*** 2018年10月27日 谷川岳の秋 ***

1.椛の紅葉1
(水明荘)
2.椛の紅葉2
(水明荘)
3.椛の紅葉3
(水明荘)
4.椛の紅葉4
(水明荘)
5.ドウダンツツジ
の紅葉1
(土合口)
6.ドウダンツツジ
の紅葉2
(土合口)
7.ドウダンツツジ
の紅葉3
(土合口)
8.ドウダンツツジ
の紅葉4
(土合口)
9.ドウダンツツジ
の紅葉5
(土合口)
10.ドウダンツツジ
の紅葉6
(土合口)
11.ドウダンツツジ
の紅葉7
(土合口)
12.谷川岳
ロープウエイ
ゴンドラ
13.イロハモミジ
の紅葉1
14.イロハモミジ
の紅葉2
15.イロハモミジ
の紅葉3
16.イロハモミジ
の紅葉4
17.ヒナウチワカエデ
の紅葉1
18.ヒナウチワカエデ
の紅葉2
19.ヒナウチワカエデ
の紅葉3
20.ヒナウチワカエデ
の紅葉4
21.雑木林
の紅葉/黄葉1
22.雑木林
の紅葉/黄葉2
23.雑木林
の紅葉/黄葉3
24.ヒナウチワカエデ
の紅葉5
25.ヒナウチワカエデ
の紅葉6
26.ヒナウチワカエデ
の紅葉7
27.大山さん
(西黒尾根登山口)
28.ブナの黄葉1
(西黒尾根)
29.旧道の黄葉1
(土合口方面)
30.旧道の黄葉2
(マチガ沢方面)
31.トチノキの黄葉1 32.トチノキの黄葉2 33.旧道の黄葉3
(土合口方面)
34.旧道の黄葉4
(マチガ沢方面)
35.ブナの黄葉2 36.ブナの黄葉3 37.ブナの黄葉4 38.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉1
39.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉2
40.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉3
41.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉4
42.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉5
43.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉6
44.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉7
45.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉8
46.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉9
47.松ノ木沢の頭
の紅葉/黄葉10
48.旧道の黄葉5
(マチガ沢方面)
49.旧道の黄葉6
(土合口方面)
50.湯檜曽川
の紅葉/黄葉1
51.湯檜曽川
の紅葉/黄葉2
52.湯檜曽川
の紅葉/黄葉3
53.湯檜曽川
の紅葉/黄葉4
54.松ノ木沢
の紅葉/黄葉1
55.松ノ木沢
の紅葉/黄葉2
56.湯檜曽川
の紅葉/黄葉5
57.湯檜曽川
の紅葉/黄葉6
58.湯檜曽川
の紅葉/黄葉7
59.湯檜曽川
の紅葉/黄葉8
60.旧道の黄葉7
(マチガ沢方面)
61.旧道の黄葉8
(マチガ沢方面)
62.旧道の黄葉9
(マチガ沢方面)
63.マチガ沢出会
の黄葉1
64.マチガ沢出会
の黄葉2
65.マチガ沢出会
の黄葉3
66.マチガ沢出会
の黄葉4
67.マチガ沢出会
の黄葉5
68.マチガ沢出会
の黄葉6
69.白毛門&
松ノ木沢の頭1
70.白毛門&
松ノ木沢の頭2
71.厳剛新道
の黄葉1
72.厳剛新道
の黄葉2
73.白毛門&
松ノ木沢の頭3
74.白毛門&
松ノ木沢の頭4
75.厳剛新道
の黄葉3
76.ヤマモミジ
の黄葉1
77.ヤマモミジ
の黄葉2
78.ヤマモミジ
の黄葉3
79.ヤマモミジ
の黄葉4
80.タカネイブキ
ボウフウ
81.ミズナラの黄葉1 82.厳剛新道
の黄葉4
83.ナナカマド
の紅葉
84.白毛門&
松ノ木沢の頭5
85.白毛門&
松ノ木沢の頭6
86.厳剛新道標識 87.ガマズミの紅葉1 88.ガマズミの紅葉2 89.厳剛新道
の黄葉5
90.厳剛新道から
の黄葉1
91.厳剛新道から
の黄葉2
92.ヤマモミジ
の紅葉1
93.ヤマモミジ
の紅葉2
94.白毛門&
松ノ木沢の頭7
95.白毛門山頂 96.ヤマモミジ
の黄葉5
97.ヤマモミジ
の黄葉6
98.ツツジの紅葉1 99.ツツジの紅葉2 100.ツツジの紅葉3
101.ツツジの紅葉4 102.ツツジの紅葉5 103.ツルアリドオシ
の実1
