*** 2018年10月26日 相馬山の秋 ***

1.松之沢駐車場 2.松之沢グランド 3.ミズナラの黄葉 4.ニシキギの紅葉1 5.ヤセオネ峠
駐車場
6.イロハモミジ
の黄葉1
7.イロハモミジ
の黄葉2
8.イロハモミジ
の黄葉3
9.イロハモミジ
の黄葉4
10.イロハモミジ
の黄葉5
11.ヤマモミジ
の紅葉1
12.ヤマモミジ
の紅葉2
13.ヤマモミジ
の紅葉3
14.ヤマモミジ
の紅葉4
15.黒髪山鳥居 16.関東ふれあいの道
標識
17.相馬山鳥居1 18.ヤマモミジ
の紅葉5
19.ヤマモミジ
の紅葉6
20.ヤマモミジ
の紅葉7
21.ミズナラの黄葉1 22.ミズナラの黄葉2 23.マムシグサの実1 24.マムシグサの実2 25.相馬山鳥居2 26.カジカエデ
または
コミネカエデ
の落葉1
27.祠1 28.相馬山への
急坂1
29.梯子1 30.大山さん1
31.相馬山鳥居3 32.相馬山への
急坂2
33.コミネカエデ
の紅葉1
34.コミネカエデ
の紅葉2
35.相馬山への急坂3 36.ツツジの紅葉1 37.ツツジの紅葉2 38.ツツジの紅葉3 39.ツツジの紅葉4 40.リュウノウギク1
41.相馬山鳥居3 42.相馬山鳥居4 43.祠2 44.相馬山頂石像 45.黒髪山神社 46.山伏Oさん1
と神社祭壇1
47.ツツジの紅葉5 48.ツツジの紅葉6 49.ノイチゴ類の紅葉1 50.ノイチゴ類の紅葉2
51.カイノキ?の黄葉 52.神社祭壇2 53.祈祷するOさん2 54.祈祷するOさん3 55.Oさんの法螺貝 56.スギゴケ1 57.スギゴケ2 58.梯子2 59.祠3 60.カジカエデ
または
コミネカエデ
の落葉2
61.リュウノウギク2 62.リュウノウギク3 63.カジカエデ
または
コミネカエデ
の落葉3
64.コハウチワカエデ
の紅葉1
65.コハウチワカエデ
の紅葉2
66.シラヤマギク
または
シロヨメナ
67.ツツジの紅葉5 68.ツツジの紅葉6 69.ツツジの紅葉7 70.ツツジの紅葉8
71.ウリハダカエデ
の紅葉1
72.ウリハダカエデ
の紅葉2
73.リュウノウギク4 74.リュウノウギク5 75.リュウノウギク6 76.ハクサン
タイゲキ1
77.ハクサン
タイゲキ2
78.ハクサン
タイゲキ3
79.ハクサン
タイゲキ4
80.ハクサン
タイゲキ5
81.ヒナウチワカエデ
の紅葉
82.ウリハダカエデ
の紅葉3
83.ウリハダカエデ
の紅葉4
84.ウリハダカエデ
の紅葉5
85.ウリハダカエデ
の紅葉6
86.オオモミジ
の黄葉1
87.オオモミジ
の黄葉2
88.オオモミジ
の黄葉3
89.オオモミジ
の黄葉4
90.メグスリノキ
の紅葉
91.ヤマツツジ1 92.ヤマツツジ2 93.アザミ類 94.ホオノキ1 95.ホオノキ2 96.ゆうすげの道 97.マツムシソウ1 98.マツムシソウ2 99.マツムシソウ3 100.マツムシソウ4
101.ドウダンツツジ
の紅葉1
102.ドウダンツツジ
の紅葉2
103.ドウダンツツジ
の紅葉3
104.ドウダンツツジ
の紅葉4
105.ドウダンツツジ
の紅葉5
106.ドウダンツツジ
の紅葉6
107.ニシキギの紅葉2 108.ニシキギの実1 109.ニシキギの実2 110.ニシキギの実3
111.大山さん2 112.酒井 113.掃部ヶ岳
(かもんがたけ)
登山道
114.ウリハダカエデ
の紅葉7
115.ウリハダカエデ
の紅葉8
116.ウリハダカエデ
の紅葉9
117.ウリハダカエデ
の紅葉10
118.ウリハダカエデ
の紅葉11
119.ウリハダカエデ
の紅葉12
120.ウリハダカエデ
の落葉
121.ヌルデ?の紅葉1 122.ヌルデ?の紅葉2 123.ヤマモミジ
の紅葉1
124.ヤマモミジ
の紅葉2
125.ヤマモミジ
の紅葉3
126.ヤマモミジ
の紅葉4
127.ヤマモミジ
の紅葉5
128.ヤマモミジ
の紅葉6
129.ヤマモミジ
の紅葉7
130.ヤマモミジ
の紅葉8
131.ヤマモミジ
の紅葉9
132.ヤマモミジ
の紅葉10
133.ヤマモミジ
の紅葉11
134.ヤマモミジ
の紅葉12
135.ヤマモミジ
の紅葉13
136.ヤマモミジ
の紅葉14
