アオリイカ、水色スケスケで大苦戦

2月28日(土)、三崎港のえいあん丸からアオリイカに行ってきた。
最近、週末になればシケや所用で釣行回数は伸び悩み、実に17日振りの釣行である。近いうちにアオリでもう1回リクエスト入れましょうか?I澤さんとそんな話をしていたのだが、先週、オニカサゴ釣りの際に予約してくださったそうで、二つ返事で参加決定。釣り座も大ドモに入れてくださったとのことで、ありがとうございます。今年は春一番が早めに吹いてくれて、このまま暖かくなっていくのかと思いきや、その後は再び真冬に逆戻り、さすがまだ2月なのである。今週は北の寒気と南の暖気に挟まれ、太平洋側沿岸に前線が発生しやすく天気は不安定、月曜から金曜まで5日間連続雨模様となった。ちなみに関東地方で2月に5日間日照時間ゼロだったのは観測史上初めてのことらしい。しかも昨日はダメ押しのように今季初めての降雪まで記録、こんな不順な気候も季節の変わり目であることの表れであろう。一転して本日は久し振りの晴れ予報、アオリ釣りに晴天澄み潮は大敵だが海況はどうだか。さて、いつもの時間に三浦海岸駅に到着、送迎車はI澤さんやAさんを始め、5名のお客を乗せて港に向かった。車中、前回のアラ狙いで見事3.5Kgの本命をゲットしたAさん、それはまぁ饒舌なこと。(笑)お味の方は最高だったそうで、まったく羨ましい限りである。一方、先週のオニ乗合では40cm前後の小型ではあるが、やはりアラが船中5本ばかり出たそうで、時期なのかどうなのか、俄かに顔見る頻度が高いようなので、実は狙い目なのかもしれない。I澤さんもしっかり1本ゲットされて、お味は絶品だったとのこと。いいないいな。ところがこの私、胴付き仕掛けでタナ切って待ってる釣りが性に合わないようで、食味的には食指が動くけど、釣るのはどうも・・・ってのが正直なところ。じゃなきゃ、あとはオニカサゴ狙ってて、間違って釣れちゃうパターンが一番近そうな気がするが・・・まぁそんなこと言っているようじゃ、存在は遠いままでしょうね。(笑)港に到着すると早速乗船。ご連絡しておいたすずきんさんも何とかご都合が付いたそうで左舷ミヨシに、I澤さんが左舷トモ、Aさんとご友人が右舷ミヨシと胴の間に、私が右舷トモに入れさせて頂き、アオリ船は総勢5名で仕立船状態。道具はいつもの自作短竿にミリオネアCVZ100SFR、PE1.5号、中オモリは15号統一、ハリス5号3m。船長から指示は出ず、各自で底からタナを切ってシャクるスタイルである。


乗客5名でいざ出船/城ヶ島西端のホテル下、水深30〜50m。

準備も整い定刻8時、オニカサゴ船に続いて本船も出港。三崎西口から出ると取り舵で徐行、城ヶ島西端の京急ホテルの南沖で旋回。8時15分、位置取りが決まると早速開始のアナウンス。北北東の風やや強く曇り、海上は凪。最初の流しは水深30m強。それにしてもマズイぞこの水色!スケスケのプール状態。空が曇っているからまだ何とかなりそうな気はするけど、どう考えても活性の上がらない水色。これで陽が出ちゃったら撃沈必至かもしれない。やってみなければ分からないので、真面目に釣りに取り組むが、案の定、二流し目、三流し目と船中カスリもせず。やはり状況は厳しいようだ。場所的には城ヶ島の南西側角で、一流し目は左舷側に突っ込む感じがしたが、二流し目以降はやや右舷抱え込みで動きが不安定。いずれにしても動いているのは上っかわだけで、底がまったく動かず、風向き潮向きの関係からか、船長がエンジンで戻すときに船尾を振りながら戻すので、抱え込んだり払い出したり道糸がぜんぜん立たずにやたら釣り難い。同海域で操業する某アオリ船も3、4日前まではトップ8杯、10杯と好調だったようだが、今日はどうでしょう?若干、沖目を流しているようにも見える。しかし、人がたまに出漁するとこんな潮だから、まったくついていないにも程がある。開始1時間くらい経って、左舷ミヨシのすずきんさんにスミイカらしき乗りがあったようだが、5、6回巻いたところでバレてしまったようだ。残念!エギもとっかえひっかえ色々試してはみるが、まったくノーレスポンス。アオリもスミも明らかな低活性。無難なところで、これまで澄み潮で何度か乗せたことのあるエギに交換。9時35分、一段深みの水深46mからの流しで、数回シャクったところ、本日初めての生体反応。アタリ分からず、シャクッたらグワッと腕を止められるパターン。大きくないけど引きはアオリっぽいですよ。特にやり取りも無く、巻きっ放しで上がってきたのは本命アオリイカ。船長がサッと降りてきて玉網一発。帰宅後の計量で410g、まぁ小さいですけど、とりあえず型は出ましたからね。少し続いてくれるといいんだけどね〜。ところが、そんな願いも虚しく、水深50m程度まで何箇所か入れてみるが、何をすれどもその後まったく生体反応無し。徐々に空は明るく招かざる太陽が顔を出す。久し振りにお日様を見ると何だかホッとするけど、釣り的には参ったねこりゃ。道糸のマーキングが5m以上見えちゃってるし。


