風日誌

来月トポスML8周年/Sketch Show:Loophole


2005.5.13.Fri.

 

・来月トポスML8周年
・Sketch Show:Loophole
 
昨年もおなじようなきっかけで思い出したのだと思うけれど、
「ほぼ日」が今年の6月6日で7周年になったとのことで、
このトポスもインターネットになってから、
1ヶ月ほど先の6月14日で8周年になることを思い出した。
パソコン通信となるとさらに7年ほどさかのぼる。
長くもありまた短くもありというところだろうか。
ごくごく月並みな言い方だけれど。
 
そのあいだに、すっかりインターネットが普及してきて、
ここはあんまり変わらないけれど、
ネット風景というかネット環境はずいぶんと変わってしまった。
というか、なによりもネット人口が圧倒的に増え、
しかもデータ処理スピードが飛躍的に向上した。
まさにニューロンが急速に広がっているように。
 
それが生み出しているもの、これから生み出していくものののことは
まだまだわからないところはあるものの、
実際のところは、それを使う人間そのものを如実に表していくだろうことは
まず間違いのないところだろう。
つまり、このネットという道具で何をするか、ということでもある。
刃物をもっても、料理に使う人、殺傷に使う人があるように。
 
人間は道具を使う存在であるという定義づけもあるが、
ネットという道具は、そのほかの道具と同様に、
人間のある部分を肥大させていくのだろう。
井戸端会議のしたい方はネットを使ってもそうするだろうし、
エロを拡大させたい人はそうするだろうし、
マネーに執着する人もまたそのような手段として
自分のなかのそうした部分を肥大させていくことだろう。
おそらくそれを抑止することはむずかしい。
 
ぼくはこの道具で何をするか。
というほどのことは今までもとくにしていないし
これからもおなじようなものだろうけれど、
要は、あせらず止まらずという感じで、
ほそぼそと継続的にいろいろ考えたり
もちろん遊んだりしていきたいと思っている。
 
今日の音楽は、Sketch Showの「Loophole」。
 
Sketch Showは言わずと知れた細野晴臣と高橋幸宏のユニット。
このアルバムは一昨年の暮れに発売された2枚目のアルバム。
 
実はファーストアルバムはすぐに聴いたのだけれど
このアルバムをきいたのがつい先日のこと。
なぜ出たのに気づかなかったのだろう。
 
このアルバムがぴたっとはまるときの心理状態というのがあるようで、
少しだけノスタルジックなものと少しだけかいま見える未来とのあいだで
たゆたっているときなどのベストアルバムかもしれない。
しかし、細野晴臣と高橋幸宏。
名人芸の域にあるといえるのだろうなと思う。
 
アルバムがでてしばらくしてからこうして聴くことになる音楽のように、
トポスも、時間の尺度の少し長いところで
ぼちぼち進めることができるというのが理想だなと思う。
 
 

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