*** 2006年6月14日〜17日 中国・北京/ハルピン ***

6月14日
1.北京大前 2.北京大構内

6月15日
3.三輪バイク
(清華大)
4.大礼堂1(清華大) 5.大礼堂2(清華大) 6.清華学堂 7.清華大本部
8.胡同風建物
(清華大)
9.水木清華1 10.水木清華2 11.白い花
(水木清華)
12.近春園1
13.近春園2 14.近春園3 15.スイレン
(近春園)
16.記念撮影
(清華大学)
17.夜景
(ハルビン)

6月16日
18.ロータリー
(ハルビン)
19.ロバの荷車
(ハルビン)
20.民家
(ハルビン)
21.ベンツSクラス
(ハルビン)

6月17日
22.昭陵入口1 23.昭陵入口2 24.仙人と走獣1
(昭陵)
25.仙人と走獣2
(昭陵)
26.参道(昭陵)
27.正門(昭陵) 28.正紅門(昭陵) 29.龍のタイル絵1
(正紅門)
30.龍のタイル絵2 31.ラクダ像
32.陵恩殿1 33.陵恩殿玉座 34.陵恩殿天井 35.仙人(陵恩殿) 36.龍の彫像
37.墓所の入口1 38.墓所の入口2 39.墓所 40.隆恩殿遠望 41.元K工科大
留学生
42.記念撮影

 6月13(火)〜19日(月)にかけて、情報・S先生と共に中国北京・東北地区に出張する。今回は、北京⇒ハルビン⇒瀋陽の大学/日本語学校を巡るリクルート/研究交流の旅である。以下、道中での出会い/珍事を中心に記す。
 14日関空10:00発NH159便にて北京に向かう。約3時間の短いフライトののち、無事北京空港に到着する。ここからタクシーで、有名大学が立ち並ぶ北西地区へと向かう。先ず、S先生のお知り合いがいらっしゃる北京大を訪問する。この大学を訪問するのは今回初めてであるが、清華大の対面に位置し、共に中国で一二を争う超難関校である。日本で例えると、前者が東大,後者が東工大と言う所であろうか。そののち、北京科学院にて本学の説明会を実施後、ホテルに向かう。
 6月15日午前中、清華大学・汽車工程学院(自動車工学部)の連教授の研究室を訪問する。思えば連先生とも不思議なご縁である。連先生は、インターンシップ第1号として、1988年に清華大からいすゞ自動車に派遣され、その後半の1年間を私の担当部所(大型車設計部先行開発G)に所属し、大型駆動系の振動解析等を担当された。その後、FISITA大会(1994年北京)での共同論文発表以来、交流が途絶えていたが、期せずして2002年に私が大学に転出したことから、交流が再会した。これで、4度目の訪問となる。
 話は変わるが、2003年夏に中国・青海省を訪問した際、李・青海大学長(兼清華大教授)にお会いした。私より一回り以上も若いが、人間味溢れる非常にアグレッシブな方であった。清華大教授を兼務されていたこともあり、この際お会いできないか連先生に伺ったところ、忙しい方なので急な面談は無理だろうとのことであった。その後、連先生から方々に連絡を取って頂いたが、結局李先生の居場所が判明しないので、諦めてキャンパスツアーに出かける。それにしても、未だ6月中旬だというのに、何という暑さであろうか。最高気温は昨日に引き続き36℃である。
 所が、約1時間半に渡る灼熱ツアーから戻ってみると、何と李先生が研究所前で我々を待っておられる。聞けば、青海大学長を昨年退任され、現在清華大・学術委員会秘書長(中国では秘書/主任は最高クラスの役職)他の要職を勤められているとのことである。その後、中華レストランにて、連/李両先生と共に、今後のコラボレーション他について懇談する。
 6月15日夕刻、北京からハルビンに飛ぶ。空港では、黒龍江省教育庁のLさんが出迎えてくださる。実に流暢な英語を操る方である。所で、以前の教育庁の公用車は国産高級車"紅旗"であったが、今回はヨーロッパの高級車"アウディー"(中国製と推定)に様変わりしている。以前の"紅旗"は、高速走行時に異常振動(シェイク)が発生していたが、今回の"アウディー"は快適そのものである。流石にドイツの名車だけのことはある。
 結局、夜8時頃ホテルに到着する。その後、名門・ハルビン工業大の任教授と面談する。なお任先生との出会いは、約5年前の東工大・萩原研究室に遡るが、以来公私共に大変お世話になっている。
 6月16日朝、黒龍江省教育庁を訪問する。劉所長との打ち合わせの中で、急遽ハルビン市内の日本語学校(H学院)訪問が実現する。教育庁前で待っていると、何とベンツS320(日本国内で1000万弱の価格)が横付けする。ざっと見て、この地区の平均年収の10年分以上であろうか。その後、車のオーナー(理事長)に学内を案内して頂いたあと、この車で韓国レストランに出かける。近くの粗末な民家やアパート群と、超高級車が好対照をなしている。また大通りでは、ベンツSクラスが走る一方で、ロバの荷車が悠然と真中を走行している。社会主義国でありながら、日本以上の格差社会である。
 夕刻無事瀋陽に到着する。空港にて、瀋陽工業大・任教授他と久々の対面を果たしたあと、夕食を共にする。お元気そうで何よりである。
 6月17日午前中、T外国語学校を訪問する。本校は全寮制中高一貫校で、留学を目指す裕福な家庭の子弟が学んでいる。しかしながら、学校自体は日本の支援で設立されたもので、最高顧問は何と日本人である。その後、瀋陽工業大のご好意で、世界遺産"昭陵"を見学する。清朝第二代皇帝"ホンタイジ"とその皇后の御陵で、公園を含む敷地面積は何と450万u(東京ドーム約100個分)という、とてつもない広さである。また、皇帝のための建造物だけあって、壁や柱には龍の彫物があり,屋根には仙人と走獣が鎮座している。日本の鬼瓦と異なり、実にユーモラスな厄除けである。結局2時間程散策したあと、今回の最後の宴会場へと向かう。ここで、元高知工科大留学生のHさん,Lさん,Oさん,S君ご夫妻と再会する。彼等は、本年3月に高知工科大にて博士号を取得し、出身大学に帰任したばかりであるが、既に新たな研究/教育活動を始めている。今後の活躍を切に願う。
 今回、S先生と共に中国・北京/東北地区を訪問した。この中で、多くの不思議な出会いを体験したが、最後にもう一件付け加える。18日帰国時のNH926便の機内で、CA(Kさん)の方にS.Oさん(2005-8-21参照)の消息を伺ったところ、現在休職中で近々復帰とのことであった。この際、私の名刺をお渡したところ、"室蘭工大!!"と吃驚仰天のご様子である。聞けば、777機のT機長のお嬢さんが、何と本学学生とのことである。帰任後、別途教務に確認したところ、実際に・・・・工学科3年に在籍していることが判明した。以上のとおり、出会いとは単なる偶然の組み合わせでなく、全て何らかの関連(縁?)があるように思えてくる。最後に、今回お世話になった方々のご多幸をお祈りし、筆をおく。

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