交通事故ドリル

〜交通事故後立ちはだかる壁に風穴を開けろ!〜


 [2] 角度を確認する

《 速度から回転半径の限界を計算 》

 (例題5)
遠心力F=mvv/R、摩擦力F=μmgより、
旋回が可能なのは、mvv/R≦μmgの場合のみです。
遠心力≦摩擦力 であれば、旋回可能。
よって、vv≦μgRを満たす速度vと摩擦係数μ、
旋回半径Rの関係でなければならない。
 時速40km、摩擦係数μ0.7の時、回転半径は最低でも何m以上必要か?(重力加速度g=9.8m/s

 (回答5)
vv≦μgR より、(40÷3.6)×(40÷3.6)≦0.7×9.8×R
(40÷3.6)×(40÷3.6)÷(0.7×9.8)≦R、17.9966166360724…(m)≦R
 小数点以下第二位を四捨五入で考えると、回転半径Rは約18.0(m)以上必要だと言えます。



 (練習問題5)
 スリップ痕=制動距離として、次の条件下での衝突前の車両の速度を求めよ。
(vv÷(μg)≦R、g=9.8(m/ss))
 (1) 時速55km、路面の摩擦係数μ0.7
 (2) 時速65km、路面の摩擦係数μ0.7
 (3) 時速72km、路面の摩擦係数μ0.7
 (4) 時速82.8km、路面の摩擦係数μ0.7
 (5) 時速111.6km、路面の摩擦係数μ0.7
 (6) 時速43.2km、路面の摩擦係数μ0.85
 (7) 時速50.4km、路面の摩擦係数μ0.45
 (8) 時速61.2km、路面の摩擦係数μ0.15


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