風日誌


斎藤孝『CDブック 声に出して読みたい日本語』

般若心経


2003.10.07

 

昨日はかなり遠方に日帰りで高速を使って出張する必要があり、
その行き帰りどうしようかなと思っていたら、
斎藤孝『CDブック 声に出して読みたい日本語』(草思社)がでていたので
昨今の夥しい斎藤孝関連の「日本語」ブームには少しばかり抵抗はあったものの
「知らざあ言って聞かせやしょう」という
河竹黙阿弥の「弁天娘女男白浪(白浪五人男)」からはじまり
「日本書紀」までの日本語朗読のオンパレードを車中で楽しんだ。
 
朗読などをきくのはけっこう好きなほうで、
文学作品の朗読から落語、浪曲、お経に至るまで
これまで機会があればいろいろきいていて、
最近は、謡曲などをきいていたりもするので、
このようにあまりに有名なものばかりを
ごくごく短く集めるもどうかとも思うものの
まあこういう絢爛豪華?なのもときにはけっこうなサプリメント?になる。
 
しかしこういうのを教育的なネタにするとしたら
ちょっとどこか「?」がついたりする。
この朗読のなかに孔子の論語から
「之れを知る者は之れを好む者に如かず
之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず」
というのもあるが、
やはりこういうのは「楽しむ」のがいちばんだろう。
 
また、今回、朗読をきいていてあらためて思ったのは、
(ドライブ中で本のほうは参照できなかったのもあるが)
日本語はたんに「音」としては成立しににくく、
やはり表記言語である部分が大きいということだった。
このことは、やはりしっかりと念頭に置いておく必要がありそうである。
 
ところで、出張から帰りの深夜、
この朗読テープから流れてくる
「般若心経」の読経の声にはけっこう身震いさせられた。
シュールだなあ、という感じ(^^;)。
 
そういえば、この「般若心経」だけではなく
お経のテープやらチベット密教の声明のテープ、コーランのテープやらも
わりときいていたりしたのを思い出した。
こういうのもやはり音楽としてきけるところもあったりする。
 
でもって、今日のBGMは「般若心経」にしてみる。
この「般若心経」などはそういえばほとんど暗唱していたりするし、
そこに盛り込まれた内容にも一時期とても感銘を受けていたりした。
ちなみに、このトポスのHPにはなぜか
10年ほど前に遊びで書いてみた「風釈般若心経」というのが
「思想」のページにあったりする。
http://www.bekkoame.ne.jp/~topos/siso/singyo.html
今から思えば変な趣味ではあるが、こういう遊びも含めて
「遊戯団」だとでもいっておくことにする。
 

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