した。
犬ものんびり寝そべっていた。
とてもなつかしい、けれどどこで見たのかわからない風景が
そこにとても自然にひろがっていた。
 

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