*** 2016年1月25日 報国寺/瑞泉寺の冬 ***

1.報国寺山門 2.観音像1 3.観音像2 4.苔庭1 5.苔庭2 6.苔庭3 7.赤のツバキ1 8.赤のツバキ2 9.竹林1 10.竹林2
11.防災工事中の崖1 12.防災工事中の崖2 13.やぐら群 14.中庭 15.白いツバキ 16.赤いツバキ3 17.マンリョウ1 18.中庭の石仏群1 19.中庭の石仏群2 20.中庭の石仏群3
21.苔庭4 22.苔庭5 23.苔庭6 24.マンリョウ2 25.マンリョウ3 26.マンリョウ4 27.センリョウと
マンリョウ
28.紅白のマンリョウ 29.マンリョウ5 30.ピンクのツバキ1
31.報国寺庭園1 32.報国寺庭園2 33.マンリョウ6 34.マンリョウ7 35.白梅 36.赤いツバキ4 37.赤いツバキ5 38.報国寺本堂1 39.鐘楼1 40.報国寺本堂2
41.鐘楼2 42.鐘楼3 43.茅葺屋根の
セキコク
44.竹林3 45.竹林4 46.竹林5 47.龍の木彫1 48.龍の木彫2 49.獅子の木彫1 50.獅子の木彫2
51.凍った金魚鉢 52.金魚 53.上杉朝宗
及氏憲邸址石碑
54.ピンクのツバキ2 55.ピンクのツバキ3 56.衣張山への道1 57.衣張山への道2 58.道祖神1 59.道祖神2 60.衣張山への道3
61.富士山1 62.富士山2 63.富士山3 64.丹沢の山並み 65.箱根連山 66.稲村ケ崎 67.マユミ1 68.マユミ2 69.アオキ1 70.アオキ2
71.瑞泉寺参道1 72.瑞泉寺山門 73.瑞泉寺本堂1 74.瑞泉寺本堂2 75.霜柱 76.スイセン1 77.スイセン2 78.スイセン3 79.紅梅1 80.紅梅2
81.石庭1 82.石庭2 83.本堂裏側 84.地蔵群1 85.地蔵群2 86.どこもく地蔵 87.大黒像 88.恵比寿像 89.ミツマタ1 90.ミツマタ2
91.ミツマタ3 92.ロウバイ1 93.ロウバイ2 94.ロウバイ3 95.ロウバイ4 96.ロウバイ5 97.ロウバイ6 98.ロウバイ7 99.地蔵堂1 100.地蔵堂2
101.紅葉ヶ谷 102.境内の風景1 103.境内の風景2 104.瑞泉寺本堂2 105.ツバキの落花 106.濃赤色のツバキ1 107.濃赤色のツバキ2 108.赤いツバキ6 109.瑞泉寺竹林1 110.瑞泉寺参道2

