*** 2013年4月12日 茨城県高峯の山桜と野花 ***

1.五大力堂1
(池亀)
2.五大力堂2
(池亀)
3.地震で崩壊した
五輪塔
4.ヤエザクラ1
(五大力堂)
5.ヤエザクラ2
(五大力堂)
6.ヤエザクラ3
(五大力堂)
7.白い花,
マルバアオダモか
(五大力堂)
8.ヤマザクラ
(五大力堂)
9.ナノハナ1
(池亀)
10.ナノハナ2
(池亀)
11.芝桜1
(池亀Kさん宅)
12.芝桜2
(池亀Kさん宅)
13.芝桜3
(池亀Kさん宅)
14.芝桜4
(池亀Kさん宅)
15.芝桜5
(池亀Kさん宅)
16.芝桜6
(池亀Kさん宅)
17.メダカ
(池亀Kさん宅)
18.Kさん&大山さん
(池亀Kさん宅)
19.高峯の山桜1
(平沢)
20.高峯の山桜2
(平沢)
21.高峯の山桜3
(平沢)
22.高峯の山桜4
(平沢)
23.高峯の山桜5
(平沢)
24.山桜と芝桜1
(平沢)
25.山桜と芝桜2
(平沢)
26.山桜と芝桜3
(平沢)
27.芝桜5
(平沢)
28.芝桜6
(平沢)
29.芝桜7
(平沢)
30.芝桜8
(平沢)
31.高峯の山桜5
(平沢)
32.高峯の山桜6
(平沢)
33.高峯の山桜7
(平沢)
34.高峯の山桜8
(平沢)
35.高峯の山桜9
(平沢)
36.高峯の山桜10
(平沢)
37.高峯の山桜11
(平沢)
38.高峯の山桜12
(平沢)
39.カラスノエンドウ1
(平沢)
40.カラスノエンドウ2
(平沢)
41.グミと山桜
(平沢)
42.モクレン1
(平沢)
43.モクレン2
(平沢)
44.加波山
(平沢)
45.花蘇芳1
(平沢)
46.花蘇芳2
(平沢)
47.キランソウ
(平沢)
48.花蘇芳と山桜
(平沢)
49.咲き分けと
花蘇芳1
(平沢)
50.咲き分けと
花蘇芳2
(平沢)
51.咲き分け1
(平沢)
52.咲き分け2
(平沢)
53.平沢の里1 54.平沢の里2 55.高峯の山桜13
(第二展望台)
56.高峯の山桜14
(第二展望台)
57.高峯の山桜15
(第二展望台)
58.高峯の山桜16
(第二展望台)
59.高峯の山桜17
(第二展望台)
60.高峯の山桜18
(第二展望台)
61.高峯の山桜19
(第二展望台)
62.高峯の山桜20
(第二展望台)
63.加波山&筑波山
(第二展望台)
64.加波山
(第二展望台)
65.筑波山
(第二展望台)
66.高峯の山桜21
(第二展望台)
67.高峯の山桜22
(第二展望台)
68.高峯の山桜23
(第二展望台)
69.高峯の山桜24
(第二展望台)
70.高峯の山桜25
(第二展望台)
71.高峯の山桜26
(第二展望台)
72.高峯の山桜27
(第二展望台)
73.高峯の山桜28
(第二展望台)
74.高峯の山桜29
(第二展望台)
75.高峯の山桜30
(第二展望台)
76.高峯の山桜31
(第二展望台)
77.高峯の山桜32
(第二展望台)
78.高峯の山桜33
(第二展望台)
79.タチツボスミレ1
(高峯尾根道)
80.タチツボスミレ2
(高峯尾根道)
81.アカネスミレ
またはオカスミレ1
(高峯尾根道)
82.アカネスミレ
またはオカスミレ2
(高峯尾根道)
83.クサボケ1
(高峯尾根道)
84.クサボケ2
(高峯尾根道)
85.アオキ
(高峯尾根道)
86.白のキランソウ
または
ツクバギンモンソウ
(高峯山頂)
87.高峯の山桜34
(高峯山頂)
88.高峯の山桜35
(高峯山頂)
89.エイザンスミレ
またはヒゴスミレ1
(高峯山頂)
90.大山さん
(高峯山頂)
91.カタクリ1
(高峯尾根道)
92.カタクリ2
(高峯尾根道)
93.カタクリ3
(高峯尾根道)
94.カタクリ4
(高峯尾根道)
95.カタクリ5
(高峯尾根道)
96.カタクリ6
(高峯尾根道)
97.カタクリ7
(高峯尾根道)
98.カタクリ8
(高峯尾根道)
99.カタクリ9
(高峯尾根道)
100.エイザンスミレ
またはヒゴスミレ2
(高峯尾根道)

 4月12日(金)、桜川の山桜が見頃となったため、昨年同様大山さんと高峯山麓に向かう。WEB情報によれば、今年は桜の開花が例年より2週間も早く、第一陣は既に終了しているが、珊瑚礁のような第二陣が見頃とか。これが何を意味するか不明だが、第一陣が昨年(2012年4月19日参照)のように、全山が薄雲に覆われたような満
