*** 2017年12月19日 茅ヶ崎里山公園の冬 ***

1.畑の村1 2.畑の村2 3.畑の村3 4.谷の村1 5.谷の村2 6.コナラの紅葉1 7.コナラの紅葉2 8.孟宗竹1 9.谷の村3 10.孟宗竹2
11.孟宗竹3 12.孟宗竹4 13.谷の家入口 14.谷の家外観1 15.谷の家部屋1 16.谷の家部屋2 17.谷の家竈 18.谷の家部屋3 19.谷の家部屋4 20.谷の家部屋5
21.谷の家部屋6 22.シモバシラ1 23.シモバシラ2 24.谷の家外観2 25.干し大根 26.カルガモ1 27.カルガモ2 28.カルガモ3 29.マガモの雄 30.コガモの雄
31.一寸峠 32.富士山&大山1 33.富士山2 34.大山2 35.平成の森 36.谷の村南口 37.モミジの紅葉1 38.モミジの紅葉2 39.モミジの紅葉3 40.モミジの紅葉4

 12月19日(火)、絶好の撮影日和となったので、冬景色を求めて"茅ヶ崎里山公園"に出かける。この公園近くを流れる"小出川"は、秋には見事な彼岸花で覆われ、多くの観光客が訪れる名所であるが、私は今年もそのチャンスを逃したので、花の無い今回が初訪問とあいなる。改めて公園HPをチェックしてみると、総面積27haと略"舞岡公園"に匹敵する規模であり、その中に広大な田圃/畑も有しており、構成も類似している模様である。ただ、今回は試写でもあり、重い一眼デジカメは持参せず、ポケデジのみによる撮影に留め置くことにする。
 13:30、ナビに従って県道47号線を右折して公園内に入ったものの、一般駐車場が見つからないので、そのまま細道を奥に進むと、数分で広大な駐車場が現れる。ここが、北端に位置するそれのようであるが、平日とあってか、僅か3台の車しか確認できない。一方、北西方向には大山が悠然と聳えており、その左手には薄雲に霞む霊峰富士も確認できる。だが、視界の真中を電線が横切っており、何とも興ざめする雰囲気である。そこで撮影を諦め、公園内に入っていくと、目の前に広大な段々畑が広がっている。園内の地図には、"畑の村"なる名前が付いているが、段々畑下側には稲の切株が見られるので、畑ではなく田圃ということになる。さしずめ、舞岡公園と同じ"谷戸(2016年3月4日参照)"ということになろうか。つまり、この公園も、嘗ての"相模国"の傾斜地に見られた階段状の水田"谷戸"の名残ということであろう。ここから一旦"谷戸"を横切り"きつね坂"を登ったところ、一般道に出てしまったので、一度南側に迂回して公園に戻ることにする。
 14:04、坂道を"谷の村"に向かって下りて行くと、西側斜面には竹林が見られる。更にその先の竹藪を潜ると、古民家風の建物が姿を現す。その入口には"谷の家"とあるが、その下に"やとのいえ"とフリガナが振ってある。つまり、"谷戸にある家"という意味であり、この地は"谷戸"そのものということになる。別途ネット上で"谷戸"を検索すると、その説明の中に、『同様の語として鎌倉や下総での〈やつ(谷,谷津)〉,東北地方や北海道で非常に多く使われている〈やち(谷地)〉がある。いずれもアイヌ語起源とされる。』とあり、この説を唱えたのが我が故郷の偉人・"柳田圀男(2017年5月21日参照)"ということになる。だが、これ以上続けると、話が拡散する一方なので、この辺りで留め置くことにする。"谷の家"の中に入ると、係の男性の方がいらしたので、挨拶を交わしたのち、暫し立ち話をする。この方によると、この時期収穫も終わり殺風景だが、"シモバシラ"が見頃とか。私も"シモバシラ"と聞いて、地面から盛り上がるそれと思いきや、植物の幹に発生する"シモバシラ"で、今朝も見られたとか。ただ、既に溶けてしまったようなので、記念に室内の縦看板にある写真を撮影することにする。帰宅後、Aさんにメールで"シモバシラ"の件を連絡したところ、早速返信があり、掻い摘んで言うと、(1)先ず、"シモバシラ"というシソ科植物特異の現象であること。(2)次に、"シモバシラ"の霜柱は、気温が上がると壊れてしまうので、寒い日の午前中迄が見頃であること。(3)更に、時期的にも茎の生きてる1月上旬頃までであること。以上3点が記載されている。正に植物の生き字引とも言える方で、その丁寧且つ的確な説明に痛み入る。最後に、部屋の中を撮影し、"芹沢の池"に向かう。
 14:22、"芹沢の池"に到着する。一周200m程度の小さな池だが、その中に数十羽の水鳥が羽を休めている。大多数は、渡りをしない"カルガモ"だが、中には艶やかな羽色の"マガモ"や"コガモ"らしき渡り鳥も確認できる。これらは、当然雄と考えられ、雌の気を引くために涙ぐましい努力をしていることになる。一方、この池では、嘗ては"カワセミ"も良く見られたようだが、大型の鳥に勢力を削がれたせいか、本日は姿を見せていない。ただ、"カワセミ"は鳥類には珍しい雌雄共美しい鳥で、特に真っ赤な下嘴を持つ雌(2010年11月27日参照)が、何とも愛らしい姿に写る。なお、人間様については、カモの逆であるのは言うまでもないが、そうなった理由については、敢えて講釈しないことにする。ここから、一旦"湘南の丘"に戻って富士と大山を撮影したのち、駐車場へと戻る。

★活動量計データ(上り階段数:190,早歩き歩数:4,859,総歩数:8,095,歩行距離:6.3km,活動カロリー:743kcal,一日総消費カロリー:2,472kcal,脂肪燃焼量:30.8g) 

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