*** 2015年10月27日 榛名山の秋 ***

1.イロハモミジ
の紅葉1
2.イロハモミジ
の紅葉2
3.イロハモミジ
の紅葉3
4.ウリハダカエデ
の紅葉1
5.ウリハダカエデ
の紅葉2
6.ハナノキの落葉 7.カジカエデ
の落葉1
8.クロモジの黄葉1 9.クロモジの黄葉2 10.雑木林の黄葉1
11.雑木林の黄葉2 12.イロハモミジ
の黄葉
13.クロモジの黄葉3 14.雑木林の紅葉1 15.雑木林の紅葉2 16.カジカエデの黄葉 17.榛名山1
(硯岩より)
18.榛名山2
(硯岩より)
19.榛名山3
(硯岩より)
20.榛名山4
(硯岩より)
21.遊覧船1
(硯岩より)
22.遊覧船2
(硯岩より)
23.遊覧船3
(硯岩より)
24.雑木林の
紅葉/黄葉1
25.雑木林の
紅葉/黄葉2
26.ハウチワカエデ
の黄葉1
27.ハウチワカエデ
の黄葉2
28.ハウチワカエデ
の黄葉3
29.イヌシデの紅葉1 30.イヌシデの紅葉2
31.雑木林の
紅葉/黄葉3
32.ホウの黄葉1 33.ホウの黄葉2 34.ホウの黄葉3 35.クロモジの黄葉4 36.クロモジの黄葉5 37.山道のクマザサ 38.ハウチワカエデ
の紅葉1
39.ハウチワカエデ
の紅葉2
40.ハウチワカエデ
の紅葉3
41.ハウチワカエデ
の紅葉4
42.ハウチワカエデ
の紅葉5
43.カラマツの黄葉 44.ミズナラの紅葉 45.榛名湖1 46.榛名山5 47.大山さん 48.酒井 49.上州の山並み 50.妙義山
51.妙義山・金洞山 52.妙義山・白雲山 53.荒船山 54.浅間山 55.サラサドウダン
ツツジの紅葉1
56.サラサドウダン
ツツジの紅葉2
57.ドウダンツツジ
の紅葉1
58.ヤマモミジの紅葉 59.ウリハダカエデ
の落葉
60.イヌシデの落葉
61.カジカエデ
の落葉2
62.コミネカエデ
の紅葉1
63.コミネカエデ
の紅葉2
64.広葉樹の紅葉1 65.広葉樹の紅葉2 66.広葉樹の紅葉3 67.広葉樹の紅葉4 68.広葉樹の紅葉5 69.広葉樹の紅葉6 70.広葉樹の紅葉7
71.ニシキギの紅葉1 72.ニシキギの紅葉2 73.ニシキギの紅葉3 74.ドウダンツツジ
の紅葉2
75.ドウダンツツジ
の紅葉3
76.ヌルデの紅葉 77.硯岩1 78.榛名山6 79.榛名山7 80.榛名山8
81.榛名山
ロープウェイ1
82.榛名山
ロープウェイ2
83.榛名山
ロープウェイ3
84.榛名湖
(ロープウェイ
山頂駅)
85.富士山神社鳥居 86.ドウダンツツジ
の紅葉4
87.ドウダンツツジ
の紅葉5
88.ドウダンツツジ
の紅葉6
89.ドウダンツツジ
の紅葉7
90.ドウダンツツジ
の紅葉8
91.ドウダンツツジ
の紅葉9
92.ドウダンツツジ
の紅葉10
93.吾妻耶山 94.イロハモミジ
の紅葉4
95.イロハモミジ
の紅葉5
96.掃部ヶ岳1
(榛名湖畔より)
97.掃部ヶ岳2
(榛名湖畔より)
98.硯岩2
(榛名湖畔より)
99.休館中のホテル
(榛名湖畔より)
100.遊覧船3