104.ツルアリドオシ
の実2
105.ツルアリドオシ
の実3
106.マチガ沢大滝1 107.マチガ沢大滝2 108.マチガ沢大滝3 109.マチガ沢周辺
の岩峰1
110.マチガ沢周辺
の岩峰2
111.ガスがかかる
マチガ沢大滝
112.断崖の紅葉 113.ガスがかかる
岩峰1
114.ガスがかかる
岩峰2
115.ガスが晴れた
岩峰1
116.ガスが晴れた
岩峰2
117.ガスが晴れた
岩峰3
118.コミネカエデ
の紅葉1
119.厳剛新道
の黄葉6
120.厳剛新道
の黄葉7
121.スギゴケ1 122.スギゴケ2 123.スギゴケ3 124.スギゴケ4
&ヤマモミジ
125.ヒナウチワ
カエデの落葉
126.マチガ沢出会
の黄葉7
127.大山さん 128.酒井 129.マチガ沢上流側
の黄葉
130.マチガ沢下流側
の黄葉
131.マチガ沢出会
の黄葉8
132.旧道の黄葉10
(一ノ倉沢方面)
133.ヤドリギ1 134.ヤドリギ2 135.ハウチワカエデ
の紅葉1
136.ハウチワカエデ
の紅葉2
137.ハウチワカエデ
の紅葉3
138.ドウダンツツジ
の紅葉8
139.ドウダンツツジ
の紅葉9
140.ドウダンツツジ
の紅葉10
141.旧道の黄葉11
(一ノ倉沢方面)
142.ハウチワカエデ
の紅葉4
143.ハウチワカエデ
の紅葉5
144.一ノ倉沢出会
の黄葉1
145.一ノ倉沢出会
の黄葉2
146.一ノ倉沢出会
の黄葉3
147.一ノ倉の黄葉1 148.一ノ倉の黄葉2 149.一ノ倉の黄葉3 150.一ノ倉の紅葉

 10月27日(土)、水上は朝から雨である。天気予報でも、本日は雨となっていたので、それなりの準備はしてきたものの、実際に豪雨となれば登山どころではないので、"谷川岳山麓"の散策と"吹き割の滝"見学程度で早々に帰宅することにする。そこで、朝食後も部屋でごろごろしていたところ、意外に早く天気が回復しそうになったので、急ごしらえで出発する。水明荘周辺の椛も程よく紅葉しており、標高の上がる谷川岳山麓付近は、絶景が期待できる。
 9:50、土合口駅に駐車し、売店で昼食を仕入れたのち、"マチガ沢"を目指す。駅の外には、道路際に"ドウダンツツジ"がアーチ状に植わっており、目の覚めるような色彩を放っている。しかも来るたびに成長しており、壮観と言う他ない。我々以外にも、観光客が走り寄り、この艶やかな光景を撮影している。ロープウエイ側に近付くと、ゴンドラ同士が正にすれ違う場面に出くわすが、その上の天神平方面は厚い雲に覆われたままである。ただ、谷間には見事な紅葉が広がっており、谷川岳が拝めなくても、山麓の紅葉は十分楽しめそうである。旧道の車止めを越えて、"マチガ沢"に向かって緩やかな坂道を登って行く。振り返ると、"登山訓練センター"傍の椛が真っ赤に色付いている。やはり思った通り、今が紅葉真っ盛りと言える。10分程登ると、右手に"ヒナウチワカエデ"が見えてくる。天狗のウチワのような"ハウチワカエデ"より一回り小さく、"コハウチワカエデ"とも呼ばれるが、近場から実際に大きさを確認しないと、判別は困難である。今回は出遅れた関係で逆光気味のため、実際に近い色を再現するのは難しいが、"ヒナウチワカエデ"自体は、橙色がかった艶やかな色合いを見せている。
 10:14、"西倉尾根登山口"を通過する。言わずと知れた"日本三大急登"の一つだが、4年前(2014年10月30日参照)に"厳剛新道"を登り、この尾根との合流点"ガレ沢の頭"から、急斜面を下ってここまで辿り着いたのを思い出す。登るも下るも、第一級の難コースであるのは間違いない。見上げると、この急斜面に広葉樹の黄葉が広がっている。一見"ブナ"に見えるが、オリジナル画像を拡大してみると、木肌に横縞があるものも見られるので、"ダケカンバ(2013年10月15日参照)"も混じっているようである。一方、湯檜曽川側に目を転じると、木肌に斑点が見られるものが多いので、"ブナ"が主体と言うことになろう。振り返ると、先程通ってきた旧道が、日の光を受けて、黄葉のトンネルのように輝いている。更に、この広葉樹の黄葉地帯を20分程進むと、急に視界が開け、木の間から"松ノ木沢の頭(標高1480m)"が顔を出す。この急斜面にへばり付くように生える木々が、色鮮やかに紅葉しており、土合橋へと続いている。思えば、谷川岳を訪れるのは、早春も含めてこれで5度目となるが、今回の紅葉がベストと言えよう。更に数分進むと、ピーク直下から流れ落ちる"松ノ木沢"が全貌を表す。この周辺の紅葉も実に見事だが、何と言っても、略垂直に流れ落ちる沢の迫力に圧倒される。ふと、カラコルムの無名峰(2010年3月27日参照)から流れ下る沢が思い浮かんだが、"松ノ木沢"はそれに匹敵するくらいの規模である。何れにせよ、この沢を登り切るには、第一級の技量と体力が必要なのは、言うまでも無かろう。