 1月25日(月)、本日は晴天、東鎌倉の"衣張山(標高121m)"からは、富士の雄姿が望めそうでる。またこの時期、瑞泉寺の"ロウバイ"も丁度見頃を迎えていると思われる。そこで、港南台の病院での診察の序に、東鎌倉まで足を延ばすことにする。だが今回は、受診を優先して、登山時の如くレンズ一式を持参せず、標準ズームのみの撮影に留め置くことにする。
 10:54、"報国寺"に到着する。幸運にも、駐車場には1台分の空きスペースは有ったが、その大半を工事用の車が占めている。斜面を見上げると、草木が無残にも伐採されてしまっている。HPによると、"『緊急防災工事のお知らせ』度重なる豪雨の為、緊急防災工事を予定しております。・・・"とあるので、今後何らかの防災処置が施されるのであろう。山門を潜ると、左手に白亜の観音座像が望める。実に慈悲深い顔立ちであり、名だたる彫刻家の作と思われるが、NET上で検索しても、その名前は特定できない。本堂手前の石段下には、小さな苔庭があり、光に映える緑が何とも艶やかである。受付で200円の拝観料を払い、竹林手前まで来ると、艶やかな赤色の"ツバキ"が目に留まる。花の少ない時期にあって、実に目立つ存在である。ここで改めて、花言葉をチェックしてみると、日本では、以外にも"控えめな素晴らしさ","気取らない優美さ"とあるのに対し、欧米では、"You're a flame(炎) in my heart."と記されている。だが、私自身は、バラにも似た色合いから考えても、寧ろ英語表現の方が相応しいように思える。竹林を抜け中庭まで来ると、"やぐら"の岩盤上でも、防災工事が行われている。改めて画像をチェックすると、梯子を掛けられた巨木の根が剥き出しになり、崖下に転落しそうな状態になっている。HPの説明にあった通り、正に緊急事態というところか。ふと、庭園に目を遣ると、赤色の"ツバキ"の落花や"マンリョウ"の実が、緑色の苔の絨毯と、見事なコントラストを見せている。その奥には、一重の"ピンクのツバキ"も確認できるが、普段よく見かける八重咲きのものより、気品があるように思える。バラ同様、様々な種類に、改良された模様である。石庭を撮り終え、本堂正面まで戻ってくると、一人の参拝客が熱心にお祷りしている。ふと向拝に目を遣ると、見事な龍の木彫りの扁額が 掲げられている。その両側の組物の下には、龍を守るかのように、木彫り獅子も備え付けられている。何れも、木目を生かした見事な彫刻であり、名工が制作したものに間違いなかろう。写真を撮り終え、報国寺を後にしようとしたところ、受付辺りから、女性の奇声が聞こえてきる。近づいてみると、水瓶の表面が凍りつき、中の金魚が透けて見える。水温が低いせいか、金魚はじっと動かないままだが、生きている模様である。ここから、"田楽辻子の道"を通って、"衣張山"を目指す。"上杉朝宗及氏憲邸址"の石碑が立つ十字路を左折し、緩やかな坂道を数分登ると民家が途絶え、以降薄暗い杉林の中を進む。更に小さな石段を、一歩一歩踏みしめるように登って行くと、急に視界が開け、山頂に躍り出る。
 11:48、"衣張山"山頂に到達する。ベンチでは、一組の御夫婦が、カップラーメンを啜っていたので、軽い挨拶を交わしたのち、そのまま展望台へと向かう。期待通り、"富士山"は惜しげもなく雄姿を見せている。2週間前に、機内から眺めた時に比べて積雪量も増え、"富士山"本来の美しさを取り戻したように見える。唯一残念なのは、この絶景を超望遠で収められなかったことだが、やはり、あらゆる被写体に対して万全の準備を尽くすのが、写真マニアたるものの心得というところか。一方、雪を被った"丹沢"を眺めていると、急に登山意欲を駆り立てられるが、冬山の危険性や私自身の体力を考慮すると、この時期は避けたほうが賢明であろう。ここから、"マユミ"や"アオキ"を撮りつつ、一旦"報国寺"まで戻り、車で"瑞泉寺"に向かう。
 12:10、"瑞泉寺"に到着する。境内の一角に駐車し、受付にて200円の拝観料を払い参道を進むと、鬱蒼とした木々の中に、二手に分かれた石段が現れる。今回は、階段の上り歩数をカウントできる"活動量計"を胸ポケットに忍ばせているため、左の急階段を登ることにする。なお、この"活動量計"は、万歩計としての"3軸加速度センサー"と、高度計としての"気圧センサー"を併用して、段数を算出していることになる。それにしても、鎌倉石は摩耗が進み、すこぶる歩き難い。今後、怪我人を出さないためにも、そろそろ補修か規制が必要であろう。山門を潜り、本堂前に来ると、多くの梅の木が見られるが、未だ蕾のままである。"地蔵堂"近くまで進むと、早咲きと思しき"紅梅"が、ひっそりと咲いている。"石庭"を撮り終え、庭内を巡っていると、一人の男性が、不思議そうに"ミツマタ"の蕾を見つめている。"蜂の巣"のような実に奇妙な形をしているが、改めてオリジナル画像を拡大してみると、花芽を寒さから守るかの如く、綿毛が覆っているのが確認できる。これらの写真を撮影していると、背後から、濃厚な香りが漂ってくる。振り向くと、"ロウバイ"が太陽を背にして黄金色に輝いている。花の色形は、嘗てウイーンで見かけた"レンギョウ(2007年3月9日,11日参照)"に類似しているものの、こちらの開花時期の方が遅く、早春にずれ込むようである。そう言えば、オーストリアの地方都市Steyrの知り合いから、"春の訪れを告げる花"と聞いた覚えがある。最後に、寺の宗務所近くまで来ると、濃赤色の"ツバキ"が目に留まる。バラに勝るとも劣らぬ、実に深い色合いであり、日本原産の"ツバキ"も、様々な色合いに、品種改良されているのが実感できる。ここから、休日は大渋滞する21号線を通って、自宅に戻る。

★活動量計データ(上り階段数:460,早歩き歩数:2503,総歩数:6635,歩行距離:5.2km,活動カロリー:872kcal,一日総消費カロリー:2595kcal,脂肪燃焼量:37.2g)  

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