アマダイ、船上大型乱舞もどういう訳か蚊帳の外
1月22日(土)、久比里の巳之助丸からアマダイに行ってきた。
年明け2釣行は謎だらけのイシダイ五目。思いの外、小型が多いのと低水温で食いが渋いのも手伝って、掛かり損ないとバラシの多さに気分は悶々、特に先週はウネリのち南西シケで条件最悪、加えて竿は折れるわ、アタリは少ないわで、何の確信も得ることができないまま再び週末。で、今週はどうしようかな。3週連続コマセシャクリでも良かったのだが、折れた竿もまだ復旧していないことだし、少し気分を変えて他の釣りに出掛けてみようかな。海が穏やかそうなので沖のヤリイカもいいな〜と思ったが、今週はしばらくご無沙汰中のアマダイに行ってみますか。例年、1月も後半になると水温が下がり過ぎてしまって模様も低迷しそうなところだが、ここ最近、湾口部周辺には良い潮が差しているようで、水温も16度前後とこの時期としては高め。連日、大型も多数上がって好調との情報に期待が持てそうかな?いつもの時間に到着すると、まだ薄暗い船上、先客がけっこう居られて左舷は竿がズラリ。マジっすか?右舷はトモに1名、ミヨシに2名とこの時間から乗ってますね。無難なところで右舷トモ2番に荷物を下ろして受付へ。アマダイ船は常連さん数名、カワハギ船も常連さん多数で、みなさん船越しに談笑しながら和やかな出船前。結局、私の後から電車で来られたお客さんが3名ほど右舷胴の間に入られ、左右バランス良く7名づつの14名で確定。模様が良いだけにそこそこ人数乗りましたね。7時半になってそろそろ出船するのかと思ったら、2隻のカワハギ船に挟まれた形のため、船の入れ替えはせずにカワハギ船と同じ8時に出船するとのこと。朝イチの下げ潮の良い時間、30分もったいないな・・・と言うより、この増えてしまった待ち時間がなんとも長く感じること。8時少し前、ようやく船長が下りて来て船のエンジンが掛かると餌の配給も済んで、待ちに待った出船。ちなみにオキアミカチカチに凍ってて溶ける気配無し。だいたいいつもこうなのと、たまに再冷凍モノでグチャグチャな時があるので、自前のオキアミ持ち込んで支給餌と併用。
のんびりした出船前、カワハギ船は初めから2杯出し、アマダイ船も盛況です。
久里浜港を出ると船は剣崎沖を目指して南下。晴天凪で追い風、最高に気持ちの良いクルージングも30分少々で場所に到着。毘沙門側には回らず、松輪瀬の南側の落ち込み周辺と思われる。徐行しながら船を風に立て、位置取りが決まると8時35分、開始のアナウンス。北東の微風で晴れ、海上は良い凪だがごく緩いウネリあり。水色は真っ青でアマダイには文句無し。1投目、着底すると水深96mとやや深め。江ノ島沖のようにオモリがズボッと入る感触は無く、アマダイ場でも当地は地が硬めである。釣りを始めると、猛攻とまでは行かないが、ヒメやトラギスと言った定番外道が顔を出す。本当に水温が下がると外道のアタリも出なくなるが、やはり水温が16度もあるそうで、12月下旬頃のイメージだろうか。開始早々、オモテっ側でオマツリが多発。潮型が悪いとも思わないのだが。開始15分、左隣(胴の間寄り)のお客さん、3人でオマツリしながら上がったのは35cm級のカンコ。こちらまともなアタリ未だ一発も無いのだが、いい魚引っ張り出しますね。今日はこのお客さん、序盤から魚運が付いているようで、実はこの後が目を疑う快進撃。しばらくして、左舷で初物が上がったのかな?それらしき声が上がったが確認はできず。船中、しばらく音沙汰無しが続いた9時30分、再び左隣のお客さんにヒット、途中激しく竿が叩かれ、横から見て間違い無さそう。すると、お隣さんの巻き上げ中、こちらも疑わしき異変を察知。1mタナ切った状態で居食いのようにモゾモゾとした感触に竿を起こすとダンダンダンと三段引き。ヨッシャ!上手いこと掛かって巻き上げ開始。お隣さんが一足先に巻き上げ終わったところ、玉網を要請されたが、こっちも巻き上げ中なのでスミマセン船長に言ってください!で、取り込まれたのはデッ、デカ〜ッ!パッと見、50cmあるかと思ったが、船長がメジャーで計測すると49cm。いや〜十分デカイです。時間差で私が抜き上げたのもそんなに小さくもないんだけど(後で計ったら35cm)、小さく見えちゃって釣った気しないし。デップリして太さが全然違うもん。いいなぁ、デカイ方が先にお隣の餌食っちゃったか!