アオリとマルはコレに乗りました/どれに換えようがダメな日はダメ。

11時、痺れを切らして諸磯沖まで北上。ここも水深35mから50m程度までを点々と探るが何にもありゃしない。1時間ばかりやって、今度は三崎西口へ南下。12時半、I澤さんが何やら怪しい仕掛けを繋いだなと思ったら(笑)、スッテの胴付き2本仕掛け。久比里辺りで使うスミイカ仕掛けの変形ですね。仕掛けを下ろすとすぐに何か乗ったようで巻き上げ中。すると私にも何か乗ったが、軽くて半信半疑。一足早く取り込んだのはI澤さん、良型のマルイカをゲットである。じゃこっちもマルかな?案の定、一回り小振りだったがマルイカがエギにくっ付いてきた。トモ寄りだけマルイカの反応に乗った?ようで、すぐに入れ替えてみるが、移動が早く抜けてしまったようだ。年末のアオリ釣行でもマルイカが釣れたけど、専門に狙うときには小さなスッテを使うのに、このサイズのマルイカが4号のエギに抱き付いてくるのだから分からないものである。朝やった城ヶ島南西側角もまったく乗らず、城ヶ島東側の白灯台下もダメ。三崎東口〜宮川湾、毘沙門の沖、ここはアオリも出るけど比較的スミイカの多い場所。13時半、右舷胴の間、Aさんのお連れさんの竿が曲がった。私がタモ取りをお手伝いして良型のスミイカをゲット。500g以上ありそうですね。水深20m〜30mの砂地、アオリが望み薄だから少しお土産釣らせようという船長の気遣いか。しかし、スミイカも本来ならもうちょっと出ると思うのだが、時期が終わりなのかどうなのか、その後、I澤さんに乗っただけで明らかに低調。終盤14時半を回って少し陽が翳ってきたところ、アオリが乗るなら今しかないだろう。一発キロオーバーに賭けて最後の最後まで、諦めずにやってみたが万事休す。辛うじて1杯乗せたのは小型のモンゴウだけ。オニカサゴ船が沖から帰ってくるまで、若干延長となったが、何も無いままジ・エンド。本日の成績、船中5名で、アオリ1杯、スミ2杯、モンゴウ1杯、マル2杯、小ダコ3杯と、予想を超える貧果、3、4日前のような好乗りは夢と消え見事玉砕。(最近、毎回玉砕とか言ってますよね、笑)さて、今後の展開がどうなるかイマイチ読めませんが、釣期終盤、乗っ込みの大型狙いでまた挑戦してみましょうか?船中大苦戦の中、個人的には最低限のおかずゲットでしたが、釣り的には完全な不完全燃焼。アオリもこのまま終われないし、ヤリイカも釣れてるし、そのうちマルイカが上向いてきたら・・・イカ釣りの楽しみは尽きそうにありません。


本日の釣果、アオリイカ 1杯(410g)、マルイカ 1杯(胴長17cm)、モンゴウイカ(カミナリイカ) 1杯(290g)。

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