*** 2018年9月18日 カカシコンテストと彼岸花 ***

1.紅白の
ヒガンバナ1
2.シロバナ
ヒガンバナ1
3.フヨウとヒガンバナ 4.フヨウ 5.ヒガンバナ1 6.ヒガンバナ2 7.ヒガンバナ3 8.シロバナ
ヒガンバナ2
9.シロバナ
ヒガンバナ3
10.シロバナ
ヒガンバナ4
11.ヒガンバナ4 12.ヒガンバナ5 13.ヒガンバナ6 14.紅白の
ヒガンバナ2
15.カカシコンテスト
会場
16.カカシ1 17.カカシ2 18.カカシ3
(赤べこ&スヌーピー)
19.カカシ4 20.カカシ5
(ミライトワ)
21.カカシ6 22.カカシ7
(大迫勇也)
23.カカシ8 24.カカシ9 25.カカシ10 26.カカシ11 27.カカシ12
(鬼太郎)
28.カカシ13 29.カカシ14 30.カカシ15
31.カカシ16
(安室?)
32.カカシ17 33.カカシ18 34.タイワン
ホトトギス1
35.タイワン
ホトトギス2
36.タイワン
ホトトギス3
37.ハナトラノオ1 38.ハナトラノオ2 39.ヒガンバナ7 40.ヒガンバナ8
41.ヒガンバナ9 42.ヒガンバナ10 43.キアゲハ1 44.キアゲハ2 45.キアゲハ3 46.キアゲハ4 47.キアゲハ5 48.キアゲハ6 49.境川遊水地公園1 50.境川遊水地公園2
51.コサギ1 52.コサギ2 53.コサギ3 54.ヒガンバナ&
メドウセージ1
55.ヒガンバナ&
メドウセージ2
56.ヒガンバナ&
メドウセージ3
57.ヒガンバナ&
メドウセージ4
58.ヒガンバナ&
メドウセージ5
59.メドウセージ1 60.メドウセージ2
61.ガマズミ1 62.ガマズミ2 63.ガマズミ3 64.ガマズミ4 65.オシロイバナ1 66.オシロイバナ2 67.オシロイバナ3 68.コスモス1 69.コスモス2 70.コスモス3

