*** 2015年12月1日 秋の大倉尾根/塔ノ岳 ***

1.イロハモミジ
の紅葉1
2.イロハモミジ
の紅葉2
3.イロハモミジ
の紅葉3
4.イロハモミジ
の紅葉4
5.カラスウリ 6.塔ノ岳登山口 7.雑木林
の紅葉1
8.雑木林
の紅葉2
9.雑木林
の紅葉3
10.ダンコウバイ
の黄葉
11.大観望コース1 12.大観望コース2 13.ムクロジ
の黄葉?
14.二ノ塔 15.イロハモミジ
の紅葉5
16.イロハモミジ
の紅葉6
17.イロハモミジ
の紅葉7
18.富士山1 19.大観望コース3 20.大観望コース4
21.ウリハダカエデ
の黄葉1
22.ヤマモミジ
の緑葉
23.ヤマモミジ
の黄葉1
24.イヌシデ?
の紅葉1
25.ガマズミの実1 26.ガマズミの実2 27.カジカエデ
の黄葉1
28.カジカエデ
の黄葉2
29.イヌシデ?
の紅葉2
30.イヌシデ?
の紅葉3
31.イヌシデ?
の紅葉4
32.イヌシデ?
の紅葉5
33.イヌシデ?
の紅葉5
34.イヌシデ?
の紅葉7
35.ヤマモミジ
の紅葉1
36.ヤマモミジ
の紅葉2
37.ヤマモミジ
の紅葉3
38.ヤマモミジ
の紅葉4
39.ヤマモミジ
の紅葉5
40.ヤマモミジ
の紅葉6
41.ヤマモミジ
の紅葉7
42.ヤマモミジ
の紅葉8
43.ヤマモミジ
の紅葉9
44.見晴茶屋 45.モミジ回廊1 46.モミジ回廊2 47.モミジ回廊3 48.モミジ回廊4 49.モミジ回廊5 50.ヤマモミジ
の紅葉10
51.モミジ回廊6 52.ヤマモミジ
の紅葉11
53.ヤマモミジ
の紅葉12
54.ヤマモミジ
の紅葉13
55.ヤマモミジ
の紅葉14
56.ヤマモミジ
の紅葉15
57.ヤマモミジ
の紅葉16
58.ヤマモミジ
の紅葉17
59.ヤマモミジ
の紅葉18
60.ヤマモミジ
の紅葉19
61.ヤマモミジ
の紅葉20
62.ヤマモミジ
の紅葉21
63.ヤマモミジ
の紅葉22
64.ヤマモミジ
の紅葉23
65.ヤマモミジ
の紅葉24
66.ヤマモミジ
の紅葉25
67.ヤマモミジ
の紅葉26
68.ヤマモミジ
の黄葉1
69.ヤマモミジ
の黄葉2
70.ヤマモミジ
の黄葉3
71.ヤマモミジ
の紅葉27
72.ヤマモミジ
の紅葉28
73.ヤマモミジ
の紅葉29
74.ヤマモミジ
の紅葉30
75.ヤマモミジ
の紅葉31
76.ヤマモミジ
の紅葉32
77.ヤマモミジ
の紅葉33
78.ヤマモミジ
の紅葉34
79.モミジ回廊7 80.モミジ回廊8
81.富士山2 82.富士山3 83.ヤマモミジ
の黄葉4
84.ヤマモミジ
の黄葉5
85.駒止茶屋 86.三ノ塔1
(駒止茶屋)
87.三ノ塔2
(駒止茶屋)
88.富士山4 89.花立山荘
への急登1
90.花立山荘
への急登2
91.花立山荘 92.アセビの蕾 93.アセビの実 94.三ノ塔3 95.塔ノ岳1 96.丹沢の山並み 97.蛭ヶ岳1 98.桧洞丸1 99.崩落地帯1 100.崩落地帯2
101.崩落地帯3 102.桧洞丸2 103.大山&三ノ塔 104.尊仏山荘 105.塔ノ岳山頂 106.山頂の仏像群 107.桧洞丸&
蛭ヶ岳
108.蛭ヶ岳2 109.鍋割山1 110.鍋割山2
111.ミズナラ
の紅葉1
112.ミズナラ
の紅葉2
113.ノイバラの実1 114.ノイバラの実2 115.秦野の町並 116.ドウダンツツジ
の実1
117.ドウダンツツジ
の実2
118.夕日に染まる
三ノ塔
119.モミジ回廊8 120.モミジ回廊9

