交通事故ドリル

〜交通事故後立ちはだかる壁に風穴を開けろ!〜


 (練習問題2解答)
以下の速度で衝突した場合、その際に受ける衝撃は『何m上空から落下した衝撃』に等しいでしょうか?
 (1) 時速70.2km : 19.40051020408… (m)
 (2) 時速91.8km : 33.17602040816… (m)
 (3) 時速102.6km : 41.44132653061… (m)
 (4) 時速113.4km : 50.625 (m)
 (5) 時速120.6km : 57.25765306122… (m)
 (6) 時速131.4km : 67.97193877551… (m)
 (7) 時速66.6km : 17.46173469387… (m)
 (8) 時速73.8km : 21.44132653061… (m)
 (9) 時速84.6km : 28.17602040816… (m)
 (10) 時速124.2km : 60.72704081632… (m)




 【ポイント】
 実は今回の問題に使った速度値は、ある法則に従って算出した値です。
 この値は、『キング・オブ・それらしい値』なのです。
  ・ 小数点以下第一位で表記(それらしい値に見える)
  ・  時速(km/h)も秒速(m/s)も小数点以下第一位
  ・ 制限速度に対して30km/hオーバーさせる 
 以上の3つの性質を持つ『非常に特殊な数値』なのです。
 (1) 時速70.2kmなら秒速19.5m(2) 時速91.8kmなら秒速25.5m…出来過ぎな値です。
(※因数分解した時に3.6を因子に持つ速度値の場合には注意が必要です!)
 簡単に言うと、『裁判で狙われやすい値』であり、『鑑定人としては使い易い値』であり、『事実とは異なる可能性の高い値』だと言えます。
(「後で計算し易い様に、特別な速度値で運転しよう!」…なんて思う人は居ないからです。)
 相手側から練習問題2の速度値のどれかが出て来た時には、眉にツバをつけて臨む必要があるかもしれません。

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