*** 2018年2月17日 空中散歩6 ***

1.羽田空港
第二ターミナル
2.トーイング
トラクター
3.横浜港 4.江の島 5.相模川河口 6.富士山1 7.富士山2 8.富士山3
9.宝永火口全体 10.宝永第一火口 11.富士山4 12.富士山5 13.富士山6 14.富士川1
(富士宮方面)
15.富士川2
(南部町方面)
16.富士川3
(身延町方面)

 2月17日(土)、母の病気見舞いのため空路で帰省する。機内からは晴天の空が望め、この分だと、富士山も雄姿を見せてくれそうである。一方、ボーディングブリッジには、Tokyo2020なるオリンピックロゴマークも見られるが、全く実感が湧かない。それよりも、"トーイングトラクター"の動きが面白いので、離陸前にその姿を写真に収めていると、ふと、私の最初の論文発表「トリプルス(三重連トラクター)旋回時の過渡応答特性について』を思い出す。ネット情報によると、このトーイングトラクターのエンジン出力は55馬力、トリプルスのそれが500馬力と圧倒的に差があるが、操舵時に、後方車両を安定して走行させる難しさは、大差ないと思われる。余計なことを考えているうちに定刻となり、ANA023便は静かに64番駐機場を離れる。
 10数分でシートベルトサインが消え、電波を発する機器の使用が可能となったので、眼下に展開する横浜港,江の島等を順次撮影する。窓の先には、薄雲を頂いた"富士山"が見え始め、近付くにつれ、幸運にも雲が晴れ遂に全貌を表す。正面を通過する際、25倍ズームで"宝永火口"を狙うと、巨大なクレーターが眼前に迫る。画像から、火口は三つあり、最上部が最大であることが分かる。宮地直道氏/小山真人氏の論文「富士火山1707年噴火(宝永噴火)についての最近の研究成果」によると、「3つの火口のうち第2,3火口の火口縁は宝永山により変形され,宝永山は第1火口によりその一部がえぐり取られている.このことから,宝永第2,3火口の形成後,宝永山が形成され,さらに宝永第1火口が形成されたと考えられ.」とあり、最後に噴火した第一火口(2010年8月24日参照)が、最大且つ山頂をも吹き飛ばす勢いであったと想像できる。一方、レンズを山頂に向けると、略同高度を飛行しているせいで、中央の"剣ヶ峰(標高3776m)"が、一歩抜きんでていることも確認できる。以下、個々の写真の説明は不要と思われるので、この辺りで留め置く。  

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