*** 2011年11月26日 丹沢大倉尾根の紅葉 ***

1.塔の岳登山口 2.ブナの緑葉1 3.ブナの緑葉2 4.ブナの緑葉3 5.雑木林の黄葉1 6.色付き始めた紅葉1 7.色付き始めた紅葉2 8.雑木林の黄葉2
9.雑木林の黄葉3 10.雑木林の黄葉4 11.色付き始めた椛3 12.色付き始めた椛4 13.色付き始めた椛5 14.椛の紅葉1 15.椛の紅葉2 16.椛の紅葉3
17.椛の紅葉4 18.椛の紅葉5 19.椛の紅葉6 20.椛の紅葉7 21.木道周辺の紅葉1 22.木道周辺の紅葉2 23.木道周辺の紅葉3 24.木道周辺の紅葉4
25.坂道の紅葉1 26.坂道の紅葉2 27.坂道の紅葉3 28.坂道の紅葉4 29.坂道の紅葉5 30.坂道の紅葉6 31.坂道の紅葉7 32.坂道の紅葉8
33.坂道の紅葉9 34.坂道の紅葉10 35.坂道の紅葉11 36.坂道の紅葉12 37.坂道の紅葉13 38.坂道の紅葉14 39.坂道の紅葉15 40.坂道の紅葉16
41.坂道の紅葉17 42.坂道の紅葉18 43.坂道の紅葉19 44.坂道の紅葉20 45.紅葉のアーケード1 46.紅葉のアーケード2 47.紅葉のアーケード3 48.坂道上の紅葉
49.三の塔 50.雑木林の紅葉1 51.雑木林の紅葉2 52.雑木林の黄葉1 53.金時山遠望
(花立山荘)
54.愛鷹山遠望
(花立山荘)
55.富士山1
(花立山荘)
56.富士山2
(花立山荘)
57.大山と三の塔
(花立山荘)
58.紅葉と山ガール 59.大倉の夕暮1 60.大倉の夕暮2 61.大倉の夕暮3 62.大倉の夕暮4 63.大倉の夕暮5 64.大倉の夕暮6

 11月26日(土)、晴天に恵まれたので、紅葉を求めて大倉から丹沢"塔ノ岳"(標高1491m)に向かう。ガイドブックには、"塔の岳"は紅葉の名所とは記載されていないが、2010年6月2日、同コースから塔ノ岳を目指した際、"新緑の椛"を多く見かけたため、今回は"真紅の椛"を求めての再訪である。ただ、運よく絶景に出会えるか否かは、神のみぞ知るというところか。
 10:20、大倉駐車場(標高280m)に到着する。ここは、上下二段の広大な収容スペースを有する施設であるが、本日は休日とあって手前の上段は満杯のため、下段に回り車を止める。10:33、早速身支度をして、同駐車場を後にする。車道を6分程進むと、杉林の奥に登山口が現れる。ここから緩やかな坂道を登って行くと、30分弱で分岐点に辿り着く。前回同様ここを左に折れ、自然豊かな"パノラマ展望台コース"を進む。鳥居"丹沢の門"を潜りぬけ、"大倉高原山の家"(標高約610m)を過ぎると、急に視界が開け、右手に椛の大木が現れる。今が見頃、真っ赤に色付いた紅葉が風にそよいでいる。一方、左手にも、色付き始めた椛が見られるが、この色合いの差は、日射量の違いによるのであろうか。ここで暫く紅葉撮影に熱中した後、更なる絶景を求めて、上部を目指す。
 11:38、"見晴茶屋"(標高610m)に到着する。家族連れでも泊まれそうな、何ともモダンな建物である。ただ、フラット路が続いたせいで、結局高度は全く稼いでいないことになる。この前で、休憩を兼ねて軽くエネルギーを補給する。ここからは、本格的な急坂が始まる。ただ、足場の悪い個所には左右二本の木道が設けられており、その周辺を、色付き始めた椛が覆っている。遥か先には、正に目の覚めるような紅葉が垣間見える。ファインダーを覗くと、"椛のアーケード"の中を、登山者が整然と下山してくる。近づいてみると、何本もの椛の大木が、正に見頃を迎えている。これまでの椛は、少々黒ずんだ赤であったが、今回のそれは真紅であり、一番艶やかな色彩である。ここで、椛撮影に夢中になっていると、中高年の方が寄ってこられ、"良いカメラですね!今が見頃ですね!"と仰る。名実ともに良いカメラか否かは、後で色飽和をチェックするとして、仰る通り今がベストシーズンである。ここでレンズを交換しつつ、10数分も粘ったであろうか。そろそろ体が冷えてきたので、ザックに望遠レンズを押し込み、重い腰を上げる。だが、この先から更に傾斜がきつくなり、喘ぎながら登っていると、行きかう人から"もう少しで平坦になり、そこから見事な椛が1km程続きますよ。"と声を掛けられる。この方から元気を貰い、何とか急坂を登りきる。見上げると、八割方色付いた椛の大木が、目に飛び込んでくる。どうやら、昨年カメラに収めた椛と同一のようだが、艶やかな緑から赤を中心としたカラフルな色合いに変化している。先程の方の情報通り、ここから暫く椛が連続するが、残念がら先程のような大木の椛は見られない。
 12:41、やっと"駒止茶屋"(標高約900m)に到着する。東側には、表尾根の三の塔(標高1205m)が望める。視角から判断しても、三の塔の方が明らかに高く見える。ここで小休止後、下山しようかとも考えたが、今度は富士の雄姿を求めて、行けるとこまで行くことにする。ここから、一旦下って、暫く平坦な痩せ尾根を進む。崖下には、色付いた黄葉が見られるが、画像を拡大してみると、"イロハモミジ"ではなく"ハウチワカエデ"のように見える。やはり、高度が増すにつれ、生態系が変化していくようである。
 14:20、急階段を何とか登り切り、"花立山荘"(標高約1300m)に辿り着く。この時間帯になると、"山ガール"他派手な格好をした若者たちが、続々と下山してくる。私の体力では、これから塔の岳山頂を目指すには、時間的にも無理なので、ここで引き返すことにする。山荘の西側からは、箱根外輪山や西丹沢の山々の稜線が、墨絵のようにくっきりと浮かび上がって見える。同時に、"チンダル現象"も起き、神々しさを倍加させている。やはり、ここまで苦労して登ってきた甲斐があったと言える。遥か遠くに霞んで見えるのは、先日登った"愛鷹山"であろうか。だが、その北側に位置する富士は、山頂部分を垣間見せたあと、瞬く間に雲間に隠れてしまう。ここで、雲が晴れるのを期待して10分程粘ったが、状況が好転しないので、ここから下山を決める。

《総歩数:15,763歩,登りの厳しさ:大倉〜駒止茶屋(▲〜▲▲),堀山の家〜花立山荘(▲▲▲〜▲▲)》

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