風日誌

シュタイナー『魂のこよみ』


2004.12.11

 

風日誌2004.12.11
 
・シュタイナー『魂のこよみ』
・2004年に刊行された10冊のシュタイナー訳
・coyote」No3
・「風の旅人」No11
 
イザラ書房版ででていたシュタイナー『魂のこよみ』が
ちくま文庫の新訳で刊行された。
「四季とその祭り」という関連講義も収録されているのはうれしい。
その講義のなかから、クリスマス前ということもありますので、
少し関連しているところを引用紹介しておきたい。
 
        古代人は、人間だけが呼吸しているのではなく、地球も、別の仕方
        ではありますが、呼吸していることをも、体験として知っていまし
        た。人間が魂を持っているように、地球も魂を持っているのです。
        地球は、四季の推移に従って、魂を吸ったり、吐いたりしています。
        そしてクリスマスのある冬の季節が来ますと、地球は最大限に魂を
        吸い込みます。地球の魂はすべて、地球の中に入っていきます。地
        球そのものが、魂のいとなみを活?に行っているのです。ですから
        この時期になると、霊的=魂的な働きが、地球においても眼に見え
        る形で現れるのです。
        (P132)
 
これでちくま文庫版シュタイナーも
「神秘学概論」「神智学」「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」
「自由の哲学」「オカルト生理学」をふくめると6冊になる。
おなじ筑摩書房からでている「シュタイナー・コレクション」の7冊もある。
 
今年2004年だけをふりかえって数えてみても、
毎月とまではいかないが次の10冊が訳されている。
問題はこれらがちゃんと読まれているかどうかなんだろうけど、
これはシュタイナーだけにいえることでもないのだろう。
 
・「イエスを語る」(筑摩書房)
・「自然と人間の生活」(風涛社)
・「哲学の謎」(水声社)
・「歴史を生きる」(筑摩書房)
・「芸術の贈りもの」(筑摩書房)
・「子どもの健全な成長」(アルテ/星雲社)
・「オカルト生理学」(ちくま文庫)
・「こころの不思議」(風涛社)
・「教育の方法」(アルテ/星雲社)
・「魂のこよみ」(ちくま文庫)
 
さて、以前ご紹介した隔月刊の雑誌「coyote」のNo3がでた。
特集は「島を漕ぎ出で」。
「山口智子さん、日本人の叡智を探す海洋の旅に出かけませんか」
とあるように、山口智子が全面に登場していている。
山口智子の文章もなかなか魅力的である。
この雑誌、たぶんそんなにたくさんは売れてないかもしれないが、
個人的にいえば今もっともでるのが待ち遠しい雑誌になっている。
これは「風の旅人」以来のことである。
そういえば、その11号「「文明と荒野」も先日でたところである。
 
 

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