晴天微風で絶好の釣り日和だが、どうにも今日は魚運が両隣に行ってしまい・・・。
その後、特にアタリがパタパタ集中するようなことも無い代わりに、船中何処かしらでポッツンポッツンと上がるような展開。9時50分、右隣(大ドモ)のお客さんにも30cm台後半の本命がヒットして、右舷は後ろから3名ボーズ脱出。水深は依然90〜96mのやや深みで、30cm未満の小型が居らず、食えば小さくても35cm、中には50cm近い大物も顔を出し、今日は記録更新のチャンスかもしれず。ちなみに自分の記録は、アマダイ釣り始めて2回目くらいだったかな?で釣れた46cmが最大で、よく分からないまま半分ビギナーズラックのようなもの。その後、それを超えると推定される魚は何度か掛けてはいるのだが尽く船上まで上がらない。10時半、再び左隣のお客さんに38cm級のアマダイ。中潮の2日目で干潮が12時過ぎの予報なので、概ね午前が下げ潮、午後から上げ潮だが、この時間、下げ潮がもの足りない感じで、もうちょっと欲しいところ。その後、右舷はミヨシ1番のライトタックルのお客さんと真ん中のお客さんに40cm絡みの良型が来てボーズ脱出組が続々。ボーズ脱出はいいんだけど、こちら早めに1本見た割りに次がぜんぜん来ないから不安になってくるではないか。でも、何となく今日はやってて自分の魚の「引き」が弱いような雰囲気が否めず、こういう日ってあるんだよな。いや、まだまだ時間は十分にあるから、信じて釣りをしよう。11時を回ると潮が殆ど淀んでしまって、誘って誘ってヒメがアタる程度、こうなっちゃうと上げ潮待ちかな?12時、右隣のお客さん、置き竿で食わしてやり取り開始。最初、底を離すまで何度も激しく叩き込まれ、横で見ていてドキドキする。これはデカそうだわ。玉網を要請されたので、残りを聞くとあと10mとのこと。自分の竿キーパーに掛けて横でスタンバイ。オモリを回収すると青白く光る魚体が徐々に浮き上がって、ボコッ!海面を割ったのはデカッ!サッと救ってお隣さんに手渡すとこれがデップリ太った50cmの大アマ。おめでとうございます!いやはや羨ましい。今日は両手に大アマ!ならず、両隣で大アマだ〜!
お隣さん、49cmに次いで50cmもゲット。私はすっかり玉網係りでトホホ〜ッ!
船が西に向いたかと思ったら、徐々に上げ潮が効き始めて、毘沙門の方に向かって右舷ミヨシ突っ込み。上げっ端の潮変わり、少しアマダイの食いが立ち、正直なもので潮先のオモテっ側が元気に、ミヨシ1番のお客さんにはこれまた50cm。玉網の中で横たわった魚体が遠目に見てもデカイ。すると、左舷でも声が上がってまたまた大アマか!?13時、これが本日の極めつけ。私を挟んで両隣で同時ヒット。しかも、左隣のお客さん、またまたデカそう。やり取り中の表情にも緊張が走る。違うかも!?と言いながら半信半疑で巻き上げ。いや、横で見た感じたぶん本物でしょう。玉網持って横でスタンバイ。オモリを回収してハリスを手繰ると船底からボコッ!と姿を現したのはデッ、デカ〜ッ!サッと救ってお隣さんに玉網ごと手渡した。船長が下りて来て計測すると、これがまた50cmだもん。今日は夢の50cmが大安売りか!?そして一足先に取り込んだ右隣のお客さんは40cm絡みの普段で言えば良型。そして、両隣に挟まれた私ときたら待てど暮らせどアマダイのアタリナッシングゥ〜。船は南西向いて右舷突っ込みの好条件なのだが、誘おうが誘うまいが、タナ切ろうが切るまいが、食うはヒメとトラギスばかりなり。14時、左隣のお客さんにまたまたヒット。何気無い顔で40cm級を抜き上げた。いったいどうなっているのか?アタリありませ〜ん!アマダイは最後の1投まで分からないので、終わりと言われるまで釣り続けたけど、やっぱりダメだった。結局、朝の1本以外、本命のアタリ無しのまま、定刻15時少し前、ついに終了のアナウンス。聞くと左舷大ドモのお客さんがボーズだったそうで、他ボーズが数名出たが、右舷はトモから3、1、4、3、?、?、5かな?と辛うじて型は見たものの両隣で50cmが上がるなど、船上、大型が乱舞する中、まったく以って振るわず。何やってんのよ!なんだか今年になって釣りがメチャクチャ下手クソになった気がして、気持ちは凹むばかりなり。しかし、1日で50cmのアマダイ2回タモ取りする人も珍しいでしょ?
本日の釣果、アマダイ 1本(35cm)、アカボラ 2尾、カナド 2尾とかなりの貧果。他、小レンコダイ、ヒメ、トラギス類などは多数。
【船宿HPコメント】
甘だい(22日)・・剣崎沖、潮;澄み、水温;16度
今日も甘だいは剣崎沖の80〜90mラインを狙いました。活性良く、船中ポツリポツリ顔を見れました。今日は型が大型揃いで、超ジャンボの50cmが4本ゲット、次いで49cm、48cmと特大が軒並みゲットでした。今日のトップは日野市の○○さんが5本、次いで○○さんが4本、○○さんが3本、2本、2本、1本で、残念、今日はボーズのお客さんも出てしまいました。外道はほうぼう、鬼かさご、レンコ、ムシガレイ等多彩でした。(功一)
本日の大物賞。(写真は船宿HPからお借りしました。)