風日誌

モロー展/紅梅/大貫妙子「One Fine Day」


2005.4.4

 

・モロー展
・辰砂色の「紅梅」
・大貫妙子「One Fine Day」
 
昨日は、久しぶりにyuccaと松江方面へ。
生憎の雨模様ではあったが、
島根県立美術館で「ギュズターヴ・モロー展」を観る。
日本でのこれだけの規模のモロー展は初めてとのこと。
ギュスターヴ・モロー美術館が改修工事のため、
まとまった借用が可能となったために実現したそうである。
この後、兵庫と東京でも開催されることになっているが、
最初がこの島根・松江での開催である。
 
一年前には、この島根県立美術館でルオー展が開催されたが、
このルオーの先生にあたるのがモロー。
モローは学生時代yuccaに教えてもらって以来、
あの浮かび上がったヨハネの首とそれを指さすサロメは
決して忘れることのできないシーンとなっているが、
実際のところ、モローについてはよく知らずにいた。
ルオーとモローとの関係について知ったのも昨年のルオー展だったくらい。
 
さて、今回の松江方面へのドライブは、
以前「サライ」の河井寛次郎特集で紹介されていた
安来にある菓子舗「浜重」の「紅梅」という辰砂色の菓子が当初の目的。
河井寛次郎がその辰砂色を絶賛したというこの「紅梅」。
思っていたよりかなり甘く、たくさん買い求めすぎたかな?とは思うが
たしかに梅の果肉を練り込んだ餡のきれいな辰砂色をしている。
 
ところで、今回のモロー展と並んで、島根県立美術館では
コレクション展として「河井寛次郎と民芸」展も開催されていた。
そのなかにも辰砂色の壺などもあって、
あらためて河井寛次郎の辰砂好きに思いをはせることに。
 
さて、今日の音楽は大貫妙子の新譜「One Fine Day」
このアルバムは2月に発売されていたのだけれど、知ったのはつい先日。
なんとぼくの誕生日に発売されているではないか。
タイトルも、ある晴れた日。
昨日はかなり荒れた天気だったけれど、
やはりさりげなく晴れた空の透明な日というのがいいなと思う。
 
このアルバムには、1曲目の「船出」、9曲目の「Voyage」と
船にちなんだ曲が収められていて、
ぼくの気持ちとちょっとばかり共振してくるところがある。
ぼくが新しい旅に出ようとしているというのではもちろんないが、
ぼくの気持ちとしては、この生そのものがVoyageのようなところがあるのだ。
 
 

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