■岡野玲子『陰陽師』第12巻 『陰陽師』も、いよいよ第12巻。 安倍晴明が赤ん坊に講義するように語りかけているのが笑える。 そこで講義されている神聖幾何学的な数字の魔術的様相と エジプト、そして古代の女性数学者でキリスト教徒に虐殺された ヒュパティアまでが交錯してくるのがすごい。 ■吉田秋生『イヴの眠り』3 漫画ついでに、吉田秋生の超ワンパターン漫画シリーズの新刊。 遺伝子的な発想が作品の中心になってきていて疲れるところもあるが、 やはり吉田秋生ならではのキャラクターの魅力で読み続けてしまう。 しかしそろそろ限界にきているところもあるかもしれない。 いったいこのパターンがいつまで続くのか。 この際、最後まで見届けてみることにする。 ■漆原友紀『蟲師』第6集 またまたついでに漫画で、『蟲師』の第6集が なぜかスピードアップして(当初は秋頃の予定のはずだが)発売された。 この話、要は「四大」的な話でもあるのだけれど、 この世界はちょっとほかでは読めない独特のものがある。 よく毎話、こういうストーリーを紡ぎ出せるものだと感心してしまう。 ■『鋼の錬金術師』 『鋼の錬金術師』という漫画、アニメでの話題作が映画化されているというので とりえあえず過去のテレビ番組(全51話)を見始めているのだけれど、 思った以上に、よくできているストーリーだ。 ここで常に繰り返し語られているテーマは「等価交換の法則」。 なにかを得るためには同等の対価(犠牲)が必要とされるということ。 見ているうちに、ある部分、とても重く深刻なテーマで苦しくなってくる というほどのところもあるのだけれど、ときおり挿入される軽いユーモアが救 っている。 劇場版の『鋼の錬金術師』は、テレビアニメ版につながるストーリーということ。 未見だけれど、ちょっと見てみたい誘惑もある。 |
■「風日誌」メニューに戻る
■「風遊戯」メニューに戻る
■神秘学遊戯団ホームページに戻る