Chrom VR Clientの使い方について説明します。
0. 準備
まず、Androidスマホ・・・一応Android 4.0.3以上の端末に対応していますが、できるだけ高性能な最新のものをご使用ください^^;
CPUがARM(v7-A)の端末のみの対応となっています。
もちろん(?)、スマホ用のVRゴーグルも必要になるのでご用意ください。
また、物理操作をするには、Leap MotionとVRゴーグルに取り付けるマウンタも必要になります(なくても、VRで見るだけなら出来ます・・・)。
PCとの接続にはWi-Fiを使用します。AndroidスマホをWi-Fi接続したルータにPCも接続し、スマホとPCがLANでつながった状態にしてください。
MMDVRは、現時点(2017/11/03)でSmartVR用にバージョンアップしたV0.85aが最新なので、こちらをダウンロードしてご使用ください(V0.85でも使用できますが若干問題あります)。
Chrom MMDVR V0.85a公開
1. ダウンロード
PlayストアからChrom VR ClientをAndroidスマホにダウンロードします。
Chrom VR Client(Google Play Store)
2. メイン画面
Androidにインストールして起動すると、以下のように(シンプルな)画面を表示します。
3. Chrom MMDVR起動
PC上でChromMMDVRを起動し、メニューの[SmartVR]をチェックします。
ここでWindowsファイアーウォールの画面が表示された場合は、ChromMMDVRの通信を許可してください(キャンセルすると通信できなくなります)。
4. メイン画面
Androidの画面で、[Auto Search]のスイッチをOnにします。
MMDVRが起動状態、かつ[SmartVR]メニューがチェックされた状態で、問題なくPCとLAN接続できていれば、以下のようにPCのホスト名(コンピュータ名)が表示されます(ここではホスト名”DESKTOP-CHROMPC”)。
5. VR表示画面
[CONNECT]ボタンを押すと、VR表示画面に切り替わりますが、VRモードに切り替えていない状態では、まだVR表示はされません(Disconnected)。
6. VR表示
MMDVRをVRモードに切り替えると(メニューの[VR]-[VRモード]か、3D表示のビュー上でマウスの左右ボタン同時押し)、VR表示されます(Connected)。
(VRゴーグルに装着してご使用ください)
7. 視点補正
VRモードに切り替えると表示されていたモデルが表示されなくなる場合、スマホの向きとMMDVRの視点の向きが合っていません。その場合は、調整パネル[SmartVR]タブの[視点補正]ボタンを押すと、視点の向きが合います。この補正値は保持していますが、割とずれるのでこの操作は度々必要かもしれません・・・
8. 自動接続
次回からメイン画面で操作せずにVR画面を表示したい場合、自動接続することができます。
メイン画面のメニューで[Settings]を選択すると、設定画面を表示します。
ここで、[Auto Connect]をOnにすると、[Auto Search]で接続先が見つかったら自動で接続します([CONNECT]ボタンと同じ動作)。見つかったホスト名が[Host]に設定されている名前と同じ場合のみ自動接続します(あまり複数のPCでMMDVRが起動していることはないと思いますが・・・)。
まだホスト名が未入力の場合、[Auto Search]で接続先が見つかっているなら、そのホスト名が自動で設定されます。この後、Backボタンでメイン画面に戻ると、接続先ホストを再度検索し、見つかったらVR画面に自動で切り替わります(次回以降のChrom VR Clientアプリ起動時も同様)。
9. IP接続
上記通り、[Auto Search]を使用してMMDVRの動作している接続先ホストを検索するのが簡単ですが、[Auto Search]がうまくいかない場合、IP指定で堅実に接続したい場合などには、IP直打ちで接続することもできます。
設定画面で、[Auto Search]をOffにし、[Host]にPCのIPを入力します。
Backボタンでメイン画面に戻ると、以下のような表示になります。この状態で[CONNECT]ボタンを押すと、設定したIPを接続先としてVR画面に切り替わります。
10. 設定画面
メイン画面のメニューで[Settings]を選択すると、設定画面を表示します。
[Auto Search]スイッチはメイン画面の[Auto Search]と同じです。
[Auto Connect]スイッチと[Host]の入力については、「8.自動接続」に記載の通りです。
[SET CURRENT HOST]ボタンは、[Auto Search]で接続先が見つかっているホスト名を[Host]に設定します(すでにホスト名が入力されている場合も含む)。
[Port No]は通信に使用するポート番号です。すでにこのポート番号を別の目的で使用している・・・ということがない限り、変える必要はないかと思います。変えた場合は、MMDVR側の設定ダイアログの[SmartVR]タブにある[通信ポート番号]もこれに合わせて変える必要があります。
11. 接続できない場合
スマホとPCのネットワーク接続をご確認ください。
具体的にはスマホのWi-FiのIPを調べて、PCからpingするとか・・・(←具体的じゃない?)
念のため、Chorm MMDVRとChrom VR Clientのポート番号があっているかご確認ください(変更していなければあってるはずですが・・・)。
Chrom MMDVRの[通信ポート番号]は、[ファイル]-[設定]で表示される設定ダイアログの[SmartVR]タブ、Chrom VR Clientの[Port No]はメイン画面メニューの[Settings]で表示されるので、数値が合っていることをご確認いただき、もし、あっていない場合は合わせて下さい(デフォルト59665)。
ファイアウォールの設定が必要な場合があります。
Windowsファイアウォールの場合、初回の確認ダイアログで[キャンセル]すると、通信をブロックする設定になってしまいます。
Windowsファイアウォールの[詳細設定]の[受信の規則]に、”ChromMMDVR”の名前で登録されると思いますので、削除してChromMMDVRを起動し、再度確認ダイアログが表示されたら通信を許可するか、あるいは手動で設定してください。
Windowsファイアウォール以外、ウィルス対策ソフトなど他のファイアウォール機能を使用している場合も同様の設定が必要となります。
実行ファイルChromMMDVR.exe(またはChromMMDVR32.exe)が通信可能な設定になっていればOKですが、それ以外にも細かく設定する場合は以下のようになります。
プロトコルの種類: TCPおよびUDP
ローカルポート : 59665 (※1)
通信の方向 : 双方向(受信/送信) (※2)
※1 デフォルト値です。Chrom MMDVRの通信ポート番号/Chrom VR ClientのPort Noに設定した値を指定します。
※2 TCPの通信方向は、応答が許可されるなら受信(内向き)だけでOKかも知れません。
12. Wi-Fi通信速度について
自分のところのWi-Fi環境では、周りにWi-Fiアクセスポイントが多いためか、ルータがショボいためか(その両方か)、通信速度が遅くてほとんどつながらなくなることがよくあります。インターネットのアップロード、ダウンロードなどの通信速度を計るアプリで見るとよいときは20Mbps~40Mbps出ているけども、悪いときは1Mbpsも出ず、ほとんどつながらないこともあります。
言うまでもなく通信速度が遅い場合は、SmartVRは使い物にならなくなるので、通信速度が問題ないことを確認の上、ご使用ください。どのぐらい必要か正確にはわかりませんが少なくとも10Mbps程度は必要と思われます。