宇梶 ALONEは、ALL ONEを ひとつにした言葉なんですよ。 ── くっつけて縮めると? 宇梶 ひとつがすべてですべてがひとつ。 「ひとり」というものが不明確なものは、 全体像をつくれないということなんです。 ひとりひとりがいるから全体ができていく。 (ほぼ日刊イトイ新聞 2004.11.9 「宇梶剛士流、父の話」第4回より) http://www.1101.com/backdrop_del_mio_papa/index.html アローンはまるでライプニッツのモナドのようだ。 アローンでいることができるということ。 アローンは決して他者性を排除しているわけではない。 むしろその逆である。 アローンでいることができないがゆえに むしろ他者はそこから排除されてしまう。 というか他者が成立しないということ。 アローンは孤立してはいない。 アローンは全体であることによってアローンである。 アローンでいることができることによって 別のアローンの可能性が生まれる。 シュタイナーの数の計算についての示唆とも通底している。 足し算は、一体から発します。しかし、2は、1を外的に繰り返した ものではありません。2は1のなかに存在しています。1を分けると、 2になります。2は1のなかに存在しています。1を分割すると、3 になります。3は1のなかにあるのです。2にいたると、1からでる のではありません。2にいいたるのは、内的・有機的な経過です。2 は1のなかに存在しています。3もそうです。1がすべてをふくんで います。足し算は、1を有機的に組み立てるものなのです。 (シュタイナー『子どもの健全な成長』アルテ/P72) アローンは自由とも似ている。 「共にいる」ということができるためには、 人は1人ひとりが自由でなければならない。 そして、人は自由であることによって 他者を得ることができる。 他者を得ることができるということは 「愛」の可能性でもある。 アローンであることによってはじめて 人は愛することができる。 |
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