アオリイカ信じてシャクれば結果あり

11月26日(土)、三崎港の角田丸からアオリイカに行ってきた。
今一番やりたい釣りは?と聞かれたらカワハギ!と答えるけど、毎週カワハギを相手にしていると精神的な病に陥る危険性が高いので(笑)、時々食味優先の釣りや一発物系の釣りも挟みながら、あまりカワハギ地獄に嵌らないように自己コントロールするのである。これは何年もカワハギ釣りをやってきて得られた唯一の学習効果かもしれない・・・なんちゃって。(笑)ということで、今日は久し振りのアオリイカに挑戦。11月に入り本格的にアオリイカを始める船宿も増えてきて、トップで二桁を数える釣果も珍しくない。相模湾側は一時に比べて低調な様子だが、これは潮が澄み過ぎているのが原因という噂もある。一方、東京湾口の久里浜〜剣崎では依然好調な様子で期待大。今日はお正月用のアオリもまとめてゲットすべく、気合を入れてシャクってくるつもりだ。横浜で京急の一番の特急に乗り、車中、ITAMASAさんとアオリ談義である。烏賊飯さんとは車両が離れてしまったので、駅でお会いすることに。6時33分、三崎口駅に到着。お迎え頂いた船長とバイオボーズさんの車に分乗し、いざ港へと向かった。


7時、いざ出船。

釣り座は竿を右手で持つ人は左舷、左手で持つ人は右舷に分かれ、左舷ミヨシからITAMASAさん、バイオボーズさん。右舷ミヨシから私、烏賊飯さんの配置。準備も整い7時ジャスト、出船となった。城ヶ島周りから様子を見ていこうと船長は低速で船を進める。城ヶ島東の白灯沖でスローダウンすると潮向きを確認する船長。船の位置を修正し7時12分、投入のアナウンスである。北東の弱風で晴れ。海上は凪だが、沖から1m前後のウネリが入っている。まだ日が昇り切っていないので、潮色ははっきり分からないが、何となく薄濁りの感じ。私はいきなり勝負エギのマーブル地で背が青緑のアオリーQ4号で開始する。今回はハリスの長さを統一せず、船長が逐次水深をアナウンスするので、各自でタナを取る方式だ。私は中オモリ10号にハリス5号3m。指示ダナはエギの位置で底から1〜2mとのことだが、少し高めに2〜3mに合わせながらシャクる。最近流行りの長竿釣法もやってみようかと思って3mのメバル竿も持ってきたが、まずは慣れている1.2mの自作竿を使用。5杯くらい釣れて余裕ができたら長竿を使ってみようと思うが、船が低めだし、人数も少ないのでメリットはあまり無いかもしれない。

今日は長潮で13時過ぎまで上げ潮の予報。この時間、東から西にトロトロ流れて悪くないのだが・・・。すると7時25分、左舷ミヨシのITAMASAさんに船中初物となる300g級。初挑戦で早々のゲットだったが、顔面墨噴射の洗礼を受けてドロドロ。一回はやっておかないとね!(笑)開始早々顔を出して幸先良しと思ったが、その後はダンマリ。一流し毎にエギをチェンジしてみるが、反応は何も無い。しばらくやっている内にタナが変なことに気が付く。おかしいな〜船長の告げる水深と自分の道糸のマーカーが全然合わない。たまに中オモリを底に着けてからタナを取ると船長が言う水深より自分のPEのマーカーが約3m余計に出ることが発覚。要は船長が水深25mと言うと自分のPEのマーカーは海面から28m出る。自分のPEも新しいまま切ったりしてないし、どっちが正しいのかな〜?ここでタナを正確に合わせる計算。エギを2m浮かせたいとすると、ハリス3mだから、中オモリの位置で底から5m。船長が水深25mと言ったとするとPEのマーカーは海面から20mで良いはずなんだけど、これだと実際はエギが5m浮いてしまうので、マーカー上は3mプラスして23m。従って、船長の告げるタナマイナス2mが適正なタナという計算になる。何だかややこしいけど、たぶんこれでOK。


開始早々にゲットのITAMASAさん。城ヶ島から剣崎に移動中。

船中初物が出てから約1時間後の8時20分。烏賊飯さんに同級がヒット。やっぱり流石だよね〜。型は物足りないけど、乗りの良い状況じゃないので、まずはボーズ脱出で良しとしましょう。ちなみにITAMASAさんに続きピンク系のマーブル地に乗ったようだ。烏賊飯さんは今日は参加できなかったOKAZUさんのお土産分も釣らなければならないので、目標値は高いことと思うが、なかなか渋い状況。私は開始早々からエギ地獄で、今日はそうならないように16本だけ選んで持参したが、一流し1本以上のペースで交換しているから同じことである。イカが居ないのか、エギのせいなのか、シャクリ方のせいなのか、タナのせいなのか、生体反応が全く無いので、全てが疑わしく感じられる。思い付くことは色々試してみるけど、まったく結果が出ないので道が開けない。9時20分頃、1時間に1杯出るペースだからそろそろ誰かに乗るよ〜!と言ってみたものの船中反応無しのまま時間が過ぎる。9時45分、剣崎沖に言ってみようと船長。船を東に走らせること15分、剣崎灯台の南西面25m前後の水深から再開。沖に大きな船団が見えるのと、周りにもパラパラと沢山の船が点在し、久比里や鴨居の船も居て殆どがカワハギ船であろう。

