*** 2016年10月21日 愛鷹山の秋 ***

1.登山口の急階段 2.リンドウ1 3.ヤマラッキョウ1 4.ヤマラッキョウ2 5.リュウノウギク1 6.リュウノウギク2 7.アザミ1 8.アザミ2 9.ヤマラッキョウ3 10.ツタウルシ
の紅葉1
11.雑木林の黄葉 12.雲に覆われた
越前岳
13.マムシグサの実1 14.シロヨメナ1 15.シロヨメナ2 16.シロヨメナ3 17.トリカブト1 18.トリカブト2 19.トリカブト3 20.モミの実?
21.トリカブト4 22.越前岳2 23.ヤマボウシ
の紅葉1
24.ヤマボウシ
の紅葉2
25.ヤマボウシ
の紅葉3
26.ガマズミの実1 27.ガマズミの実2 28.リンドウ2 29.ヤマツツジ
の紅葉1
30.ヤマツツジ
の紅葉2
31.馬ノ背先の急坂 32.ミヤマシキミ
の実1
33.ミヤマシキミ
の実2
34.ミヤマシキミ
の実3
35.ヤマボウシの実 36.マムシグサの実2 37.コミネカエデ
の落葉1
38.ツタウルシ
の紅葉2
39.ツタウルシ
の紅葉3
40.オオカメノキ
の紅葉1
41.オオカメノキ
の紅葉2
42.オオカメノキ
の紅葉3
43.ツタウルシ
の紅葉4
44.ツタウルシ
の紅葉5
45.平坦地 46.ノイバラの実 47.リュウノウギク3 48.リュウノウギク4 49.リュウノウギク5 50.ツタウルシ
の紅葉6
51.ツタウルシ
の紅葉7
52.オトギリソウ
の紅葉
53.リュウノウギク6 54.ツタウルシ
の紅葉8
55.ツタウルシ
の紅葉9
56.ブナの古木1 57.ブナの古木2 58.ブナのツタウルシ 59.ブナの古木3 60.ブナの古木4
61.ブナの古木5 62.ブナの古木6 63.ブナのコケ1 64.ブナのコケ2 65.ブナのキノコ 66.勢子辻分岐 67.スギゴケ1 68.スギゴケ2 69.スギゴケ3 70.ブナのコケ3
71.越前岳山頂 72.濃霧の
勢子辻尾根
73.地蔵 74.コミネカエデ
の落葉2
75.コミネカエデ
の落葉3
76.ブナの古木7 77.ブナのハイゴケ 78.雲間に隠れた富士 79.カヤト1 80.カヤト2

