交通事故ドリル

〜交通事故後立ちはだかる壁に風穴を開けろ!〜


《 スリップ痕の長さから速度を計算 》

 (例題4)
 先の問題では、速度から制動距離が算出されました。
 この制動距離に、路面に残されたスリップ痕の長さをそのまま代入すると、停止前の車両の速度を逆算できます。
  S=vv÷(254μ)より、v=√(254μS)
 この式を用いて、スリップ痕5m、摩擦係数μ0.7の時の自動車の速度を答えよ。

 (回答4)
  v=√(254μS)より、v=√(254×0.7×5)
  v=29.816103031751148012063558…(km/h)
 よって、スリップ痕5m、摩擦係数μ0.7の時の自動車の速度は約29.8km/hと言えます。



 (練習問題4)
 スリップ痕=制動距離として、次の条件下での衝突前の車両の速度を求めよ。
 (v=√(254μS)とする。)
 (1) スリップ痕3m、路面の摩擦係数μ0.7
 (2) スリップ痕4m、路面の摩擦係数μ0.7
 (3) スリップ痕5m、路面の摩擦係数μ0.7
 (4) スリップ痕3.5m、路面の摩擦係数μ0.5
 (5) スリップ痕4.3m、路面の摩擦係数μ0.5
 (6) スリップ痕9.1m、路面の摩擦係数μ0.5
 (7) スリップ痕4.2m、路面の摩擦係数μ0.8
 (8) スリップ痕12.6m、路面の摩擦係数μ0.15

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