潮は東にトロトロで右舷突っ込み。道糸が船下に入り、なんだか釣れそうな感じでやっていると10時15分、乗ったのはまたも烏賊飯さん。500g級のアオリをゲットした。ダメだよ順番飛ばしちゃ!とヤジを入れるが、流石の2杯目。マーブル地のオレンジに乗せたようだ。そしてついに来ましたバイオボーズさん!今日、初出演のバイオボーズさんだけど決して静かだったわけじゃないですよ!(笑)慎重に巻き上げてオモリを回収、船長が玉網を差し出した瞬間バイオボーズさんの顔色が凍った。上がったのはスミイカ。うっそ〜!流石!ソトミチ(外道)の帝王、本領発揮の一幕であった。でもいいよな〜、私だけじゃん生体反応何も無いのは・・・。そして11時少し前、竿を曲げたのはまたもや烏賊飯さん。先程と同じくらいの500g級で3杯目。今回は赤腹で背がブルー系。ダントツ3杯で、周りから師匠!と呼ばれ始めるが、ご本人、お気に召さないようで無反応。師匠!師匠!師匠!と3回くらい呼んだらやっと振り向いてくれた。師匠!釣り方教えてくださいよ!とからかっている訳では無いけど、本当に教えて欲しいくらいである。参ったな〜このまま行ったら帰りは海に氷をドボンかな〜?


ドスンを信じてひたすらシャクるのみ!今日は全部コレに来ました。

今日は終了5分前にキロオーバーを掛けて大どんでん返しで最後を締めるからね〜と強気な冗談を飛ばしつつ、もうこうなったらこのエギで心中してやろう。取り出したのは生まれて初めてアオリイカを釣った思い出のアオリーQのマーブルバレンシア4号。別に珍しくも何ともないエギだが、背中に噛まれた後が何箇所も付いているエギである。タナは先程述べた通り、船長の告げる水深マイナス2mをきっちり取る。水深27mから23mまで徐々に登る流し。潮は上げ潮に変わりミヨシ突っ込みの上げ潮。シャクッた感じもエギのテンションが伝わりいい感じだ。そして12時ジャスト、よそ見しながらひたすらシャクっていたらドスン!心臓ドキッ!ついに来たぞ〜!一瞬竿を落としそうになったが態勢を立て直して巻き上げる。グォングォンといい引きだね〜。間違いなくアオリイカの引きである。シャクッた竿を止められるこの快感、止められないよな〜!船長の差し出す玉網に収まったのは570gのアオリイカだった。大したサイズじゃないけど、”ボ”を覚悟した後の1杯、信じる者は救われる、そんな感動の1杯であった。ヨッシャ!これで気が楽になったぞ〜。とりあえず今夜の刺身分はゲットだ。

終了5分前に大どんでん返しと言っておきながらあっさり釣ってしまったので、バイオボーズさんから引っ張りが足りないよ!と突っ込まれたけど、釣れればそんなことはどうでもいいのである!(笑)デッキを墨で汚してしまったので、海水で洗い流してから再開。すると12時30分、竿をシャクリ上げたところでズンと抵抗。そのまま巻き合わせで竿に重さが乗った〜!ヨッシャ、また来たぞ。引きを味わいながら巻き上げる。船長に救って頂いたのは先程に近い520gのアオリイカだった。そして再投入してシャクるとすぐまたアタリ。マジかよ!これもシャクリ上げの最後で押さえ込まれ、二段アワセのような感じでヒットした。これは一回り小さい450gで3杯目。シメシメ、これで少しは正月用に回るかな?それにしても分からないものである。5時間生体反応無しで船中一番劣勢だったのに、いきなり3杯も釣れちゃった。それも後の2杯は連荘だもんね。この時間、良い感じで上げ潮が効いていて、ミヨシ潮先だったけど、乗るときはいつものシャクリパターンで乗って来るもんな〜。よく分からないけどエギも当たりだったのかな?

その後、雲が広がり暗くなってきたので、またエギを交換したりで次の乗りを期待したが、船中音沙汰無しのまま、14時ジャストに納竿となった。結果的には烏賊飯さんと私が3杯、ITAMASAさんが1杯、バイオボーズさんが1杯(スミイカ)という成績。個人的には”ボ”を覚悟した後半戦で何とかゲットできて胸を撫で下ろしたが、かなり痺れる展開だった。最初に釣れて安心してそのまま乗らないより、ハラハラさせられて最後にゲットの方が、釣り終わっての印象が良いかもしれませんね。イイトコ取りしちゃってすみません!(笑)バイオボーズさんとITAMASAさんは専門に狙うのは初めてとのことでしたが、どうでしたか?たぶん次回ご一緒する頃にはエギが3倍くらいに増えていることでしょう。(笑)バイオボーズさん、今日はずいぶんエギを取られていましたね〜!(内緒だった?笑)スミも乗ってたしタナが低過ぎたのかもしれませんね〜!今日はバイオボーズさんのネタはあまり書きませんでしたが、エギ以外にPE30m奉納、アレも痛かったですね〜!(笑)ということで、今後は大型も出るようになるし、機会を見てまた是非やりましょうね。


本日の釣果、アオリイカ 3杯(450g、520g、570g)。

ホーム目次前のページ次のページ