開状態だとすると、第二陣は、赤色の新芽と白色の遅咲きの山桜が、モザイクのようになった状態を指すのであろうか。何れにしても、この光景を写真に収めるのが楽しみである。また時間が許せば、高峯(標高519.6m)登頂を果たし、帰路水戸市近郊の"かたくりの里公園"も訪問する計画である。
 7:35、ナビをセットし、待ち合わせ場所の笠間PAに向かう。距離にして157q、首都高速の万年渋滞を考慮すると、3時間弱というところか。だが、一部で渋滞に巻き込まれただけで、何と2時間15分で現地に到着する。早速大山さんに連絡すると、あと20〜30分はかかるとか。そこで、何年振りかに車を清掃して、時間を潰す。
思えば、愛車(いすゞアスカ)も14年目を迎え、人間に例えれば"米寿"にも相当しようか。ただ、3月22日(金)、藤沢からの帰路、突然現れた"いすゞ117クーペ"に比べれば、未だに現役と言える。"いすゞ117クーペ"同様、更に長生きさせるには、日頃のメンテナンスが大切と言うところか。そんな余計なこと考えていると、日産のSUVに颯爽と乗った大山さんが到着する。早速、本日のコースについて相談した結果、"池亀"から"平沢"を巡り、最後に県道286号線の峠から"高峯"を目指すことにする。笠間西ICで高速を下り、国道50号線を西に向かっていると、各所で遅咲きの山桜が見受けられる。この分だと、"高峯の山桜"も、未だ大丈夫であろう。"池亀"への間道に入ると、車がやっとすれ違える道幅になったため、一旦池亀の中心部を抜け、高台の"五大力堂"前に駐車する。ここから、"池亀"集落に向けて徒歩で下って行くと、猫の額ほどの畑一杯に、"ナノハナ"が開花している。最近のテレビによると、これは菜種油を取るためではなく、鋤き込んで有機肥料にするためとか。成程、菜種油を採るには、狭すぎる広さである。緩やかな坂道を下って行くと、庭の回りを艶やかな芝桜で縁どられた民家が現れる。昨年同様、この丹精込めた庭の撮影に熱中していたところ、ある理由で急に手持無沙汰になった大山さんが、草取り中の老女と立ち話をしている。どうやらこの家の方のようであるが、そうこうするうちに、御自宅に招待されることになる。更に、丁度昼時とのことで、"茸どんぶり"も御馳走になる。また、同時に出された水が、全く癖のないのに驚いていたところ、これは、御子息が原発事故の残留放射能を心配して、お母さんのために、タンク交換式浄水器を買われた結果とか。成程、土間の隅には、20L程の丸型タンクが装着された浄水器と共に、3個のスペアタンクも並んでいる。それにしても、細やかな心配りで、何とも親切な方である。改めてお名前を伺うと、T.Kさんとか。先々月、大山さん/小林君と共に訪れた笠間市のご出身で、御歳82歳とのことである。これも何かの不思議な御縁であろうか。ただ、既に御主人を亡くされ、一人で丹精込めて、庭や周辺の畑を管理されている模様である。してみると、先程の菜の花畑は、T.Kさんの地所と言うことになる。結局T.Kさん宅には、四方山話をしつつ20分程滞在したが、来年の再会を願ってお別れする。改めて考えてみると、この爽やかな出会いは、大山さんの人徳によるものであろう。ここから、"五大力堂"の駐車場まで戻り、"高峯"の西側山麓にあたる"平沢"に向かう。
 12:00、指定の駐車場に車を停め、ここから徒歩でビューポイントに向かう。毎日更新されるWEB写真をチェックした限りでは、民家と高峯の山桜のコントラストが何とも見事であるが、よく見ると、その下の畦道に芝桜が写っている。従って今回は、T.Kさん宅に引き続き、芝桜を強調した迫力満点の写真を目指すことにする。