137.ドウダンツツジ
の紅葉7
138.ドウダンツツジ
の紅葉8
139.ドウダンツツジ
の紅葉9
140.ドウダンツツジ
の紅葉10

 主治医の許可が出たので、略一年ぶりに登山を再開する。ただ病み上がりもあって、今回は標高差を求めず、精々300m程度に留め置くことにする。大山さんと相談の結果、10月26日(金)は榛名山系第二の高峰"相馬山(標高1411m/標高差291m)"、27日(土)は谷川岳山麓の紅葉を楽しんだ序に、第一見晴(標高1130m/標高差約300m)"まで、足を延ばすことにする。なお、約3年前(2015年10月27日参照)に、最高峰の"掃部ヶ岳(標高1449m)"に登った際に、山頂から撮った"榛名山(標高1391m)"の後ろに"相馬山(N.46)"が写っており、登山意欲を駆り立てる急峻な山容と共に、"榛名山"より高いことも確認できる。
 10:10、新湘南バイパス入口手前や圏央道各所で渋滞した関係で、待ち合わせ場所の"松ケ沢駐車場"には、約40分遅れで到着する。早々に到着した大山さんには、図らずも1時間以上お待たせする結果となったが、先ずお詫びを言って、本日の予定を打ち合わせする。だが、周辺は全くの視界不良で、真北に鎮座する筈の"榛名富士"も、厚い雲に隠れたままである。よって、駐車場の色付いた木々を順次撮影したのち、大山さんの車で"相馬山"近くの"ヤセオネ駐車場"に向かうことにする。これにより、更に標高差が241mに縮まることとなる。
 10:35、"ヤセオネ駐車場"に到着すると、丁度中高年の男女御一行が、"相馬山"に向かって出発するところにぶつかる。我々は、急ぐ登山ではないので遣り過ごし、徐に駐車場周辺の紅葉や黄葉を撮影していたところ、今度は賑やかな歓声が背後から聞こえてくる。振り向くと、生徒の一団で、お揃いのジャージを着ているので、どうやら校外学習の一環のようである。我々も彼等の元気な声に勇気を貰い、山支度をして出発しようとしたところ、重大な失敗に気付かされる。何と、私だけトレッキングシューズに履き替えることなく、ウオーキングシューズのまま来たことが分かる。ただ、これ以上の時間ロスは忍びないので、細心の注意を払ってこのまま登ることにする。我々が写真を撮りつつ、"関東ふれあいの道"をスローペースで進む間にも、生徒達がどんどん追い抜いていく。その際、大山さんが確認したところでは、前橋西高の生徒で、何と麓から登ってきたとか。彼等の体力には圧倒されるばかりだが、夫々に個人差があり、最後尾の生徒が到着するまで、"相馬山"との分岐点で、引率の先生が待っておられる。暫しこの先生と立ち話をしたところでは、前橋高校のような進学校ではなく、そこそこのレベルとか。私のつたない経験からしても、そこそこで十分であり、それ以降伸びるか否かは、本人の自覚と努力次第と言うことになろう。 11:16、第二の鳥居を抜けると、急に傾斜がきつくなると共に、露座の祠が現れ、正に霊場の雰囲気となる。本来なら、周辺からお椀を伏せたような山頂が望める筈だが、本日は濃霧に覆われ数m先でさえ定かでなく、足元に用心しながら黙々と登って行くと、約7分で最初の鉄梯子が現れる。お互いにすれ違えるためにか、二本設けられているが、永年の使用に耐えたせいで中央が凹んでおり、ここを恐る恐る登って行く。この難所を抜け、第二の鳥居を潜って暫く登ると、第二の鉄梯子が現れる。ここを、何と先程の中高年と思しき御一行が、早くも下山してこられたので、暫し手前で待つことになる。見ていると、この垂直の鉄梯子を、前向きに下っており、足元が見えないせいか、遅々として進まない。だが、全員が下り終えたところで、"あら!"と歓声が聞こえる。何と、大山さんの地元の山仲間とか。お互いに、本日の予定を御存知なかった模様で、正に"シンクロニシティー"の典型と言えよう。立ち話の中で、早々の御帰還の理由は、足腰の弱い女子組のみ、途中から引き返されたためと分かる。標高が上がったせいか、足元には可憐なコミネカエデの紅葉が見られる。
