【MMDVR】今後の対応予定(2017/11)

いや、SmartVR/Chrom VR Clientの開発は・・・Androidの開発はじめてだったというのもあり、長くて険しい道のりでした・・・

その割に出来はあまり満足いくものではなく・・・改めてOculus RiftのVR性能の素晴らしさと、くろむの技術のなさを実感できた結果となっていますw

少なくとも自分が使っているスマホでは、視点の向きの変化に画像が追従するのが結構遅れるのでVR酔いしやすそうですが・・・お遊び程度で適度にご使用ください^^;

気を取り直して、今後の開発予定は・・・原点に戻り、このソフトの基本となる物理操作がイマイチなのを改善していきたいと思います。動画のコメントからすると、もしかしてお待たせしているかも知れない(?)Oculus Touchにもそろそろ対応しておきます^^;

とりあえず、MMD互換の名目で古いバージョンになっている物理エンジンを試しにバージョンアップしてみてはどうだろう?・・・とか考えています(←安易)。

 

【MMDVR】Chrom MMDVR V0.85a公開

SmartVR対応はV0.85で実装済みのつもりでしたが、通信の接続/切断処理の修正や、SmartVR時の視野に合わせて、VRデスクトップを小さめに表示する修正を行いました。SmartVR関連機能以外はV0.85から変更ありません。

ChromMMDVR V0.85a

同時に、SmartVRで使用するAndroid用のVRクライアントアプリも公開しました。

Chrom VR Clientの使用方法

 

 

【VR Client】Chrom VR Client使用方法

Chrom VR Clientの使い方について説明します。

0. 準備

まず、Androidスマホ・・・一応Android 4.0.3以上の端末に対応していますが、できるだけ高性能な最新のものをご使用ください^^;
CPUがARM(v7-A)の端末のみの対応となっています。

もちろん(?)、スマホ用のVRゴーグルも必要になるのでご用意ください。
また、物理操作をするには、Leap MotionとVRゴーグルに取り付けるマウンタも必要になります(なくても、VRで見るだけなら出来ます・・・)。

PCとの接続にはWi-Fiを使用します。AndroidスマホをWi-Fi接続したルータにPCも接続し、スマホとPCがLANでつながった状態にしてください。

MMDVRは、現時点(2017/11/03)でSmartVR用にバージョンアップしたV0.85aが最新なので、こちらをダウンロードしてご使用ください(V0.85でも使用できますが若干問題あります)。

Chrom MMDVR V0.85a公開

1. ダウンロード

PlayストアからChrom VR ClientをAndroidスマホにダウンロードします。

Chrom VR Client(Google Play Store)

2. メイン画面

Androidにインストールして起動すると、以下のように(シンプルな)画面を表示します。

3. Chrom MMDVR起動

PC上でChromMMDVRを起動し、メニューの[SmartVR]をチェックします。

ここでWindowsファイアーウォールの画面が表示された場合は、ChromMMDVRの通信を許可してください(キャンセルすると通信できなくなります)。

4. メイン画面

Androidの画面で、[Auto Search]のスイッチをOnにします。
MMDVRが起動状態、かつ[SmartVR]メニューがチェックされた状態で、問題なくPCとLAN接続できていれば、以下のようにPCのホスト名(コンピュータ名)が表示されます(ここではホスト名”DESKTOP-CHROMPC”)。

5. VR表示画面

[CONNECT]ボタンを押すと、VR表示画面に切り替わりますが、VRモードに切り替えていない状態では、まだVR表示はされません(Disconnected)。

6. VR表示

MMDVRをVRモードに切り替えると(メニューの[VR]-[VRモード]か、3D表示のビュー上でマウスの左右ボタン同時押し)、VR表示されます(Connected)。
(VRゴーグルに装着してご使用ください)

7. 視点補正

VRモードに切り替えると表示されていたモデルが表示されなくなる場合、スマホの向きとMMDVRの視点の向きが合っていません。その場合は、調整パネル[SmartVR]タブの[視点補正]ボタンを押すと、視点の向きが合います。この補正値は保持していますが、割とずれるのでこの操作は度々必要かもしれません・・・

