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2017/07/11
番外編 ウリンボの一口干物
今回釣れたウリンボ(小型のイサキ)、だいたい16、7cm級を65尾分、3枚に下して130枚、全部一口干物にしちゃいました。



まずは、ウリンボのウロコと頭と内臓を落として、汚れを洗い流します。水切ってから全部3枚に下して腹骨を削ぎ落します。血合い骨は干物にしちゃうと気にならないんで抜かなくて大丈夫。ここまでがとにかく地獄の作業。やってもやっても魚の山が減らずイヤになります。写真撮ってる余裕も無いまま、頭空っぽにして作業に集中しないとやってられません。その後、写真のように立て塩に漬けるわけですが、ここまで辿り着けばもう終わったも同然。

ウチの場合は水に対して日本酒1割、今回は水900mlに酒100mlで計1リットル。それに塩が7%=70g。漬ける魚の量によって立て塩は半分の場合もあれば1.5倍のときもありますが、水に対して酒と塩の比率は変えず漬け時間だけで調整するのが鉄則。

後は漬ける魚のサイズ、骨が着いてるか着いてないか、脂の乗り具合(脂多い方が塩の入りが遅い)、その辺は経験値から割り出して漬け時間を決めますが、あんまり塩が薄くてもまた美味しくない。今回のウリンボで40分ちょいってトコですか。タイマーが鳴ったらザルにあけて真水で塩を完全に洗い流し(ココがキモ)、キッチンペーパーまたはタオルに身を並べては水分を拭って網に並べていきます。



最初は皮を下にして上の写真のように扇風機(中速)&エアコン併用で部屋干し。干物は日光に当てる必要はありません。余計な水分を抜けばOK。こんな陽気ですから、高層マンションの上階で風ビュービューとかじゃない限り、ウチなんか風通しの悪い1階ですから、下手に外に出したりしたら腐りますわ。このままだいたい3時間で表面がスベスベになってきます。乾きにムラがあったら途中で網の位置を入れ替えて上げます。



最後は全部ひっくり返して、仕上げに3、40分、風に当てて、皮目に回った余計な水が飛べば完成。だいたい乾燥時間4時間見て置けばいいと思います。



自宅用のタッパーとお裾分け用のジップロック。ホントはもう1個タッパーがあったんですが、すでに発送済み。出てくの早ぇ〜。
真空パックにして冷凍しちゃえば1年は持ちますが、1年経つ前に無くなるので実際1年持たしたことありませんけど・・・。



後は炙って食べるだけ。口に入れた瞬間、脂ジュ〜!!塩加減もヨシ!写真でお分かりのように皮目に脂浮いちゃってるでしょ。干物をそのまま燻製にしてもまた美味しんですよ、時間に余裕があったら少しやってみましょうか。

細かい魚相手に非常に手間が掛かりますが、コレ食べるとその苦労が報われます。骨を気にせずに食べられますので小さなお子様でも安心。ウチでお裾分けして喜ばれる三大珍味かな?ムギイカの塩辛、秋口の脂ギロギロの小型アジの一口干物、そして、この時期のウリンボの一口干物。ちなみに余った中骨は出汁採って味噌汁、スープ、うどん、素麺などに活用。夏本番ですねぇ。

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