 10月27日(火)/28日(水)の両日、何時もの大山さんと、群馬県の名峰"榛名山/至仏山"にチャレンジする。昨年は、"妙義山"登山後に、ロープウェイにて"榛名山(標高1391m)"を訪れる予定であったが、"妙義山"踏破に予想外の時間を要し、"榛名山"は時間切れとなったため、今回がそのリベンジに当たる。ただ、"榛名山"は、"富士山"同様、離れて見てこそ美しいので、先ず最高峰"掃部ヶ岳(かもんがだけ,標高1449m)"から、その雄姿を写真に収めたのち、ロープウェイで榛名山山頂を目指すことにする。
 9:50、新湘南バイパス入口手前で渋滞した関係で、待ち合わせ場所の榛名湖市営駐車場には、約20分遅れで到着する。大駐車場には一台の車も見られず、怪訝に思っていたところ、大山さんが此方に向かって歩いてくる。どうやら、私が隣の駐車場と間違えたようであるが、何れにせよ、この広大な駐車場を保有するホテルの宿泊客は、ゼロということになる。結局、大山さんを数十分も待たせる結果にはなったが、それでも、今回は"圏央道"を利用した関係で、従来のルート(横新⇒首都高⇒環八⇒関越)に比べて、30分以上も短縮できたことになる。もし最初の渋滞が無ければ、一時間程度も短縮できそうなので、帰路も"圏央道"を利用することにする。
 10:08、山支度をして、愈々登山開始である。正に秋酣、駐車場周辺でも、艶やかに色付いた"イロハモミジ"が見られる。"ウリハダカエデ"と思しき紅葉の下から山道(標高1104m)に分け入り、緩やかな雑木林の斜面を登って行くと、カラフルな落葉が目に留まる。真紅の丸葉は"ハナノキ"であろうか。ただ、"クロモジ"や"イロハモミジ"の黄葉の中を登るにつれ、欠伸が連発しだしたので、大山さんに先頭を譲り、スローペースで一歩一歩登って行く。車でいきなり高地まで来て、準備体操もせずに登り始めたせいで、酸欠状態になってしまったのであろう。結局、"硯岩(すずりいわ,標高1251m)"直下の鞍部で、大山さんと行き交うこととなったが、再度一緒に"硯岩"に向かう。
 11:05、やっと"硯岩"に辿り着く。眼前には、正に息をのむような絶景が広がっている。20mm超広角で狙うと、優美な"榛名富士"と紺碧の"榛名湖"が、旨くファインダー内におさまる。また、東岸からは、白鳥形の遊覧船が、美しい波紋を描きつつ、こちらに向かってくる。近づくにつれ、聞き覚えのある"湖畔の宿"の曲まで流れて来るが、湖自体は意外と小さく、これだけで観光客を集めるのは、中々至難の業に思える。ここで15分程度休息したであろうか。この絶景に元気を貰ったせいか、以降はピッチも上がり、大山さんも驚いている。緩やかな登山道を登って行くと、南側斜面に紅葉/黄葉の大木が多く見られるようになる。そのうち、山道近くにも、色取り取りの木々が現れ、順次足を停めて撮影する。改めて、オリジナル画像を拡大してみると、紅葉が"イヌシデ"、黄葉が"ハウチワカエデ"のようである。山頂近くになると、懐かしき"カラマツ"の黄葉が現れる。Wikipediaによると、この松は漢字で"唐松"と書くが、実は日本の固有種とか。私も、嘗て室蘭に単身赴任時は、秋深くなると何処からともなく落葉が飛来し、車の各所に詰まって、往生したのを思い出す。ただ、この樹は、愛らしき"エゾリス"の住み家にもなり、冬眠から覚めたエゾリスが、樹から下りて来て、残雪の中を駆け回る姿を、何度か見かけたことがある。
 12:29、"掃部ヶ岳"山頂に到達する。榛名山側の眺望は、今一つである代わりに、上州の雄大な山並みが、水墨画のように霞んで見える。大山さんが、目敏く"妙義山"を見つけ、歓声を上げているが、ファインダーからも、鋸歯のような山容が確認できる。超望遠に交換すると、荒々しい岩肌が眼前に迫るが、レンズを更に上に傾けると、台形状の山が現れる。これが、大山さん等が今年訪れた"荒船山(標高1423m)"であろうか。改めて画像を眺めてみると、その名の如く"荒波によこたう船"に見えなくもない。更にその右手には、広大な裾野を広げた高峰が望める。ファインダーからも、山頂付近から流れ下る噴煙が確認できるので、これが彼の"浅間山(標高2568m)"に間違いなかろう。なお、当初の計画では、ここから更に外輪山を巡って、下山する予定であったが、明日の"至仏山"に備えて体力を温存するため、元来た道を下ることにする。
 14:30、紅葉を撮りつつ登山口まで戻ってくると、閉鎖中の"榛名吾妻荘"の庭木が、真っ赤に色付いている。近寄ってみると、"ニシキギ","ドウダンツツジ,"ヌルデ"が混在しており、庭木として植えられたものであろう。私自身は、"ヌルデ"の紅葉を見るのは初めてだが、"ヤマウルシ"のように毒々しくはなく、触っても大丈夫そうに見える。ネット上の"四季の山野草"にも、「ヌルデは、ウルシのようにかぶれることがないので、道路わきや公園など、人が近づく場所に植えられ、身近に見ることができる。」とある。ここ1〜2週間後には、多くの観光客に見られることなく散ってしまうことを考えると、一抹の寂しさを覚えるが、これは人間の欲望が破綻した結果である。芭蕉の句を捩ると、「"秋草"や、兵どもが、夢のあと」というところであろうか。このあと、湖畔から優美な"榛名富士"を撮りつつ、榛名湖ロープウェイ駅に向かう。

総歩数:約10,500歩
登りの厳しさ:▲〜▲▲(登山口〜硯岩鞍部)、▲(それ以外)

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