*** 2018年12月17日 初冬の天王森泉公園とカワセミ

1.カマツカの紅葉1 2.カマツカの紅葉2 3.カマツカの紅葉3 4.カマツカの紅葉4 5.カマツカの紅葉5 6.カマツカの紅葉6 7.カマツカの紅葉7 8.カマツカの紅葉8 9.カマツカの紅葉9 10.カマツカの紅葉10
11.ノリウツギ
の黄葉1
12.ノリウツギ
の黄葉2
13.ノリウツギ
の黄葉3
14.ノリウツギ
の黄葉4
15.ダンコウバイ
の黄葉1
16.ダンコウバイ
の黄葉2
17.ダンコウバイ
の黄葉3
18.くわくわ森散策路 19.ハリギリの黄葉1 20.ハリギリの黄葉2
21.イロハモミジ
の紅葉1
22.イロハモミジ
の紅葉2
23.イロハモミジ
の紅葉3
24.イロハモミジ
の紅葉4
25.イロハモミジ
の紅葉5
26.オオバン1 27.オオバン2 28.オオバン3 29.オオバン4 30.オオバン5
31.カワウ1 32.カワウ2 33.カワウ3 34.カワウの幼鳥 35.カワセミ1 36.カワセミ2 37.カワセミ3 38.カワセミ4 39.カワセミ5 40.カワセミ6
41.センリョウ 42.マンリョウ1 43.マンリョウ2 44.マンリョウ3 45.ヤブコウジ1 46.ヤブコウジ2 47.コマユミの紅葉1 48.コマユミの紅葉2 49.ツバキ1 50.ツバキ2

 12月17日(月)、前日に"鷺舞橋を通過した際、久々に"カワセミ"を見かけたが、ポケデジを携帯しなかったせいで、写真に収めることができなかったので、今回は万全の準備をした上で出発する。もし"カワセミ"に出会えなかったとしても、遊水池には多くの水鳥が飛来しており、被写体には事欠かないといえる。
 14:04、"くわくわ森"に入ると、殆ど葉を落としたクヌギの幹間から、橙色の葉を付けた灌木が顔を出している。一見、"ツツジ"に似ているが、改めて"天王森泉公園"の公式サイトをチェックすると、12月の記事に"カマツカ"とある。聞き慣れない名前だが、ネット情報によると、材質が非常に堅く、"鎌の柄"に使われたことから、こう名付けられたとある。また、濃赤色の"コマユミ"や"ニシキギ"とは違った明るい色合いで、逆光に透ける姿が何とも艶やかである。余談ではあるが、リアルな赤色表現に関して、林忠彦生誕100年展が開催される中、NHKの番組で同氏の苦労話が解説されていたので、ここに紹介する。つまり、狛犬の真っ赤な涎掛けを忠実に再現するため、日没ぎりぎりまで粘って、やっと狙い通りの写真を物にできたとか。実際に目にした画像も、真紅の涎掛けが強調され、狛犬自体もまるで生物のように写っており、圧倒的な存在感であった。時代からして、リバーサルフィルムを用いた大型カメラによる撮影と考えられるが、リアルな赤色再現は、何時の世もプロ/アマにとって難題で、フイルムの特性/時刻/直射日光の有無/背景等、細心の注意を払って、やっと満足できる画像が得られるものである。近年のデジタルカメラは、フィルムカメラより色飽和を起こし易く、特にポケデジで彩度の高い被写体を狙った場合、簡単に白とびを起こしてしまうので、要注意である。我に返って、散策路を奥に向かうと、日の光を浴びて、緑葉が輝いている。葉形や葉脈からすると、"ノリウツギ"のようだが、初夏に咲く白花も狙ってみたいものである。ここで遊歩道を外れ、先月"ハゼノキ(2018年11月24日参照)"を撮影した場所まで行ってみると、その下に"ヤツデ"のような形をした黄葉が見られる。当初単純に"ヤツデ"かと思ったが、考えてみれば"ヤツデ"は常緑樹の筈なので、改めてネットで検索してみると、"エンコウカエデ"が思い当たる。そこで、Aさんに名前の訂正依頼を出すと、早速"ハリギリでは?"とのメールが入る。そこで、オリジナル画像を拡大してみると、葉の周辺にギザギザが確認できるので、"ハリギリ"に間違いないと考えられる。流石にAさんである。ここから、隣の"天王森泉公園"に回ると、竹藪の傍に、散り残った"イロハモミジ"が目に留まる。これらを撮影したのち、水鳥を求めて、"境川遊水地公園"に向かう。
 14:34、南側遊水池に到着すると、"オオバン"の番いが、水草を盛んに漁っている。"カルガモ"に比べて、水下に隠れている下肢が大振りなせいか、進む度に大波が発生する。次に、北側遊水池に辿り着くと、"ギャーギャー"と、けたたましい鳴き声が聞こえてくる。振り向くと、芦原に生える灌木の上で、"カワウ"同士が、先陣争いをしている。羽根を広げて威嚇するのはこのコロニーの主であろうが、まるで怪鳥"プテラノドン"である。木の下部では、この抗争を恐れるかの如く、幼鳥が小さくなっている。正に"川のギャング"の面目躍如というところだが、数ショットで食傷気味になってきたので、"カワセミ"の美しい姿を求めて、"鷺舞橋"に向かうことにする。だが、橋上で数分間じっと待ったものの、"カワセミ"は現れなかったので、グランドを一周したのち、捲土重来を期することにする。
 15:14、"鷺舞橋"に戻り、暫く橋下を覗いていたところ、"チッチッ"と鳴き声が聞こえたかと思うと、"カワセミ"があっという間に橋下を通り過ぎ、芦の枯枝に留まる。すわチャンス到来とカメラを構えたものの、一刻もじっとしておらず、首を左右に振りつつ獲物を漁っている。この姿を連写していたところ、一瞬液晶画面から消えてしまう。目を移すと、正にダイビングしたところで、この貴重なシーンを撮り損ねてしまう。考えてみれば、この辺りがポケデジの限界で、一眼デジカメ並の機動性は期待できないことになる。何はともあれ、優美な"カワセミ"の姿を久々にものにできたのは、ラッキーであったと言える。なお、横向きの写真には、黒い嘴しか写っていないので、雄と言うことになろう。ここから、"くわくわ森"を経て、自宅に戻る。途中の階段脇には、"センリョウ","マンリョウ","ヤブコウジ"が、艶やかな色彩を放っている。冬場、鳥類の貴重な餌になるのであろうが、これは共生である。

★活動量計データ(上り階段数:200,早歩き歩数:10,829,総歩数:13,452,歩行距離:10.6km(本年累計:1764.8km),活動カロリー:929kcal,一日総消費カロリー:2,667kcal,脂肪燃焼量:43.5g) 

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