8. 自動接続

次回からメイン画面で操作せずにVR画面を表示したい場合、自動接続することができます。

メイン画面のメニューで[Settings]を選択すると、設定画面を表示します。
ここで、[Auto Connect]をOnにすると、[Auto Search]で接続先が見つかったら自動で接続します([CONNECT]ボタンと同じ動作)。見つかったホスト名が[Host]に設定されている名前と同じ場合のみ自動接続します(あまり複数のPCでMMDVRが起動していることはないと思いますが・・・)。

まだホスト名が未入力の場合、[Auto Search]で接続先が見つかっているなら、そのホスト名が自動で設定されます。この後、Backボタンでメイン画面に戻ると、接続先ホストを再度検索し、見つかったらVR画面に自動で切り替わります(次回以降のChrom VR Clientアプリ起動時も同様)。

9. IP接続

上記通り、[Auto Search]を使用してMMDVRの動作している接続先ホストを検索するのが簡単ですが、[Auto Search]がうまくいかない場合、IP指定で堅実に接続したい場合などには、IP直打ちで接続することもできます。
設定画面で、[Auto Search]をOffにし、[Host]にPCのIPを入力します。

Backボタンでメイン画面に戻ると、以下のような表示になります。この状態で[CONNECT]ボタンを押すと、設定したIPを接続先としてVR画面に切り替わります。

10. 設定画面

メイン画面のメニューで[Settings]を選択すると、設定画面を表示します。

[Auto Search]スイッチはメイン画面の[Auto Search]と同じです。

[Auto Connect]スイッチと[Host]の入力については、「8.自動接続」に記載の通りです。

[SET CURRENT HOST]ボタンは、[Auto Search]で接続先が見つかっているホスト名を[Host]に設定します(すでにホスト名が入力されている場合も含む)。

[Port No]は通信に使用するポート番号です。すでにこのポート番号を別の目的で使用している・・・ということがない限り、変える必要はないかと思います。変えた場合は、MMDVR側の設定ダイアログの[SmartVR]タブにある[通信ポート番号]もこれに合わせて変える必要があります。

11. 接続できない場合

スマホとPCのネットワーク接続をご確認ください。
具体的にはスマホのWi-FiのIPを調べて、PCからpingするとか・・・(←具体的じゃない?)

念のため、Chorm MMDVRとChrom VR Clientのポート番号があっているかご確認ください(変更していなければあってるはずですが・・・)。
Chrom MMDVRの[通信ポート番号]は、[ファイル]-[設定]で表示される設定ダイアログの[SmartVR]タブ、Chrom VR Clientの[Port No]はメイン画面メニューの[Settings]で表示されるので、数値が合っていることをご確認いただき、もし、あっていない場合は合わせて下さい(デフォルト59665)。

ファイアウォールの設定が必要な場合があります。
Windowsファイアウォールの場合、初回の確認ダイアログで[キャンセル]すると、通信をブロックする設定になってしまいます。
Windowsファイアウォールの[詳細設定]の[受信の規則]に、”ChromMMDVR”の名前で登録されると思いますので、削除してChromMMDVRを起動し、再度確認ダイアログが表示されたら通信を許可するか、あるいは手動で設定してください。

Windowsファイアウォール以外、ウィルス対策ソフトなど他のファイアウォール機能を使用している場合も同様の設定が必要となります。
実行ファイルChromMMDVR.exe(またはChromMMDVR32.exe)が通信可能な設定になっていればOKですが、それ以外にも細かく設定する場合は以下のようになります。

プロトコルの種類: TCPおよびUDP
ローカルポート	: 59665 (※1)
通信の方向	: 双方向(受信/送信) (※2)

※1 デフォルト値です。Chrom MMDVRの通信ポート番号/Chrom VR ClientのPort Noに設定した値を指定します。

※2 TCPの通信方向は、応答が許可されるなら受信(内向き)だけでOKかも知れません。

12. Wi-Fi通信速度について

自分のところのWi-Fi環境では、周りにWi-Fiアクセスポイントが多いためか、ルータがショボいためか(その両方か)、通信速度が遅くてほとんどつながらなくなることがよくあります。インターネットのアップロード、ダウンロードなどの通信速度を計るアプリで見るとよいときは20Mbps~40Mbps出ているけども、悪いときは1Mbpsも出ず、ほとんどつながらないこともあります。

言うまでもなく通信速度が遅い場合は、SmartVRは使い物にならなくなるので、通信速度が問題ないことを確認の上、ご使用ください。どのぐらい必要か正確にはわかりませんが少なくとも10Mbps程度は必要と思われます。