*** 2014年9月23日 横浜戸塚の秋 ***

1.くわくわ森入口 2.シロバナ
ヒガンバナ1
3.シロバナ
ヒガンバナ2
4.シロバナ
ヒガンバナ3
5.シロバナ
ヒガンバナ4
6.くわくわ森1 7.くわくわ森2
8.ヒガンバナと
稲穂1
9.ヒガンバナと
稲穂2
10.ヒガンバナと
稲穂3
11.ヒガンバナ1 12.ヒガンバナ2 13.ヒガンバナ3 14.ヒガンバナ4
15.ヒガンバナと蝶1 16.ヒガンバナと蝶2 17.ヒガンバナと蝶3 18.ヒガンバナと
稲穂4
19.ヒガンバナと
稲穂5
20.ヒガンバナと
稲穂6
21.ヒガンバナと
稲穂7
22.ヒガンバナと
稲穂8
23.ヒガンバナ5 24.ヒガンバナ6 25.ヒガンバナと
稲穂9
26.ヒガンバナと
トンボ1
27.ヒガンバナと
トンボ2
28.ヒガンバナと
稲穂10
29.ヒガンバナと
稲穂11
30.ヒガンバナと
稲穂12
31.ヒガンバナと
稲穂13
32.境川の
ヒガンバナ1
33.境川の
ヒガンバナ2
34.稲の収穫風景1 35.稲の収穫風景2
36.ヒガンバナ7 37.ヒガンバナ8 38.ヒガンバナ9 39.ヒガンバナ10 40.ヒガンバナ11 41.柿1 42.柿2

 9月23日(火)秋分の日、普段の散歩コースの畦道で、"ヒガンバナ(マンジュシャゲ)"が見頃となったため、カメラ/交換レンズ一式を持って撮影に出かける。
この花は、何とも馴染めない姿をしているが、艶やかな赤色は中々魅力的であり、デジカメの色飽和をチェックする上でも、格好の被写体である。
 10:00、自宅から徒歩約25分で、"くわくわ森(天王森泉公園)"に到着する。その入口には、自生か否か不明だが、珍しい"シロバナヒガンバナ"が開花している。
未だに"ツクツクボウシ"が鳴くクヌギ林を下っていくと、急に視界が開け、目の前に長閑な田園風景が広がる。この地域は、一部が調整池(境川遊水地公園)に転用されたものの、未だに稲作が行われており、その畦道には、真っ赤な"ヒガンバナ"が開花している。"ヒガンバナ"と言えば、丁度10年前の高知工科大在職時に、土佐山田の山里で、その群落(2004年9月19日参照)を撮影したことがあるが、これほど密生した姿を見るのは今回が初めてである。一方、Wikipediaには、「全草有毒で鱗茎はデンプンに富む。有毒成分であるリコリンは水溶性で、長時間水に曝せば無害化が可能であるため、救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や非常時において食用とされたこともある。」と記されており、アルカロイドの一種であるリコリンが中毒を起こすようである。また、郷里の兵庫では、"テクサリ"とも呼ばれ、"ラッキョウ"の様な鱗茎を手で潰すと、手が腐って融けたような状態になることから、この名が付けられたと思われる。何れにしても、この花は美人同様、手で触れるのではなく、遠くから眺める方が良さそうである。撮影に戻り、望遠レンズに交換して花弁を狙っていたところ、タイミング良く"アゲハチョウ"が飛んできたので、花々を飛び回る姿を追うことにする。私のHPをメンテナンスして頂いているAさんによると、これは"アゲハチョウ"ではなく"キアゲハ"とか。その根拠は、どうやら翅の表の縦筋にあるようである。"キアゲハ"が飛び去ると、入れ代りに灰色の"トンボ"が飛んできて、翅を休めている。こちらは、"シオカラトンボ"のメスのようだとか。以上から、毒草の花弁から発する蜜は、"人畜無害(?)"と言うとことになる。ところで、秋の七草に、黄色の"女郎花(オミナエシ)"があるが、毒草を毒婦に置き換え、花弁を赤い長襦袢に見立てれば、むしろ"ヒガンバナ"の方が、"女郎花"に相応しいように思われる。
余計なことを考えている内に、瞬く間に40分が過ぎたので、そろそろ新たな被写体を求めて、境川の対岸に向かうことにする。なお、赤色の再現性については、リバーサルフイルム並とはいかないまでも、デジカメにしては上々の出来であると思われる。
 10:49、境川に架かる鉄橋を渡る。和泉川との合流点には、何時もは、小魚を突く白鷺が何羽か見られるが、本日は何故か姿を見せていない。西側土手の斜面には、"ヒガンバナ"が一直線上に並んでおり、土手下の田圃では、コンバインで稲を収穫する光景が見られる。ただ、農作業に勤しんでいるのは、何れも年配の方の模様で、首都圏における若者の離農が進んでいるようである。今後、"三ちゃん農業"が維持できなくなり、この長閑な田園風景が、草茫々の休耕田に変貌しないことを願うばかりである。ここから、境川の遊歩道を少し南下したあと、自宅に戻る。

戻る