 10月21日(金)、来月初旬の奥久慈男体山の前哨戦として、何時もの"愛鷹山越前岳(標高1504m)"に、略半年ぶりに挑戦する。だが、日頃の不摂生が祟って、体重が2〜3s増加しており、途中でばてないか心配である。ただ、その時はその時で、無理をせず引き返すことにする。
 10:37、十里木駐車場を後にする。天気予報では本日は快晴であったが、残念ながら、富士の裾野から上は厚い雲に覆われ、姿を見せる気配は感じられない。それでも、途中で雲が晴れるのを期待して、予定通り最初の急階段を登っていく。今回は、特にオムロン製活動量計の精度をチェックするため、段差30p以上もありそうな階段を大股で登り始めたところ、忽ち失速したので、その脇の"リンドウ"や"ヤマラッキョウ"他の花々を撮りつつ、暫しの休憩を取ることにする。カメラ機材の約10s分を含め、総重量・・sのポテンシャルエネルギーを、一気に高めようとしたのが、仇になったようである。だが、この間の段数は殆どカウントされておらず、登山用には不向きと言わざるを得ない。活動量計のアルゴリズムとセンサー精度が、別途気になるところだが、これ以上深入りしないことにする。
 11:15、第二電波塔付近まで来ると、笹原の先に雲を頂いた越前岳が姿を現す。背後の富士も益々雲が厚くなり、今後も雄姿は期待できそうもないので、登山道周辺の"シロヨメナ"や"トリカブト"の花々や紅葉を撮りつつ、緩やかな坂道を登って行く。ところで、"トリカブト"は、実に言い得て妙な形をしているが、寧ろ英語名の"monkshood(僧侶の頭巾:2002年7月13日参照)"の方が、身近に感じられるのでは無かろうか。これを撮り終え、登山道に戻ると、突然"ガサッツ"と音がして、目の前に大きな松毬状のものが落下する。ネット上でチェックした限りでは、どうやら"モミ"の果実のようだが、付近にはこの大木は見当たらないので、飛行中の鳥が、誤って落としたものであろうか?
 11:40、"馬ノ背展望台"に到着すると、早くも下山中の男性とすれ違う。私の首から下げたカメラ姿に興味を持たれたのか、先方から声を掛けられたので、私も『お早いですね!地元の方ですか?』と返答すると、近場の『沼津からです。』と仰る。また、立ち話をする中で、この方も、嘗ては、重量級のカメラを二台も持って登山されたていたとか。ただ、諸般の事情で、最近はポケデジのみとのことである。私も、先程の急階段での失速を考えると、そろそろ重装備から引退したいところである。会話が進む中で、嘗て学校にて、プロ用画像処理ソフト"フォトショップ"の活用法を指導されていたことが分かる。私にも、画像処理ソフト使用の有無を訊かれたので、"フォトショップエレメント"の名前を挙げたところ、『それで十分ですね!』と仰る。私自身は、自然の色調/階調になるべく近づけるため、画像ソフトを使用する程度であるので、この簡易ソフトでも用を足すことになる。私も、嘗てメーカから大学に転出した旨をお伝えすると、共通点の多さに驚愕しておられる。20分程度も喋ったであろうか、別れ際に、改めてお名前を伺ったところ、Sさんと仰り、何とメーカ同期のS氏(眼下の十里木カントリークラブ会員)と同姓である。これも不思議なご縁であろうか。最後に、今回撮影した写真を、約一週間後に私のHPに掲載する旨をお伝えしたところ、HP名をメモ用紙に記載しつつ、『では、二週間後にチェックしてみます。』と言われる。ふと、プロカメラマンの"岩合光昭"氏が、嘗てテレビ番組にて『私の場合、カメラはコミュニケーションの手段です。』と語っておられたのを思い出す。今回は、Sさんのお蔭で、図らずも、私にも当てはまることを証明する機会になった模様である。
 11:59、最初の岩場を通過する。この先から、愈々急登が始まるが、Sさんから元気を貰ったせいか、最初の急階段を登った際の欠伸や息切れは見られない。薄暗い尾根道に入ると、沢側の"コミネカエデ(2011年11月2日参照)"は既に散り落ちており、殺風景な灌木地帯を黙々と登っていく。それでも、小ぶりの"ツタウルシ"の紅葉や、"ミヤマシキミ"の赤い実が、疲れを癒してくれる。"平坦地"手前まで来ると、小型団扇のような"オオカメノキ"と思しき紅葉が目に留まる。ただ、葉は縮れたり欠けたりしており、順調に紅葉まで進まなかった模様である。
 13:04、"平坦地"に到着する。日当たりの良い斜面には、"リュウノウギク"に交じって、道南の山々でよく見かけた"オトギリソウ"らしき紅葉も見受けられる。ここの標識には、越前岳まで50分とあり、まだまだ"平坦地"ならぬ"傾斜地"が続くことになる。15分程登ると、堂々たる風格のブナの大木が現れる。永年の風雪に耐えたせいか、枝は折れ曲がり樹皮は苔むし、幹の上部には太い"ツタウルシ"が蛇のように絡まっている。その隣のやや小振りのブナは、既に朽ち果てているのか、幹にはキノコが生え、木の股には艶やかな緑色の苔が密生している。この光景を撮影し、20分程登ると"勢子辻分岐"が現れる。ここの標識には、越前岳まで10分とあるので、山頂は間近ということになる。この先は急になだらかになり、登山道脇の草地を、"スギゴケ"他の苔類が覆っている。
 14:09、やっと"越前岳"山頂に到達する。"勢子辻尾根"からは、濃霧がまるで瀧が逆流するかのように押し寄せてくる。ベンチ裏手に回ると、何時もの可憐な地蔵が鎮座しており、その涎掛けが、本年3月の登山時(2016年3月17日参照)の赤色からピンクに更新されたようである。だが、表面は何故か薄汚れ、靴跡らしきものまで確認できる。私の見間違いであることを祈るばかりである。そうこうするうちに、山頂付近も濃霧に隠れそうになってきたので、元来た道を急いで下ることにする。
 今回は、紅葉の時期に、"愛鷹山越前岳"に6度目の挑戦をした。生憎の曇天で、富士の絶景には出会えなかったが、Sさんとも色々意見交換ができ、有意義な一時を過ごすことができた。機会があれば、Sさんお勧めの"黒岳"から、富士の雄姿を狙ってみたい。

★活動量計データ(上り階段数:280,早歩き歩数:75,総歩数:8072,歩行距離:6.3km,活動カロリー:1077kcal,一日総消費カロリー:2796kcal,脂肪燃焼量:42.8g) 

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