 12月1日(火)、今年は、町中の紅葉も1〜2週間遅れているようなので、山の紅葉と富士の雄姿を求めて、"大倉"から丹沢"塔ノ岳(標高1491m)"を目指す。前回は、"雑事場ノ平"及び"見晴茶屋から駒止茶屋"にかけて、見事な"ヤマモミジ"の紅葉が見られたが、今回も運よくその絶景に巡り合えるか否かは、神のみぞ知るというところか。なお、"大倉尾根"の紅葉を撮影するのが4年振り(2011年11月26日参照)、"塔ノ岳"挑戦は5年半振り(2010年6月2日参照)となる。また、標高差1211m/片道7kmの、久々のハードな登山である。9:02、大倉駐車場(標高280m)を後にする。登山口に向かって車道を歩いて行くと、農家のモミジが真っ赤に色付いている。この分だと、標高の高い大倉尾根のそれは、既に落葉している可能性があるが、その場合は登山に集中するしかない。そうこうするうちに、民家の垣根に、真っ赤な"カラスウリ"が目に留まる。"山里の秋"に相応しい光景だが、カラスが好むか否かは別にして、人間様にはとても食せないような毒々しい色をしている。
 9:09、杉林の手前に登山口が現れる。この薄暗い山道を抜け、緩やかな坂道を登って行くと、色付き始めた雑木林が望める。葉形からすると、"イロハモミジ"のようだが、中には、丸形の"ダンコウバイ"と思しき黄葉も混じっている。だが、標高が山里より高いにも拘わらず、何故か紅葉が遅れている模様である。よって、"雑事場ノ平"から先のモミジも、散り落ちていない可能性大と考えられる。一安心して、緩やかな山道を登って行くと、分岐点が現れる。何時もの通り、ここを左に折れ、眺望の良い"大観望コース"を進むことにする。数分で、杉林の切れ間から、表尾根の"二ノ塔(標高1144m)が望める。
 9:52、色付き始めた紅葉を眺めつつ、斜面を登って行くと、西側の鍋割山稜の奥に、雪を頂いた"富士山"が顔を出す。ただ、手前の山々と小枝が邪魔して、全貌を捉えられないが、今後登るにつれ、更なる絶景が期待できそうなので、敢えてここから超望遠で狙わないことにする。そうこうするうちに、下山中の男性から、「カメラが重そうですね!」と、声を掛けられる。登るスピードが遅いので、そう思われたかもしれないが、私も、「趣味なので仕方がありませんが、ザックのレンズを含めると、10kg程度になります。」と返答すると、驚愕しておられる。考えて見れば、何も辛い思いまでして、全交換レンズを持参する必要はないのだが、色々な被写体をそれ相応のレンズで写真に収めたくなるのが、撮影マニアの悲しき性(さが)でもある。
 10:07、"大倉高原山の家(標高約590m)"に辿り着く。山荘の背後には、高さ10m以上もありそうな椛の大木が、一帯を覆っている。裏側に回ると、逆光に透ける赤/橙/黄色のグラデュエーションが、何とも見事である。この下には、2張りのテントが設置されており、ここでゆっくりと、紅葉狩りを楽しむのも一考であろう。この先の"雑事場ノ平"から、その名の通り平坦地が続き、この一角のベンチで小休止する。ここで、大倉からのルートと合流し、以降一本道となる。暫くは、見晴らしの効かない平坦路を、延々と歩むことになる。
 10:18、"見晴茶屋(標高約610m)"に到着する。この間、殆ど高度を稼いでいないため、"塔ノ岳"山頂まで、900m弱も余していることになる。ただ、ここから傾斜がややきつくなるものの、その先の見事に紅葉したモミジが目に浮かび、急に足取りが軽くなる。木道が始まる地点まで来ると、中間点付近に、様々な色合いのモミジが確認できる。標準ズームを望遠側にして、ファインダーを覗くと、まるで"モミジのトンネル"のように写る。山道を廊下に例えると、"モミジ回廊"とも言えようか。木道脇のモミジを撮り終え、ふと東方を眺めると、真紅のモミジが目に留まる。幸い、木道脇には、環境保護用のロープが設置されていなかったので、近づくと、その先には艶やかな黄葉も確認できる。それにしても、何とも見事なコントラストであろうか!やはり、無理をしてでも、重い望遠レンズを持って来た甲斐があったと言える。この幸運を丹沢の神に感謝しつつ、あらゆる角度から、この光景を撮影する。ここで、急に元気が出てきたので、更なる高みを目指すことにする。