 10:45、黄葉に包まれた旧道を曲がると、"マチガ沢"が姿を現す。残念ながら、"谷川岳"上部は厚い雲に覆われ姿を見せないが、"マチガ沢出会い"周辺は正に黄葉真っ盛りである。昨年は、この脇から"厳剛新道"に入り"大滝"を目指したが、間もなく増水した沢に行く手を阻まれて断念したので、今回がリベンジとなる。ただ、沢伝いの登山道は、濡れた踏み石に足を取られ易いので、細心の注意を払って、スローペースで登って行く。周辺には、"ヤマモミジ"や"ミズナラ"の黄葉が次々と現れ、これらの写真を撮りつつ、順調に高度を稼いでいく。振り返ると、雲間に隠れていた"白毛門(標高1720m)"が姿を現し始める。登山口から10分程登ったであろうか。ふと沢の付近を眺めると、白色の小花が密生した植物が目に留まる。どこかで見かけたようだが、ネット上で調べても名前が分からないので、改めてAさんに質問すると、"タカネイブキボウフウ"と早速返信が届く。流石にAさんである。一方、前回"厳剛新道"を登り切った際の写真を改めて眺めると、No.37の写真に同植物が写っており、完全に写真を撮ったことや名前も忘れてしまっていたことになる。歳は取りたくないものである。
 12:34、"第一見晴(標高1130m)"に到着する。正に絶景!眼前には、落差数百mにも及ぶ"マチガ沢大滝"が、惜しげもなくその姿を晒している。やはり、この全景を収めるため、20o超広角単焦点レンズを持参した甲斐があったと言える。所要時間は前回の二倍程度もかかっているが、途中でばてなかった自分を、褒めてやりたい気がする。一方、その手前には、可憐なツツジも紅葉しており、その近くには可憐な赤い実も確認できる。前回もこの周辺で見かけたが、名前が分からず、単に"赤い実"と記したが、改めて2〜3日かけてネット上で調べてみると、"ツルアリドオシ"と判明する。この植物は、日当たりの悪い場所を好むようだが、"マチガ沢"のような冬場豪雪に覆われる環境で命を繋いでいるとなると、中々旺盛な生命力を有しているようである。Aさんによると、関西の天王山辺りにも見られるようなので、低山から亜高山まで、広く国内に分布していると考えられる。昼食を兼ねて、暫しここで休憩していると、眼の前を次々と雲が渡っていく。その先端は、渦を巻いており、飛行機が雲に突入した際、急に機体が不安定になる理由が納得できる。十分大滝を堪能したので、そろそろ元来た道を下ることにする。途中の苔むした倒木が、何とも色艶やかである。
 14:28、無事"厳剛新道"登山口まで戻り、更に"一ノ倉沢"を目指すことにする。黄葉真っ盛りの旧道を進むと、谷側斜面の大木に、大きな鳥の巣のようなものが確認できる。昨年は気付かなかったが、大山さんによると、"ヤドリギ"とか。宿主は、葉形からして"ミズナラ"のようであるが、"ヤドリギ"が寄生する周辺は葉を落とし、生気を失っているように見える。数分程奥に進むと、樹高20m近くもありそうな橙色がかった紅葉が目に留まる。アップで覗いてみると、土合口で見かけた"ヒナウチワカエデ"より葉が大きそうなので、これが"ハウチワカエデ"ではなかろうか。その近くには、同様の樹も確認できる。更に、樹高数メートル程度の朱色がかった紅葉も見られるが、画像を拡大してみると、多くの垂れ下がった実を付けているので、山に自生する"ドウダンツツジ"ということになろう。
 15:00、角を曲がると、"一ノ倉沢"が眼前に迫る。山麓一体は紅葉に包まれ、"マチガ沢"以上に色艶やかである。やはり、ここまで足を運んだ甲斐があったと言える。相変わらず、谷川岳稜線は厚い雲に覆われたままだが、却って"ルンゼ"が強調され、迫力を増しているように思える。ただ、今年は猛暑が続いたせいか、昨年同時期に見掛けた雪渓は、完全に溶けてしまったようである。アップで狙うと、"ルンゼ"の下は、色取り取りの樹木に覆われ、特にラストの写真が鮮やかである。帰りは楽をして、8輪電気バス(料金500円)で戻ることにする。
 今回は、登山復帰の二日目として、谷川岳第一見晴迄足を延ばした。山麓も正に紅葉真っ盛りで、これまで最高の絶景を堪能することができた。機会があれば、天神尾根からの紅葉も狙ってみたい。

★活動量計データ(上り階段数:70,早歩き歩数:732,総歩数:8,340,歩行距離:6.5km(本年累計:1,515.8km),活動カロリー:1,254kcal,一日総消費カロリー:2,992kcal,脂肪燃焼量:51.3g)

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