 9月18日(水)、やや彼岸花の見頃には早い感があるが、ポケデジを忍ばせて様子見に出かける。この時期、天王森泉公園近くの田圃では、恒例の”カカシコンテスト”が行われており、これも楽しみの一つである。
 15:35、"天王森泉公園”入口に到着する。だが、草叢には、既に紅白の”ヒガンバナ”が数輪咲いており、天候の激変があったにも拘わらず、昨年と略同時期の開花のようである。ここから”くわくわ森”に回って、階段を下りて行くと、木の間から田圃の畔に一列に並ぶカカシ群が垣間見える。大通りに出て、道端の”ヒガンバナ”を撮っていると、一台の軽自動車が通り過ぎていく。どうやら、お目当てはこのカカシのようである。私も徐に会場に近付き、順次カカシを撮影しようとしたところ、先程の軽自動車を運転していた方と思しき老婆と、”袖すり合う距離”ですれ違う。軽く会釈を交わすと、両腕に写真の入った額縁を抱えておられ、私が質問する前に、『昨年93歳で亡くなった主人で、前日まで元気で、食事も完食していました。』と仰る。正にPPKとも言える理想の死に方であるが、それはさて置き、今年もこの光景を見せるために持参したと仰る。実に夫思いの優しい方である。そこで、私も打ち解けて、『この近くにお住まいですか?』と伺ったところ、『今はそうですが、永年川崎市役所に勤めていた関係で、市役所の裏手に住んでいました。でも、女性の一人歩きは危険な場所で・・・」と仰る。私自身も30年弱、川崎市南部にある”いすゞ自動車”に勤務していた旨を伝えると、この寄寓に吃驚しておられる。正に"袖すり合うも他生の縁”であり、偶々会った人と話してみると、意外な共通点が見付かるものである。英語にも、”synchronicity(同時性、共時性)”という言葉があり、私自身も、国内外で何度も同様の体験をしたことを思い出す。最後に”お邪魔しました”と丁寧な挨拶をされ、去って行かれる。その後、私も全てのカカシを撮影し、HPに掲載することにする。私自身は、検証を旨とする研究者気分が未だに抜けず、中々あの世の存在を信じられないが、要は残されたものの心の持ち方一つであろう。願わくば、ご主人にも天国からこの写真を観て頂きたいものである。心が洗われた気分で、”天王森泉公園”に向かう。
 15:55、”天王森泉公園”に入るが、今年は何故か草が伸び放題で花壇も荒れており、その中に”タイワンホトトギス”や”シュウカイドウ”が数株顔を出している。仕方がないので、早々にこの場を離れ、何時もの”ヒガンバナの名所(2017年9月23日参照)”に向かう。数分で到着すると、ヒガンバナ自体は未だ5分咲きの状態で、従来のような艶やかさは感じられない。それでも暫く眺めていると、一羽の”キアゲハ"が飛来し、盛んに花々を飛び交って蜜を吸い始める。チャンス到来と、早速カメラを構えたものの、一眼レフと違って瞬時にピントや構図が決まらず、ベストショットを見逃してしまう。それでも、25倍ズームの迫力は満点で、蝶の触覚から複眼まで見事に映し出している。その中から比較的真面な8枚をHPに掲載する。ここから、更に””境川遊水地公園”に回る。
 16:15、遊水池北側に来ると、夕日を浴びて湖面が輝いている。ここにはびっしりと水草が覆い、遊泳している水鳥の姿は確認できない。仕方がないので、ここを一周して、南側遊水池まで戻ってくると、その中島に”コサギ”がコロニーを作っている。”オオバン(2018年2月14日参照)”他の渡り鳥が飛来するには間があるので、今が”コサギ等”の天下というところか。最後に、”くわくわ森”を再訪する。南側入口付近には、”ヒガンバナ”に交じって、真っ青な花が咲いている。横から見ると、ワニが口を開けたような、実にユニークな恰好をしている。別途名前をチェックしたところ、南米原産の”メドウセージ”とか。この語尾のセージ(Sage)からすると、シソ科の一種の香菜のようである。ふと、サイモン&ガーファンクルの名曲”Scarborough Fair”の一節が思い浮かぶ。その歌詞には、『Are you going to Scarborough Fair? Parsley, sage, rosemary and thyme, Remember me to one who lives there, For she once was a true love of mine.』とあり、Scarboroughの市場で、パセリ,セージ,ローズマリー,タイム等の香菜類が,実際に売られていたようである。ただ、歌自体は、嘗ての恋人を偲ぶ哀歌のようである。最後に、真っ赤な"ガマズミ"の実を順次撮影していると、その中に綿毛で覆われたようなものが目に留まる。何となく奇異に感じたので、写真に収めたが、別途ネット上でチェックしたところ、”ガマズミミケフシ”と呼ばれるハエの一種が寄生した”虫こぶ”とか。大分道草したので、ここから速足で自宅に戻る。

★活動量計データ(上り階段数:220, 早歩き歩数:8,243, 総歩数:11,108, 歩行距離:8.7km(本年累計:1270.4km), 活動カロリー:734kcal, 一日総消費カロリー:2,472kcal, 脂肪燃焼量:34.4g)

《後日談》台風一過の10月2日、散歩の序に、"カカシコンテスト"の会場に立ち寄ったところ、最優秀賞は以外にも、"安室奈美恵(No.31写真)"であった。つまり、カカシ自体の出来というよりも、彼女の引退を惜しんだ人々の同情票によるのではなかろうか。また、優秀賞は二作品で、"卓球の張本選手(写真No.17)"と"カカシ(写真No.29)"であった。やはり、彼の相手を威嚇するような叫び声は、雀を追い払う際にも有効ということであろう。また、実に手の込んだ”カカシ”が、優秀賞を獲得したのは当然の結果と考えられる。最後に、今一つ馴染みの薄い”ミライトワ(写真No.20)”が、丁寧な作りの割に等外になったのは、ある意味世相を反映しているのではなかろうか。

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