 11:09、"モミジ回廊"を登りきり、鞍部(標高約800m)に出ると、木の間から"富士山"が顔を出している。今回は、標高が上がったせいで、鍋割山稜に邪魔されることなく、雄姿を見せている。ここで暫し立ち止まって、超望遠で山頂を撮影したものの、依然として小枝が写り込んでいるので、眺望の利く場所から、再トライすことにする。"駒止茶屋(標高約900m)"を通過すると、表丹沢の"三ノ塔(標高1203m)"が望める。何時見ても、実に堂々とした山容であるが、ここから一旦200m以上下って、"塔ノ岳"に向かうことになるので、大倉尾根コースよりハードであると言える。だが、機会があれば、再挑戦したいルートの一つではある。"堀山の家(標高960m)"手前まで来ると、高校生位の若者が、杖をつきながら下ってくる。何とも痛々しい姿なので、声を掛けると、急いで下る際に膝を痛めてしまったとか。彼が無事大倉に辿り着くのを祈ると共に、私自身も、帰路は細心の注意を払って下山することを、肝に銘じる。"堀山の家"では、中高年と高校生の一団が、ベンチを占領していたので、ここを素通りする。この先から、徐々に傾斜がきつくなり、木の間から"富士山"が現れたものの、超望遠でじっくり狙う余裕がなくなり、"花立山荘"まで先延ばしする。これが本日唯一の失敗で、以降"富士山"は雲間に隠れたままとなる。改めて、絶好のシャッターチャンスは、二度と巡ってこないことを思い知らされる。
 12:28、"天神尾根(標高1128m)"に到着する。丁度昼時なので、ここのベンチで昼食を取る。5分程で早々に切り上げ、次の"花立山荘"を目指す。所で、この尾根は、"戸沢"からのルートとの合流点に当たり、そこには立派な標識が立っている。この前で、若者達が"戸沢"について話しあっているが、私自身も、嘗て濃霧の中、道を間違え此方に下りてしまったことを思い出す。それでも、この失敗により、いざとなれば、元来た道を引き返せば、無事帰還できることを体得できた訳である。ここから、大倉尾根最大の急登が始まるが、超スローペースで、一歩一歩踏みしめるように登って行く。英語の諺に例えるなら、「He who would climb the ladder must begin at the bottom.」と言うところか。
 13:18、急階段を登りきると、やっと"花立山荘"が現れる。早速富士山の雄姿を撮影するため、西側のベンチに向かうと、富士山周辺は厚い雲に覆われ、その位置すら確認できない。この様子だと、ここで幾ら待っても雲が晴れそうにないので、東側の"三ノ塔"他を撮影したのち、"塔ノ岳"に向かうことにする。だが、傾斜は、以前より緩やかになったものの、相変わらず楽な登りではない。所が、"花立(標高1370m)"を過ぎると、木道の平坦地となり、その奥に"塔ノ岳"が鎮座している。"金冷し"まで来ると、崩落箇所が現れるが、その上には立派はアルミ製ブリッジが掛けられており、通過する際に、全く不安は感じられない。切れ落ちた谷の先には、"檜洞丸(標高1601m)"が悠然と聳えている。最後の木製階段を登りきると、懐かしい"尊仏山荘"が現れる。
 14:08、やっと"塔ノ岳"山頂に到達する。所要時間は、休憩時間も入れて5時間強と、前回より1時間ばかり多くかかっているが、加齢の分を考慮すると、自己満足すべき値であろう。だが、日没時間を考えると、山頂でゆっくりと感慨に耽っている余裕はないので、"蛭ヶ岳(標高1673m)"他、丹沢の名峰を撮影したのち、急いで下山することにする。
 
《総歩数:23,090歩,登りの厳しさ:大倉〜堀山の家(▲〜▲▲),堀山の家〜花立山荘(▲▲〜▲▲▲),花立山荘〜金冷し〜塔ノ岳(▲▲〜▲〜▲▲)》 

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