 12:10、第三の鳥居を潜ると急に明るくなり、山頂に躍り出る。ここには、"黒髪山神社"の社(実際は小屋風)があり、その脇には立派な石垣の上に数体の石像も立っている。これらの石像や周辺の紅葉を撮り終え社に近付くと、何と入口が開いおり、その隙間から白装束の山伏風の方が、何やら準備に勤しんで姿が垣間見える。そこで、挨拶を交わして断った上で、この光景をカメラに収めさせて頂くことにする。ところで、山伏と言えば、頭襟(ときん)と称する小さな帽子を付けるものと思っていたが、この方はハチマキだけである。ふと、昨年訪問した"加波山(2017年4月14日参照)"や出羽三山を舞台にした藤沢周平の小説"春秋山伏記"が思い浮かぶが、実際に山伏の姿を見るのは今回が初めてである。山頂で昼食を取ったのち、下山しかけたところ、社の戸が開いて、中に招き入れられる。そこで、改めて祭事の光景を順次写真に収めさせて頂くと共に、我々も末席で祭事に加わることにする。祭壇横には、立派な法螺貝も置いてあるので、やはり神官ではなく山伏と言うことになろう。約20分程で祭事も終わり、護摩も下火になったので、改めてお名前を伺うと、何と大山さんと同姓で、出身地は私と同じ兵庫県とか。5歳から祭事を始められ、20歳で兵庫県の総社で資格を取得されたようである。私も総社と聞いて、咄嗟に場所のイメージが思い浮かばなかったので、帰宅後改めてネット上で調べてみると、兵庫県姫路市総社本町がヒットする。この姫路城南に位置する場所に、実際に"射楯兵主神社(いたてひょうずじんじゃ)があり、中々荘厳且つ格式の高い神社のようである。大山さんの実兄や私の義兄が、嘗て姫路市内の企業にお世話になっていたのも、何かのご縁であろうか。このように、偶然会った人と、姓名を始め多くの共通点を有する場合も、"シンクロニシティ―(意味のある偶然の一致)"と考えて良さそうである。ここから元来た道を下り、"関東ふれあいの道"との合流点に向かう。
 13:45、危険地帯を脱し、ここからはひたすら坂道を下って行くだけであるが、暫く歩む内に、Oさんと思しき方が吹き鳴らす法螺貝が、林間に木霊するようになる。この音を聞きながら、更に10分程下って行くと、急に視界が開け、"リュウノウギク"の大群落が現れる。これまでも、薄暗い登山道脇で何度か見かけたが、やはり大群落を作るには、十分な日照が必要と言うことであろうか。周辺には、色付いた"ハクサンタイゲキ"も群落を作っている。初めて見かける草だが、ふと、道南の山々で何度も見かけた"ハイオトギリ(2009年10月19日参照)"が思い浮かぶ。平坦地まで下ってきて、"ゆうすげの道"に入ると、可憐な"マツムシソウ(2001年7月28日参照)"が目に留まる。Aさん/岩原さんご夫婦と、三つ峠(標高1785m)に登った際に見かけた思いで多き花である。現在は、絶滅危惧種に指定されているようだが、心無い人間に採取されないことを願うばかりである。なお、虫の姿に似合わない奇妙な名前だが、ネット情報によると、マツムシが鳴く頃に咲くので、そう名付けられたとか。"松ケ沢駐車場"に戻り、今度は私の車で、"掃部ヶ岳"登山口にあるホテル庭園の紅葉撮影に向かう。
 14:58、ホテルに到着すると、名前が"榛名吾妻荘"から"林間学校榛名湖荘"に変わっているが、前庭の"ドウダンツツジ"や"ニシキギ"の艶やかさはそのままである。ホテル裏側には、新しい名前に相応しく、長テーブルや長椅子が設けられており、ここが実習場所と言うことになろう。奥の斜面の雑木林も、艶やかなグラデーションを見せており、これらを順次撮影することにする。最後に、大山さんが、ホテル横に植わっている"ドウダンツツジ"に気付いたが、正に目の覚めるような明るい朱色をしている。"ドウダンツツジ"にも、明るい赤から濃い赤まで、様々な色合いを見せのが実感できる。ここから、"ヤセオネ峠"に立ち寄り、大山さんの車をピックアップして、本日の宿・水上水明荘を目指す。
 今回は、何時もの大山さんと、3年振りに榛名山周辺を訪れた。生憎の天気であったが、霊山"相馬山"では、二度もの"シンクロニシティ―"に出会え、この存在と摩訶不思議さを実感することとなった。ユングに肖る訳ではないが、機会があれば、私自身も"シンクロニシティー"を研究してみたいものである。明日は、愈々絶景が期待できる谷川岳である。

★活動量計データ(上り階段数:100,早歩き歩数:1,252,総歩数:7,144,歩行距離:5.6km(本年累計:1,509.3km),活動カロリー:1,080kcal,一日総消費カロリー:2,818kcal,脂肪燃焼量:43.3g) 

戻る