道沿いの民家の前では、立話中のお二人の女性に出くわす。そこで、このビューポイントの場所を伺ったところ、家から"平沢地区山桜マップ"を持ってきて下さり、その御蔭で、この道を曲がった行き止まりが目的地と分かる。また、嘗てNHKで、"桜川の山桜"に関するドキュメンタリ―を見た話をしたところ、実は"BS日テレ"が正解で、その"高峯の山桜"の管理人とは、何と隣の家の方とか。更に、この番組中では、管理人の方が「山桜の維持管理が大切」と仰っていたが、実際は何もされていないとか。正に"平沢の情報通"と言うところで、どちらが正しいかは言うまでもないが、"BS日テレ"は演出過剰で、これではドキュメンタリーが聞いて呆れることになる。この番組に限らず、マスコミの情報は、演出や歪曲が付きものであり、大げさな話は試聴者自らが疑ってかかるべきであろう。一方、"国家の品格"では、藤原正彦先生が「マスコミが第一権力」と仰っていたが、こと国家の安全保障に関しては、マスコミ間でも意見の相違が有り、読者自らが数社を比較しつつ、何が正しいかを判断すべきであろう。何れにしても、親切なお二人の御蔭で、道に迷うことなく、第二の目的を十二分に達成できたことになる。ただ、大分道草したので、個々の写真の説明は省略する。
 13:10、念願のビューポイントでの撮影を終え、駐車場に戻っていたところ、手前の交差点で、相模ナンバーのHV車が急停止し、平沢林道への抜け道を聞かれる。
この女性によれば、本日12日まで、平沢林道の車両通行が可能だとか。そこで、先程頂いたマップを元に、平沢林道へのルートを説明する。所で、事前に我々がWEB上で調べた限りでは、既に8日から通行禁止になっているはずだが、これが事実とすると、高峯山頂への時間が随分短縮できることになる。よって、急いで駐車場に戻り、近くの店の方に改めて確認したところ、先程の情報に間違いないことが判明する。そこで、大山さんの車で、この葛篭織の道を、高峯尾根の鞍部へと向かう。ここの駐車場は、既に10台程の車が占有していたが、幸運にも空きスペースを見つける。大山さんを車に残したまま、急いで直下の山桜を撮影したあと、第二展望台に昇る。
ここからは、様々な色合の山桜が望める。やはり、里から眺めるよりカラフルで立体感もあり、これが名実共に"森の珊瑚礁"であろう。遥か遠くには、筑波山の双耳峰が望める。ふと、小林君の就活が気になる。時計を見ると既に2時半を回っており、ここで引き返せば、"かたくりの里"の閉園時間に間に合うのだが、折角ここまで
来たので、今回は"かたくりの里"は諦め、高峯登頂を優先する。この決断が、このあと我々に新たな幸運をもたらすことになる。
 14:31、第二展望台を後にする。この傍には、マウンテンバイク専用コースが通じているが、平日でもありライダーも見られない。そこで、近場のこのコースを登ることにする。ただ、大山さんが二年程前の登山時に逆コースを取った際は、ライダーが猛スピードで降りてきて、大変危険だったとか。暫く登ると、並行する登山道が現れたので、早速こちらに移動する。山頂近くになると、木漏れ日があたる草叢には、色違いの"スミレ"や"クサボケ"が見受けられる。また、"ツツジ"の蕾も多く見られるので、これからは見事な"躑躅トンネル"となるであろう。
 15:20、最後の急階段を登りきり、高峯山頂に辿り着く。ここからは、栃木県側の景色が一部望めるものの、眺望は殆ど利かない。それでも、標高差約230mを、撮影時間も含めて49分で登りきったことになり、大山さんも満足気である。今後も、お互いの健康維持のため、この程度の軽登山は続けたいものである。15:50、体が冷えてきたので、山頂を後にする。15分程経ったであろうか、大山さんが突然"あっ!かたくり!"と奇声を発する。見れば、落葉で覆われた斜面に"カタクリ"が顔を出している。今回、時間切れで"カタクリ"の撮影は諦めていたが、まさかこんなところで出会えるとは、何ともラッキーである。これも、大山さんの日頃の功徳の御蔭であろう。私も、早速斜面を下り、先ず標準ズームで数ショット撮影する。改めて回りを見渡すと、7〜8輪が離れて咲いている。ただ、これらは色も浅く、花弁の先も少し萎れぎみであり、最初の一輪が一番元気が良さそうである。そこで、足場を確保しつつ、ボケの綺麗な300o望遠に交換し、絞り開放で順次花々を撮影する。早速拡大再生してみると、気合いを込めて撮影したせいか、そこそこシャープな画像が得られている。満ち足りた気分で、登山道へと戻る。
 今回は、昨年に引き続き、山桜の絶景を求めて、大山さんと桜川市を訪問した。美しい花々だけでなく、T.Kさんを始め女性方の温かい人情に接し、心が洗われる思いであった。来年も同時期に、大山さんと共に高峯山麓を再訪したい。

総歩数:16,400歩
登りの厳しさ:▲   

戻る