*** 2016年7月1日 柿田川公園 ***

1.散策路1 2.散策路2 3.柿田川1 4.散策路3 5.湧水池1 6.湧水池2 7.山葵田 8.貴船神社
9.柿田川源流
(第一展望台)
10.湧水池3
(第一展望台)
11.湧水池4
(第二展望台)
12.湧水池5
(第二展望台)
13.湧水池6
(第二展望台)
14.湧水池7
(第二展望台)
15.柿田川2 16.柿田川3
17.柿田川4 18.柿田川5 19.オオカワヂシャ?1 20.オオカワヂシャ?2 21.オオカワヂシャ?3 22.オオカワヂシャ?4 23.オオカワヂシャ?5 24.ボタンウキクサ?
25.柿田川6 26.オオカワヂシャ?6 27.水草1 28.水草2 29.水草3 30.柿田川7 31.対岸の散策路4 32.セキショウモ1
33.セキショウモ?2 34.柿田川8 35.アジサイ1 36.アジサイ2 37.トキワツユクサ1 38.トキワツユクサ2 39.オランダカイウ1 40.オランダカイウ2
41.柿田川上流 42.セキショウモ3 43.セキショウモ4 44.セキショウモ5 45.柿田川下流1 46.柿田川下流2 47.柿田川下流3 48.柿田川下流4

 7月1日(金)、梅雨の合間に久々の好天に恵まれたので、静岡県三島市にある"柿田川公園"を訪問する。ここ数年、近場の"愛鷹山"には何度か出かけたものの、登山に予想以上の時間を要したため、帰路に寄り道できなかったためである。ネット情報によると、この川は、一日100万トンもの富士山の湧水を噴出し、清流のみに繁茂する固有種"ミシマバイカモ"だけでなく、"渓流の宝石"に例えられる"カワセミ"も見られるとか。何れにしても、清流・柿田川に生息する動植物を求めての初訪問となる。
 11:50、自宅をあとにする。本日は猛暑日でもあり、なるべく楽をして、高速道路を利用することにする。新湘南バイパスから圏央道を経て東名高速に入ると、中央分離帯の樹木剪定作業のため、各所で追越し車線が規制されている。ここを用心して通過し、沼津ICで高速を下りると、20分程で"柿田川公園"に辿り着く。案内坂に従い、駐車場に向かうと、平日のせいか、僅か数台の車しか見られない。この分だと、本日はじっくりと撮影に集中できそうである。
 13:10、撮影支度をして、木立の中の散策路(通称八つ橋)を下って行くと、急に視界が開け、雄大な柿田川が眼前に広がる。日光が乱反射している関係で、透明度は確認できないが、大量の水が、滔々と流れている。流石に、"一級河川"だけのことはある。対岸では、若者が何かに興じている模様で、奇声がここまで聞こえて来る。出来れば、このあと、対岸に回って、近場から"ミシマバイカモ"を狙ってみたいものである。ここから、最初の湧水池を経て、一番北に位置する"第一展望台"を目指す。国道1号線際の長い石段を下って行くと、テラスが現れ、眼下の川面から猛烈な勢いで湧水が噴出している。また、その周辺では、"ウグイ"と思しき魚が悠然と泳いでいる。何れにしても、この湧水池が"柿田川源流"ということになるが、この先は行き止まりで、先程若者が屯していた対岸には行けないことになる。仕方がないので、元来た道を戻り、逆コースから対岸を目指すことにする。途中、"第二展望台"に下りて行くと、群青色の湧水池が現れる。"忍野八海(2012年11月20日参照)"同様、正に吸い込まれるような青さであるが、見る角度によっては、様々な色合いに変化し、全反射した場合は、一枚の鏡の如く周辺の景色を写り込ませる。"八つ橋"の分岐点まで戻ってくると、岸辺まで行けそうな小道が見つかったが、手前で途切れており、ここからも対岸には回れないことが判明する。仕方がないので、一旦公園を出て、一般道に大きく迂回して、対岸に向かうことにする。
 14:06、やっと対岸に到着する。若者達は私の出現に吃驚しているようだが、にこやかに挨拶を交わしてくれる。学生風なので、私からも色々訊いてみようかとも思ったが、ポーカーに熱中しているようなので、敢えてお邪魔しないことにする。でも、私の永年の経験からすると、話してみると、意外と不思議な繋がりがあるものである。ここからは、苦労した甲斐あって、雄大な柿田川が間近に望め、川底まで透けて見える。だが、肝心の"ミシマバイカモ"の花は見当たらず、黄緑色の水草が川面に点在しているのみである。別途ネット上で検索した限りでは、"特定外来生物"の"オオカワヂシャ"の模様で、この植物の駆除活動が精力的に行われ、研究報告もなされているものの、根絶には程遠いようである。更に、超望遠で撮影すると、大振りの"ボタンウキクサ"と思しきものまで確認できる。この水草も、"特定外来生物"に指定されており、先月国の許可なく栽培したとして、静岡県富士宮市在住の容疑者が逮捕されたばかりである。何れにせよ、柿田川全域が、猛烈な勢いで"特定外来生物"に覆われつつあるのが実感でき、固有種の"ミシマバイカモ"を守るためにも、抜本的な対策が望まれる。次に、小屋の裏手に回ると、"アジサイ"の傍に、見たこともない小花が咲いている。ネット情報によると、3枚の花弁や繊毛状の雄花の特徴から、"トキワツユクサ"と思われるが、これも"要注意外来生物"に指定されており、現実に柿田川でも駆除の対象になっているようである。ここから、南下して大通りを東に向かうと、"柿田川橋"を通過する。上流側の川中には、長さ1m以上もありそうな藻が揺れている。Aさんによると、"セキショウモ"のようだとか。下流側に回ると、小滝の下で、数人の若者が水遊びに興じている。その先は、"狩野川"に合流しており、"日本一短い一級河川(全長1.2q)"であるのが実感できる。この後、Aさんお勧めの"源兵衛川"にも足を延ばす予定であったが、余りもの猛暑で熱中症の危険性も出てきたので、無理をせず、元来た駐車場に戻ることにする。
 今回は、梅雨の合間に、"柿田川公園"を初訪問した。残念ながら、"ミシマバイカモ"や"カワセミ"には出会えなかったが、十二分に柿田川の清流を楽しむことができた。機会があれば、別の季節に再訪したい。

★活動量計データ(上り階段数:450,早歩き歩数:5,911,総歩数:10,462,歩行距離:8.2km,活動カロリー:775kcal,一日総消費カロリー:2,342kcal,脂肪燃焼量:35.0g) 

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