風のメモランダム

立川談春の初めてのCD


2005.7.20.Wed.

 

■立川談春の初めてのCD、明日発売!
 
立川談春の初めてのCD「20年目の収穫祭」が、明日発売される。
演目は、「九州吹戻し」と「文七元結」で(2枚組)。
 
今落語界でぼくがいちばん気になる存在は、鶴瓶とこの談春。
特に談春は、「en-Taxi」などでもわかるように
なぜか福田和也が連れ回しているほどで、
おそらく大器に違いないと確認している。
ちょうど、CD発売の前に、先日、
談春の二つ目の頃の「鮫講釈」を聞く機会があったが期待以上。
談志と志ん朝の要素を掛け合わせたイメージをもった。
 
それが20年目にしてはじめてCDを発売するというのだから、
これは期待しないほうがおかしいくらいだ。
 
ちなみに、「en-Taxi」では談春のエッセイが連載されている。
今回の10号は、「立川流修行のカタチ 切磋琢磨篇」。
ちょっと涙してしまうような入門からの話。
 
■ラルフ・イーザウ『暁の円卓』第8巻も、明日発売!
 
ラルフ・イーザウ『暁の円卓』第8巻「憤怒の歳月」も
談春のCD発売と同じく明日発売。
全9巻ということだから最後の追い込みに入っている。
20世紀の100年を生きる主人公に沿って
20世紀をふりかえってみるにはなかなかいいファンタジー。
最近おびただしいファンタジーものが多いなか、
おそらくもっとも骨太で内容の濃いファンタジーではないかと思う。
 
■ソトコト8月号付録「楽園のハワイアン・ミュージック」と「雑穀ハンドブック」
 
ソトコトの8月号付録に、
日本人のハワイアン・ミュージックの第一人者らしい
山内雄喜さんによるハワイアン・ミュージックのCDが付録でついている。
ハワイアーナレーベルでリリースされている5タイトルから6曲を収録。
暑い夏のハワイアンでときにはこころをゆるやか〜にしてみるのもいいかも。
 
ついでに、別冊付録「チビコト」が特集「保存版・雑穀ハンドブック」。
我が家のごはんも、ずっと雑穀または/および黒米・赤米・発芽玄米たっぷり。
白米だけを食べるというのはまずなくなっている。
なによりおいしい。
その雑穀のミニハンドブックがこれ。
以前はそうでもなかったが、今や雑穀入りはあたりまえになりつつあるようだ。
 
■coyoteNo.6 特集・植村直己
 
遅ればせながら、coyoteのNo.6の特集は植村直己「冒険の前に」。
植村夫人だった公子さんへのロング・インタビューが興味深い。
植村直己はすごく不器用で「トイレ棚さえ満足に作れない人だった」らしい。
結局、やりたいことがあれば、最初の能力は無関係ということだろう。
今できないということと、これからもできない、ということとは関係ない。
今考えることができないことと、これからも考えられないことも関係ない。
要は、自分がどうしたいかなのだ。
手先の不器用な哲学者はいない(シュタイナー)が、
であれば、訓練すればいいだけのことである。
ほぼ日の記事にあった宮大工・小川三夫さんの話でも、
そのことはよくわかる。
そしてすべては結果ではなくプロセスである。
でなければこうして生きているのは無意味ではないか。
というのが実感。
 
 

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