*** 2007年7月7日 洞爺湖・支笏湖写真 ***

1.ザ・ウインザー
ホテル 洞爺1
2.ザ・ウインザー
ホテル 洞爺2
3.洞爺湖1 4.洞爺湖2 5.羊蹄山
6.支笏湖1 7.恵庭岳 8.イワブクロ1
(バック支笏湖)
9.イワブクロ2
(バック支笏湖)
10.イワブクロ3
(樽前山)
11.イワブクロ4
(樽前山)
12.ミネヤナギ 13.マルバシモツケ 14.シラタマノキ 15.コトラガ
16.噴気孔1 17.噴気孔2 18.尻別岳&羊蹄山
遠望
19.溶岩ドーム1 20.溶岩ドーム2
21.巨大噴石1 22.溶岩ドーム3 23.力持ちのU先生 24.噴石と支笏湖 25.M&U先生
(樽前山頂)

 7月5(木)〜7日(土)にかけて、以前の大学のM先生が集中講義のため来校され、講義が終了した当夜から、本学のK,U先生と共に1泊2日の小旅行に出かける。
 7月7日(土)朝、K先生は所用があり大学に戻られたが、3名で洞爺湖の西側に向かう。目的は、来年度のG8サミット会場、"ザ・ウインザーホテル洞爺"の調査である。本年4月22日に、いすゞ自動車のY御夫妻がお見えになった際は、残念ながら遠くから眺めるだけに終わったが、今回は"美しい日本"に相応しいか否か、我々の目で直接チェックする予定である。
 当初、このホテルへのルートが見つからなかったが、洞爺湖の西端まで来て、やっと看板を見つける。ここから10分ほど走ると、特異な形をしたこのホテルが現れる。ホテルの北側に駐車し、ロビーへと向かう。我々の様な、冷やかしの客に大しても、恭しく迎えてくれる。流石に高級ホテルと思いきや、ロビーに一歩踏み入れると、様子が一変する。例えば、フロアの材質は、一応天然大理石のようではあるが、一部が茶褐色に変色してまだらになっている。この辺りに詳しいM先生のお話では、相当の粗悪品を使用しているとのことである。流石に、バブルの象徴と言われただけのことはある。(この概要は4月22日版参照)
更に、ホテルからの眺望をチェックするため、エレベーターで最階上に向かう。イベントルームと思しき部屋からの光景は、"そこそこそれなり"であるが、部屋の絨毯も薄っぺらで、内装も貧弱である。折りしも、スーツ姿の御一行とすれ違う。来年に向けて、お役人の御視察であろうが、血税を溝に捨てることにならないことを、祈るばかりである。ホテルの外に出て、雄大な洞爺湖/羊蹄山他を撮影する。此方の方は、"支笏洞爺国立公園"と言うお墨付きもあり、確かに"美しい日本"に恥じない光景と思われる。その後、支笏湖方面に向かう。
 本日は、絶好の行楽日和とあって、多くの家族連れが、湖畔のキャンプ場を訪れている。一方、支笏湖北岸に聳える恵庭岳(1320m)は、1972年札幌オリンピック時に、滑降コースとなっただけあって、急峻なスロープを見せている。ただ当時、コース造成のため、山頂から山麓まで木々が伐採され、35年余経った今でも、その爪痕が残っているとのことである。一度失った自然は、ちょっとやそっとでは回復しないことを、肝に銘じるべきであろう。所で、この荒々しい山容を眺めていると、一度挑戦したくなる衝動に駆られるが、U先生によると急傾斜の連続とのことなので、今の私の体力では諦めざるを得ない。
 支笏湖は早々に切り上げ、樽前山に向かう。実は昨年も、M先生と共にこの山にトライしたが、駐車場の約2km手前まで数珠繋ぎで、登山を諦めた経緯がある。ファミリー登山の人気スポットでもあり、去年のニの舞になる可能性は有ったが、何はともあれ樽前山を目指す。午後の到着であったのが幸いしてか、駐車場には空スペースがあり、ここでトレッキングシューズに履き替え、勇んで出発する。
 灌木地帯を抜けると、がれ場の休憩所が現れるが、ここで休憩することなく先を急ぐ。この辺りから、急に視界が開け、傾斜もややきつくなるが、道端の可憐なイワブクロ(別名:樽前草)が、疲れた体を癒してくれる。正に見頃なので、色々な角度で何ショットも撮影する。
 外輪山縁まで登ると、独特の形状をした溶岩ドームが眼前に迫る。ドーム東側の噴気孔からは、今でも盛んに火山ガス(硫化水素?)を噴出しており、ここに到るルートは閉鎖されたままである。従って、我々は外輪山を周るコースを取るが、時として火山ガスの異臭が鼻を衝く。 約1/4周した辺りから、防護柵が見られなくなる。そこで、巨大な溶岩塊を撮影するため、溶岩ドームに接近する。三階建ビルくらいは有りそうな、実に迫力満点の巨石が、ごろごろしている。元きた道に戻ろうとしたところ、細道を発見する。この道を辿っていくと、道端の所々の溶岩に番号が振ってあり、どうやらドームを真近に巡る、周回路のようである。幸いにも、このあたりは異臭は感じられないので、この細道を半周して、樽前山頂に向かう。
 今回は、M,U両先生と共に、支笏洞爺国立公園周辺を探索した。また、樽前山登頂も果たせ、初夏の一日を存分に楽しむことが出来た。機会があれば、またこのメンバーで、近場の山に挑戦したい。

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