*** 2019年5月22日 外来植物とキジ ***

1.バラ1 2.バラ2 3.キンシバイ1 4.キンシバイ2 5.キンシバイ3 6.マツバギク1 7.マツバギク2 8.マツバギク3
9.オオバン1 10.オオバン2 11.ナガミヒナゲシと
ツルマンネングサ
12.フランスギク1 13.フランスギク2と
シジミチョウ
14.フランスギク3 15.オオキンケイギク 16.ハクチョウソウ
17.キジの雄1 18.キジの雄2 19.キジの雄3 20.キジの雄4 21.キジの雄5 22.キジの雄6 23.キジの雄7 24.キジの雄8
25.キジの雄9 26.キジの雄10 27.キジの雄11 28.カルガモ1 29.カルガモ2 30.キジの雄12 31.キジの雄13 32.キジの雄14

 先日"舞岡公園"を訪れた際、猛威を振るう外来植物"ナガミヒナゲシ(2019年5月17日参照)"他が気になったので、5月22日(水)、"境川遊水地公園"の白菊の品種を特定するため、ポケデジを持って出かけることにする。これが、魔訶不思議な方との出会いをもたらすことになる。
 14:48、"メモリアルグリーン"に入ると、色取り取りのバラが咲き乱れている。その中から、デジカメが苦手とする"深紅のバラ"を、試写することにする。艶やかな黄色の"キンシバイ"も撮影し、坂道を下っていくと、三差路に艶やかな"マツバギク"が咲いている。何れも、園芸用の外来種で、赤色系のバラとキンシバイが中国から、"マツバギク"が南アフリカからとか。戸塚の里を過ぎると、約20分で"境川遊水地公園"に到着する。ふと、"俣野ビオトープ"を眺めると、渡り鳥が去って静かになった湖面に、黒鳥が浮かんでいる。これをアップで狙うと、何と"オオバン"である。この鳥は、渡り鳥とばかり思っていたが、少数の留鳥もいるようである。手前の小石を敷き詰めた土手には、栄養分が殆どないにも拘わらず、橙色の"ナガミヒナゲシ"と黄色の"ツルマンネングサ"が、競うかのように咲いている。何れも、凄まじい生命力を有する外来種で、前者が地中海沿岸、後者が中国/北朝鮮原産とか。"下飯田ビオトープ"まで来ると、グランドの斜面に、白菊が咲いている。以前見かけた際、特定外来生物"オオキンケイギク"の傍に強かに咲いていたので、外来種の"フランスギク"ではないかと思っていたが、改めて写真に収め、Aさんに判断を仰ぐ所存である。僅か数分で、本日の目的を達成できたので、グランドを数周したのち、"境川遊歩道"を通って帰宅することにする。途中、"鷺舞橋"から下を覗いたものの、最近は"カワセミ(2019年2月13日参照)"の姿は全く見かけない。一体何処に行ってしまったのであろうか。
 16時前、"日大農場"辺りまで来ると、背後で"キジ"の鋭い鳴き声がする。思わず振り向いたところ、行き交った人と目が合い、"キジですね!"と言葉を交わすことになる。この方によると、普段この道を散歩されており、"キジ"を良く見掛けられるとか。嘗て、名門"日立製作所"の資材部にいらしたFさんと仰る方で、いすゞ時代に親しかったF君と何と同姓である。これも不思議なご縁と思い、暫し立ち話となる。Fさんは、嘗て沖縄に出張された際、海岸の状況を見て、第二次大戦中に、多くの市民が犠牲になった理由が納得できたと仰る。何とも心優しい方である。話は北方領土問題にまで及び、嘗て道東を訪問された際、"国後島"内に設置された風力発電機が見える程、間近にあることを実感されたとか。私自身も、嘗て国際関係論の授業で扱ったテーマなので、旧ソ連の参戦は、戦後処理を巡って開催されたヤルタ会談で、ルーズベルトがスターリンに参戦を促したもので、列強間では合意済みであったこと。更に、その後ルーズベルトの跡を継いだトルーマンが、日本の北半分を占領しようと画策したソ連に対し、日本と実際に戦ったのは米国であるとの理由で、その要求を突っぱねたため、ドイツ/オーストリアの如く分割統治を免れた旨を説明すると、素直に納得して頂く。なお、トルーマンは、広島にウラン型原爆,長崎にプルトニューム型原爆の投下命令を下した張本人であり、単に自国の権益を優先したに過ぎないのは言うまでもない。30分程立ち話をしたであろうか。別れ際に私の出身地を聞かれたので、兵庫県芦屋市で県芦S・・年卒ですと返答すると、驚愕しておられる。改めて、Fさんから、サッカーをやっていた同級生のM.A君を覚えていないか訊かれたが、スポーツと縁がなかった私には、残念ながら彼の姿は思い浮かばない。ただ、彼は昨年癌で亡くなられたと聞かされる。Fさん自身は、福島県いわき市の御出身だが、何と奥様がM.A君の妹さんに当たるようである。この奇遇(シンクロニシティー)に感動し、帰宅後、同窓会名簿等で確認することを約束してお別れする。
 16:28、"天王森泉公園"手前まで戻ってくると、田圃に向けてカメラを構えておられる男性に出くわす。聞けば、赤い鶏冠が水に映る姿を狙っておられるとか。この方によると、近くには、雛を従えた雌もいるとか。だが、先程は話に熱中になる余り、"キジ"の姿を撮りそこなったので、ここでじっくりと一羽の"キジ"を狙うことにする。実際にカメラを構えてみると、艶やかな鶏冠が水に映る姿は、中々絵になる光景である。"キジ"自身も、自分の美しい姿にうっとりしているようにも見える。そうこうするうちに、"カルガモ"まで飛来してくる。周りの田圃が次々と遊水地に変貌する昨今、ここは鳥類にとっても最後のオアシスと言えそうである。ここから"くわくわ森"を経て自宅に戻る。
 帰宅後、M.A君のご逝去に関して、高校の同窓生K.Nさんにメールしたところ、彼女には高校の事務局から通知があったとか。改めて、彼のご冥福をお祈りするとともに、"キジ"が齎(もたら)してくれた不思議な出会い(シンクロニシティー)を、今後も大切にしていきたい。また、白菊に関して、Aさんに問い合わせた結果、やはり"フランスギク"とのことであり、"境川遊水地公園"も、この時期、多くの外来種(オオキンケイギク,ナガミヒナゲシ,ナヨクサフジ,ツルマンネングサ,キショウブ等)に、覆いつくされそうな状態にあり、除草の際には、Aさんの仰る通り、その種を拡散させない配慮も必要となろう。

★活動量計データ(上り階段数:190,早歩き歩数:8,495,総歩数:10,024,歩行距離:7.9km(本年累計:770q),活動カロリー:708kcal,一日総消費カロリー:2,433kcal,脂肪燃焼量:32.6g)

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